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シフト

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シフト

書籍情報

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  • マシュー・バロウズ 著/藤原 朝子 訳
  • 定価:2200円(本体2000円+税10%)
  • 発行年月:2015年11月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:384
  • ISBN:978-4-478-02654-0

内容紹介

大統領をも動かす『グローバルトレンド2030』執筆責任者が予測! 核戦争、中国の暴走、食糧不足、ブロック経済圏の復活……米国最高情報機関が警戒する、政治・経済・軍事・テクノロジーのあらゆる領域に迫る2035年へのシフトとは?

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

日本の読者へ

序章 分裂する「21世紀」の世界

現代の混乱には二つの見方がある
NIC ── 超大国の指針を決める情報機関
アメリカが認めたがらない現実
「冷戦時代のほうがずっと楽だった」
軍事だけでは21世紀の競争を生き残れない
フランス革命に匹敵する「シフト」
国家機密に関わり続けた半生

第1部 メガトレンド ── 未来への大転換はすでに始まっている

第1章 「個人」へのパワーシフト ── 2035年へのメガトレンド①

民主主義という「悪夢」
国家を解体する「個」のパワー
グーテンベルク、インターネット、ソーシャルメディア
「中間層」こそが世界の命運を握っている
それでも世界から貧困は消えない
所得ではわからない豊かさのレベル
新興国の急務は腐敗を防ぐこと
産業革命以来の重大な「シフト」
消える教育格差
問われる教育の質
地球を股にかけた学生獲得競争
民主主義の「赤字」を抱える国々
経済の安定が先か、民主化が先か
中国共産党も「民主化」を望んでいる
ITは国家のものか、個人のものか
なぜ世界は再び「宗教化」するのか
途上国ほど強い文化への誇り
国家権力とプライバシー保護は相容れない
テクノロジーが雇用を奪う

第2章 台頭する新興国と多極化する世界 ── 2035年へのメガトレンド②

「国家」の終焉
非「西側」へのパワーシフト
日本は「過去」の国になる
ドイツはイギリスより先に没落する
止まらない新興国の成長
宇宙でも起きているパワー拡散
ユースバルジと紛争の関係
独裁者が去っても混乱は続く
21世紀の「民主主義」が直面する問題
ブロック経済圏は復活するのか
いまの国際機構は機能しなくなる
新興国のジレンマ
核のない世界はやってこない
インターネットは分割されるのか
分裂した世界の先にある未来

第3章 人類は神を越えるのか ── 2035年へのメガトレンド③

私たちは「ポストヒューマン」なのか
精神は肉体を越えるのか
ロボットと共生する未来
テクノロジーで高齢者の生活の質を改善
ゲノム解読の衝撃
遺伝子解析、人工知能、再生医療
「熟年国家」は財政破綻する
ぼやける倫理的な一線
すべてがデータ化される
例外に対応できないアルゴリズム
人間とコンピュータの主従が逆転

第4章 人口爆発と気候変動 ── 2035年へのメガトレンド④

ナイジェリア分裂の危機
異常気象はもっと増える
大規模な食料不足は必至
外国の耕作地を借り上げる韓国
不安定なアフリカの「食」事情
気候変動と人口爆発のダブルパンチ
2100年、世界の人口は110億人に達する
急増した人口は都市へ向かう
シェール革命をもたらした技術革新
中国でシェール革命は起こらない
代替燃料への投資は純化する
食料供給のインフラが整う前に人口爆発が起こる
バイオプリント肉を食べる未来

第2部 ゲーム・チェンジャー ── 世界を変えうる4つの波乱要因

第5章 もし中国の「成長」が止まったら ── 世界を破綻に導くシナリオ①

自国を負け犬だと思っている大国
金持ちになる前に老いる中国
歪んだ成長最優先のツケ
経済成長が「民主主義」を迫る
共産党も抑えられない人民の欲求
「中国からiPhoneは生まれない」
「米中戦争」の現実的な可能性
遠のくアジアでの覇権的地位
世界に関わらないわけにはいかない
ノーと言うばかりで建設的な意見がない

第6章 テクノロジーの進歩が人類の制御を越える ── 世界を破綻に導くシナリオ②

ボツワナに建設予定のマイクロソフトの研究所
テクノロジーの加速度的進化
第3次産業革命はすでに始まっている
3Dプリンティングがもたらす衝撃
ロボットは人間の労働を代替するのか
自動運転車の導入にはあと数十年かかる
雇用破壊のスピードは雇用創出のペースよりも早い
現実味を増す殺人ロボット
合成生物学は新しい「人間」をつくるのか
新たな生物兵器の誕生
2030年の「農業」のかたち
再生可能エネルギーは不要になる
中国がエネルギー技術でリード
テクノロジーを生み出すエコシステムこそ重要

第7章 第3次世界大戦を誘発するいくつかの不安要因 ── 世界を破綻に導くシナリオ③

1914年と現在は似ているか
いままでで最も「平和」な時代
平均年齢の低い国の治安は安定しない
紛争のホットスポット ── 中東、南アジア
市民の抵抗が「原理主義」を生む皮肉
シリア内戦に終わりはやってこない
中東情勢のカギを握るイラン
南アジアに燻る紛争の種
インドとパキスタンをめぐる3つのシナリオ
「イスラミスタン」の誕生
日中関係が東アジアの命運を握る
アジアがたどる四つのシナリオ
ロシアは再び「帝国」となるのか
ロシアが新たな影響圏を確立する
非国家アクターの脅威 ── テロ、サイバー攻撃
中国よりも中東を注視しろ

第8章 さまようアメリカ ── 世界を破綻に導くシナリオ④

パックス・アメリカーナの終焉
覇権国の存在しない世界
ヨーロッパ統合の崩壊
欧米経済圏 VS. アジア経済圏
内向きで弱々しいアメリカ
世界経済の行く末はアメリカ次第
世界の警察官は必要ないのか
基軸通貨の座を狙う中国
米中2強の新たな国際秩序
新しい国際秩序に向けて
平和の時代は過ぎ去りつつある

第3部 2035年の世界

第9章 「核」の未来

ジャミル・ホウリー ── あるレバノン人医師の葛藤
サウジアラビア ── 中東と欧米の「狭間」の国
リッツのバーでの再会
サウジアラビア王子からの依頼
アメリカ大使の頼みごと
諜報活動に足を踏み入れていくジャミル
イスラエル国防相との接触
明らかになるイスラエルとの共謀
ラース・エリクソン ── 中東に精通する国連職員
ラースとの再会
サウジ、イラン核兵器製造施設を攻撃
パワーの空白を埋めるロシアと中国
「核」の時代、再び
私たちは「世界は一つ」と信じることができるか

第10章 生物兵器テロの恐怖

インドで拘束された生物学専攻の米学生
対照的な2人の息子
テクノロジーは人々のために
ベンの反乱
「変人」だらけのケンブリッジ
東南アジアのラボへ
アイヤズ ── 初めての「友人」
アイヤズにかかる疑惑
FBI捜査官の突然の訪問
インドで謎のウイルスが大流行
アイヤズの死
研究者への「監視」を強化する政府

第11章 シリコンバレーを占拠しろ

カルロッタ・カスティージョ ── テクノロジーに倫理を求めた運動家
「オキュパイ・シリコンバレー」?
テクノロジー大手を「公益企業」にするべきか
失踪後にアマルティア・セン賞を受賞
テクノロジーが拡大させる格差
希望を失うミレニアム世代
アメリカを救う南部出身の1人の女性
研究水準が国家の命運を決める
前代未聞の連立政権
社会保障削減という大きな「決断」
21世紀にも「アメリカン・ドリーム」は存在するか
テクノロジー革命以後の「合衆国」

終章 新たな世界は目前に迫っている

葬り去られた社会保障給付削減案
アメリカのインフラは「更新」のときが迫っている
研究予算を削減し続けた20年
移民こそが「アメリカ」を支える
格差の増大と若者の失業
テクノロジーは未来を悪化させるのか
撤退するアメリカ
中国、ロシアの台頭と多極化する世界
アメリカは日本を守らない
残された時間は長くない

訳者あとがき

注記





著者

マシュー・バロウズ(Mathew Burrows)
アメリカの最高情報機関であるNIC(国家情報会議)の元分析・報告部部長。直近の2号である『グローバル・トレンド』(2025/2030)で主筆を担当。ウェズリアン大学(学士号)とケンブリッジ大学(博士号)で歴史学を学ぶ。1986年にCIA入局。2003年にNICに加わる。28年にわたって国家情報アナリストとして活躍。リチャード・ホルブルック国連大使の情報顧問を務めたこともある。2013年に辞任し、現在は「アトランティック・カウンシル」戦略フォーサイト・イニシアチブ部長を務める。ワシントン在住。


訳者

藤原朝子(ふじわら・ともこ)
学習院女子大学非常勤講師。フォーリン・アフェアーズ日本語版、ロイター通信などで翻訳を担当。訳書に『ハーバードビジネススクールが教えてくれたこと、教えてくれなかったこと』(CCCメディアハウス)、『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀——そして世界の警察はいなくなった』(ダイヤモンド社)など。

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