目次

はじめに

第１章　社員のＣＳＡを考え続けた40年

社員が「どこでも活躍できる人材」にならなければ会社の発展はない

リーダーがやるべきことは社員の「やりがいづくり」と「業績達成」の両立

「働くことを自らの成長のステージとする」という考え方の根底にある思想

考え方を構成する３つの心とEnjoy-Thinking

能力ではヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルを細分化・独自化し４つの中分類に

スピーディーな成長が促進され将来の可能性が広がる「環境」が大事

第２章　社員と経営者を飛躍させる７つの「考え方」

「心を強める」考え方 ── 自己変革性、目標必達性
１　自己変革性
２　目標必達性
Column１ 楽なことから逃げるという習性が「自己変革性」の根底にある

「心を広める」考え方 ── 多様受容性、周辺変革性
３　多様受容性
４　周辺変革性

「心を高める」考え方 ── 主観正義性、自発利他性
５　主観正義性
６　自発利他性

Enjoy-Thinking ──「３つの心を支える」考え方
７　Enjoy-Thinking

第３章　社員と経営者のパフォーマンスを高め、経営を強くする20の「能力」

［対人関係力］── 人との関わりの中で必要になる能力
１　好感演出力
２　キモチ伝達力
　　キモ伝タイム（キモチ伝達力を発揮する時間）
３　対人傾聴力
４　他者活用力
５　対人大善力

［発想力］＋［論理力］で［創造力］をつくる

［発想力］── さまざまなアイデア（仮説）を「思いつく」ための能力
６　発想研磨力
７　問題発見力
８　改善アイデア発案力
９　新規アイデア創案力

［論理力］── アイデア（仮説）を形にしたり、具体的な商品やサービスに落とし込むために不可欠な能力
10　問題分析力
11　仮説検証力
12　一般化力
13　論理的表現力
　　 創造力発揮のプロセス

［組織貢献力］── 企業の組織と事業運営に貢献するために欠かせない能力
14　意志決定支援力
15　理念共創力
16　理念伝導力
17　人財マネジメント力
18　組織標準化力
19　組織目標推進力
20　新規事業創出力
Column２「共創型理念経営」の実践の場は「越智塾」。
　　　　　 提案や相談に答えることでＣＳＡの考え方や能力が磨かれていった

第４章　経営者がつくる、どこでも活躍できる社員が育つ４つの「環境」

人を成長させ組織を強くする４つの「環境」
１ 「社内外に適度な競争があり、成長基調で活気がある」環境
２ 「20代から、チャレンジングで困難な非定型業務を求められる」環境
３ 「性別、国籍、学歴、在籍年数に関係なく、実力で正当に評価される」環境
４ 「本業の商品・サービスで自社独自の『主観正義性』を実感できる」環境

第５章　社員のＣＳＡの向上を促進する人事評価・報酬・教育制度

評価・報酬・教育制度への落とし込み。それが社員のＣＳＡ向上のカギ

社員のＣＳＡ向上と業績向上を両立させる。エン・ジャパンの「評価・報酬制度」の考え方
　 「ＣＳＡＧ」で「考え方・能力」を評価する

「考え方・能力」の全項目を身につける。社員にそう決意させるのが経営者の仕事

社員の「弱み」を克服する。そのために最適な教育コンテンツを用意する

受講だけで終わらせない。「実効性のある教育」にするために

おわりに

著者

越智通勝（おち・みちかつ）
エン・ジャパン株式会社創業者、取締役会長。
一般社団法人CSA経営協会理事長。一般財団法人エン人材教育財団代表理事。20代に薦めたい次世代型人材創出企業「CSA賞」審査委員。
事業創造大学院大学客員教授。「ベストベンチャー100」審査委員。

1951年、兵庫県芦屋市生まれ。甲南大学経済学部卒業後、メーカーを経て、大手教育コンサルティング会社に転職。組織開発・教育研修の企画・提案業務に従事。83年、大阪のマンション一室で、求人広告代理店である株式会社日本ブレーンセンターを一人で創業。

95年、求人・求職サイト「縁」Employment Net事業を開始。2000年に同事業をエン・ジャパン株式会社として独立させ、代表取締役社長に就任。

01年６月、設立から１年６カ月で上場（現在、東証プライム）。ベトナム、インドなどグローバルで3000名を超える企業にまで成長させる。22年より現職。

24年度より、CSA経営協会を設立し、顧客を中心とした企業の経営課題の解決をサポートする予定。