• twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本の大問題

残酷な日本の未来を変える22の方法

  • 紙版
  • 電子版

日本の大問題

残酷な日本の未来を変える22の方法

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 荻上チキ 著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2018年07月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:240
  • ISBN:978-4-478-10291-6

内容紹介

日本がこれから10年以内に直面する「危機」とは? この国の未来を変えるにはどうすればいいのか。「経済」「政治」「外交」「治安」「メディア」「教育」……日本はどこから来て、どこへ向かうのか。TBSラジオ『Session-22』パーソナリティ・荻上チキによる、現代日本をアップデートする22の処方箋!

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

CHAPTER1 日本の大問題 政治 「未成熟」な日本の政治をアップデートするためには

「戦後民主主義」という「建国の精神」 ── 近代日本の歩みを振り返る
55年体制とは何か ── 38年におよぶ自民党による安定政権
自民党が与党であり続けた「理由」
浮動層の増加 ── 経済の低成長とポピュリズムの台頭
「安定成長レジーム」の終焉
選挙制度の設計ミス ── 小選挙区制+比例代表制のワナ
「代案を出すこと」が野党の仕事なのか
野党の機能とは何か
多様な「政治参加」のあり方を再考する

日本の「政治」を変えるには① 現代型の「社会運動」で新たな可能性を探る
日本の「政治」を変えるには② 議員との新たなパイプをつくる
日本の「政治」を変えるには③ 選挙制度をアップデートする
日本の「政治」を変えるには④ 内閣の「解散権」を限定する
日本の「政治」を変えるには⑤ 署名法で国会への「介入」を可能にする
日本の「政治」を変えるには⑥ 森友・加計問題から考える権力への「縛り」

CHAPTER2 日本の大問題 経済・福祉 低成長の時代を越えて社会を変えるには

低成長論は永遠か? ── 日本の戦後経済の歩み
低成長時代はいつまで続くのか
デフレがもたらした「失われた20年」
金融緩和とデフレ脱却
労働者の権利保護は経済的にも合理性がある
デフレと低成長が生み出した「ブラック企業」
就学前教育の重要性
格差が最も広がるのは就学前
経済成長と再分配政策は矛盾しない
日本的リベラルの問題点
経済の「自由主義」と政治の「自由主義」は違う
「消極的自由」と「積極的自由」

日本の「経済・福祉」を変えるには① 「睡眠基本法」で働き方を改革する
 ●睡眠不足大国ニッポン
日本の「経済・福祉」を変えるには② 「日本版妊娠葛藤法」で出産・育児をケアする
日本の「経済・福祉」を変えるには③ 「差別対策基本法」で包括的な差別解消を推進する
日本の「経済・福祉」を変えるには④ 「ベーシックキャピタル」で成人時の公平なスタートアップを保障する

CHAPTER3 日本の大問題 外交 世界のなかの「日本」の役割を更新する

戦前日本の外交政策とは
第1次世界大戦後の国際秩序に逆行した日本
誤解されがちな「積極的平和主義」の本意
「ルワンダの悲劇」が突きつけたPKOの課題
保守とリベラル、それぞれの「ねじれ」
日本には安全保障のポリシーがない

日本の「外交」を変えるには① 「他の国も我が国と同じである」という前提をもつ国は一枚岩ではない
 ●日本の自称「保守」はなぜ「ライダイハン」問題を取り上げるのか
 ●粗雑な分析に引っかからないために
 ●外交と内政をつなげて考える
日本の「外交」を変えるには② 玉突き現象として外交をみる
 ●勇ましい言葉よりも精密な言葉を

CHAPTER4 日本の大問題 メディア 現代のメディアは民主主義をいかに変えたか

すべてのメディアは「偏って」いる
メディア・リテラシーの4類型
バイアスが「公正」な報道を妨げる
「中立」と「公正」は違う
記者クラブ制度の問題点
メディアがもつ3つの「感染効果」
気づかれにくい「態度としての感染効果」
「タテのリテラシー」と「ヨコのリテラシー」
「ヨコのリテラシー」をどう高めていくか
「フェイクニュース」と「ステルス・ポリティクス」の規制
メディアと民主主義 ── ポピュリズムの台頭するインターネット以後

日本の「メディア」を変えるには① 国会のリアルタイム発言録をつくろう
日本の「メディア」を変えるには② 会見動画をアーカイブする
日本の「メディア」を変えるには③ 「インターネット憲章」構築の必要性
日本の「メディア」を変えるには④ 放送法を問い直す

CHAPTER5 日本の大問題 治安 この社会をもっと「安全」にするためには

日本の犯罪は減り続けている
殺人は発生件数も発生率も減少し続けている
外国人犯罪も増えていない
「再犯者率」と「再犯率」を混同してはいけない
日本の刑法思想は懲罰主義
「高齢化」する刑務所の介護問題
失敗に終わったアメリカでの厳罰化施策
「割れ窓理論」のよくある誤解
再犯防止推進法に記された「新たな思想」

日本の「治安」を変えるには① 「犯罪被害調査」
日本の「治安」を変えるには② 「ハーム・リダクション」の導入
日本の「治安」を変えるには③ 売春の非犯罪化
 ●「社会復帰プログラム」のアップデートを

CHAPTER6 日本の大問題 教育 教育の「自由」をつくるには

子どもはいつから「子ども」になったのか
戦前日本の教育の土台となったコンセプトとは
戦後、憲法に明記された「教育の権利」
世界標準の「子どもの権利」を
なくならない「規律訓練型」教育のリスク
「通学中心主義」から抜けられない日本
「分ける教育」から「混ぜる教育」へ ── 「発達障害者支援法」の意義
「発達障害」から見えてくる、日本の教育/社会の問題点
学校で完結しない教育体制を ── 「子どもの貧困対策法」の可能性
日本でフリースクールは不可能なのか ── 「教育機会確保法」から浮かび上がる課題
「通学」以外のオルタナティブをつくるには ── 「自宅学習」を実現するのに必要なもの
「エデュテイメント」を推進しよう

日本の「教育」を変えるには① 「教員2人+α」
日本の「教育」を変えるには② 理不尽な「ブラック校則」の撤廃
日本の「教育」を変えるには③ 「スティグマ防止法」の制定

おわりに





著者

荻上チキ(おぎうえ・ちき)
1981年、兵庫県生まれ。評論家、ニュースサイト「シノドス」元編集長。著書に、『彼女たちの売春(ワリキリ)』(新潮文庫)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『新・犯罪論「犯罪減少社会」でこれからすべきこと』(共著・現代人文社)、『未来をつくる権利 社会問題を読み解く6つの講義』(NHKブックス)、『夜の経済学』(共著・扶桑社)、『検証 東日本大震災の流言・デマ』(光文社新書)、『すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論』(扶桑社)など。また、ラジオ番組『荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ)メインパーソナリティを務め、同番組にて2015年度、2016年度とギャラクシー賞を受賞。

プリント版書籍は下記のストアでご購入いただけます。
  • Amazon で購入
  • e-hon で購入
  • HMV&BOOKS online で購入
  • 紀伊国屋BookWeb で購入
  • セブンネットショッピング で購入
  • TSUTAYAオンラインショッピング で購入
  • BOOKFAN で購入
  • honto で購入
  • Honya Club で購入
  • ヨドバシカメラ で購入
  • 楽天ブックス で購入

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるためお取り扱いがない場合がございます。)

電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。

(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加