目次

はじめに

第１章　時間と場所を選ばないパラレルキャリア

　　　　──さまざまなキャリアを選ぶ時代がやってきた

パラレルキャリアとシングルキャリア
シングルキャリアのリスク
不確実な時代に対応できる新しい発想を生む
さまざまなパラレルキャリア
「二枚目」な社会人になる──ＮＰＯ法人二枚目の名刺
社会人にとって得難い学び
新しいことへの挑戦。自分自身でテーマを設定する
企業も注目する人材育成効果
本業では学べない研修成果
パラレルキャリアを育む場──サードプレイスの重要性

第２章　本業で活きるイノベーション思考は「２枚目の名刺」がつくる

　　　　──社内では経験できないゼロからの立ち上げと、多様性こそイノベーションの源泉

社外で身につけた視点が、本業を輝かせる
専門性を活かした社会貢献活動「プロボノ」
さまざまな異業種メンバーのチームでしか学べないこと
既存の組織では経験できないゼロからの立ち上げ
「前向きな失敗」が奨励される
ゼロからの立ち上げに「フルスイング」する
富士通ラーニングメディアがつくったイノベーションを生む場──ＣＯ☆ＰＩＴ

第３章　自分のキャリアの時間軸は自分で決める

　　　　──身近なきっかけから始めるパラレルキャリア

60歳を過ぎてもいきいき働ける人
キャリアの時間軸は自分で決める
対話のある職場がシニアと若手の共存を生む
身近なコミュニティへの参加から始める
「ｃａｆｅから始まるおもしろまちづくり」──港南台タウンカフェ

第４章　権威が通じない多様な人たちの中でこそ、リーダーシップが身につく

権威のないリーダーシップ──リーダーシップを部下に発揮するだけでは限界がある
さまざまなメンバーの参加のあり方に配慮するリーダーシップ
ＩＣＴを促進する任意団体「ＩＴサポートありのみ」の中でのリーダーシップ
ＮＰＯ法人「最高の居場所」が、働く場を最高の居場所にする
連携型リーダーシップと分散型リーダーシップ

第５章　パラレルキャリアで包容力を身につけよう

　　　　──いろいろな価値観が共存する曖昧さを許せるようになる

越境することで視点が広がり、曖昧さが許せるようになる
越境して学ぶための企業の仕組みづくり──ＮＰＯ法人クロスフィールズ
「留職」とＵカーブ仮説、Ｗカーブ仮説
ＩＴ社員が農業と共同生活で五感を使い、メンタルヘルスの不調を乗り越えた

第６章　キャリアの選択肢が増えた人たち

人事・組織コンサルタントから社会活動へ軸足を移す
仕事中心だったのに、いつしかパラレルキャリアを実践していた
長期間同じ会社に勤務しながら、多彩な社会活動を行なう

第７章　さあ、パラレルキャリアを始めよう！

　　　　──まずは行動、挑戦してみる

パラレルキャリアは特別な人だけのものではない
週５時間から10時間 スキマ時間にどこでもできる
まじめに考えすぎてはいけない!?
気軽に小さく、肩肘張らずに始めよう
パラレルキャリアの重要性を企業に認めてもらう
開放性のある小さなビジネスの場──ＳＯＨＯ ＣＩＴＹみたか
コワーキングスペースで駅前を活性化──静岡ビジネスコミュニティＬＩＮＫ
新しい一歩を踏み出そう

第８章　ひとつの組織だけの学びでは、変化に対応できない

そもそもキャリアって何だろう
なぜ、シングルキャリアに陥ってしまうのか
転職者が苦労する組織文化の壁
パラレルキャリアが転職に関わるリスクを減らす
自らの成長を組織に依存することがシングルキャリアにつながる
自分の組織だけの学びに偏るシングルキャリアの弱み
シングルキャリアは組織にとっても問題がある
組織に活力をもたらすパラレルキャリア

［付］パラレルキャリアを始めるための情報源

おわりに

参考文献

著者

石山恒貴（いしやま・のぶたか）
法政大学大学院政策創造研究科教授。
一橋大学社会学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科修了、法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程修了、博士（政策学）。ＮＥＣ、ＧＥにおいて、一貫して人事労務関係を担当、米系ヘルスケア会社執行役員人事総務部長を経て、現職。人的資源管理と雇用が研究領域。ＡＴＤグローバルネットワークジャパン理事、タレントマネジメント委員会委員長。ＮＰＯキャリア権推進ネットワーク研究部会所属。主な著書に『後悔しない転職７つの法則』（ダイヤモンド社）、『組織内専門人材のキャリアと学習』（日本生産性本部生産性労働情報センター）、翻訳に『サクセッションプランの基本』（ヒューマンバリュー社）がある。