ご挨拶

代表取締役 麻生 祐司

「価値ある知」で未来を編む

ダイヤモンド社は1913年の創業以来、「経済社会の発展に貢献する」という使命のもと、自らの形を進化させ続けてきました。常に「出版の本質」「メディアの役割」「経済社会への貢献のあり方」を問い直し、その時代にふさわしい表現と届け方を模索してきた積み重ねが、今日の姿を形づくっています。

私たちの事業は多岐にわたります。時代を象徴するベストセラーや、長く読み継がれるロングセラーを生み出す書籍事業。経済、経営、マネー・投資の分野で、雑誌からデジタル領域へと進化するメディア事業。さらに、広告やブランディング出版、人材開発・組織開発を通じて、企業の課題解決に伴走するソリューション事業。領域や手法は異なっても、その根底にある使命は一つです。「価値ある知」を見いだし、社会の中で機能する形へと編み、循環させていくことです。

知は、適切な文脈の中で解釈され、人や組織の行動や意思決定に結びついてこそ、真の力を発揮します。AIの進展により情報がかつてない速度と規模で生み出される今、私たちはあふれる情報をそのまま流通させるのではなく、「意味づけられた“知”」や「判断につながる“知恵”」へと高めていく役割を担っていきます。

この高度化する役割に応えるため、私たちは三つの力を最大限に掛け合わせます。一つは良質なコンテンツを生み出す力。二つ目は企業の課題解決に向き合ってきた知見。そして三つ目はテクノロジーの進化がもたらす新たな可能性。これらを融合させ、知の創出と循環をさらに前へ進めてまいります。

今後とも変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

代表取締役社長
麻生祐司

創業の精神

創業者・石山賢吉(1882−1964)は、「経済雑誌ダイヤモンド」創刊号(1913〈大正2〉年5月10日発行)の巻頭に「本誌の主義」と題する一文を掲げました。

「本誌の主義は算盤の二字を以て尽きます。本誌は是とするも非とするも総て算盤に拠り、算盤を離れて何物も無い。本誌の名前をダイヤモンドと付けたのは、小さくとも相当の権威を持たせたいからであります。少なくとも我社同人の有する何物かは確にダイヤモンド以上の権威を以て臨む事を茲(ここ)に声明して置きます」。

「そろばん」に象徴される正確な情報の提供と、「ダイヤモンド」に象徴される自覚と誇り――私たちは創刊号に刻まれた精神を忘れることなく日々研鑽を続けます。

石山賢吉
創業者 石山 賢吉