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マエカワはなぜ「跳ぶ」のか

共同体・場所・棲み分け・ものづくり哲学

  • 紙版

マエカワはなぜ「跳ぶ」のか

共同体・場所・棲み分け・ものづくり哲学

書籍情報

  • 紙版
  • 前川正雄 著/野中郁次郎 監修
  • 定価:本体1,800円+税
  • 発行年月:2011年04月
  • 判型/造本:46上製
  • 頁数:236
  • ISBN:978-4-478-01512-4

内容紹介

冷凍のマエカワは、超電導、ロボット、エンドファイトでも第一級のハイテク企業である。マエカワが世界で尊敬されるのは、その独自のものづくり哲学にある。いわゆる定年がなく、組織は50代、60代、70代の経験と知恵が生きる「共同体」であり、集団で「跳ぶ」ことによって、イノベーションを成し遂げている。

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目次

まえがき

第一章 無競争のビジネスモデルを生物から学ぶ

「物を冷やすこと」から出発した会社が、なぜ……
コンプレッサー技術の高度化が、ある日、超電導に
さらに超電導システムのトータル開発をめざす
画期的な冷凍機「ニュートン3000」の誕生
農薬、肥料いらずの夢の微生物エンドファイト
稲のエンドファイトで農業に若者が戻ってくる
開発期間一四年、自動脱骨ロボット「トリダス」
現場に入り込んでブレークスルー、広がる食肉生産ロボット
「場所」的な見方でニーズをキャッチする
ビジネスモデルを生物の本能から学んで「跳ぶ」
ホモサピエンスはなぜ生き残れたか

コラム マエカワをみちびいた生物学者 今西錦司
『生物の世界』から「跳ぶ」を知る

第二章 マエカワはどうやって「跳ぶ」のか(1)

環境変化をうまく察知し、それをメンバー間で共有する

STEP1 感覚知にすぐれた組織にする

「独法」から「一社化」へ
マエカワ流の小集団活動
環境変化を察知する生産システムを考える
人・物・場所が経営資源となって問われる組織の感覚知
感覚知で情報をつかんで、論理知でインテリジェンスにする
STEP2 組織が共同体になって「公」を見出す
企業が生きていける場所を感じること
場所を跳べるのは「公」を共有したチーム
「私」が優先されると信を失い、人も組織も跳べない
権限ではなく、権威で仕事する
共同体あっての個人という江戸時代に学ぶ
正・反・合の弁証法ではないマエカワの「合」
場所の変化を感じて共同体が動く「超サービス」
「超サービス」からトータルプラントへつながる場所性

コラム マエカワをみちびいた哲学者 西田幾多郎
『禅』から「跳ぶ」を知る

野中郁次郎教授が説く
マエカワ流マネジメントの急所その1
「場」について

第三章 マエカワはどうやって「跳ぶ」のか(2)

組織の質を高め、なりたい目標に自分たちを変えていく

STEP3 「動と静」を用いて組織の質を高める

生涯現役の共同体
「動と静」の役割
人事評価ではなく「評価人事」とはどういうことか
静の知恵と経験が生きる職場
若者を冒険に立ち向かわせるのは静なる賢者だ

STEP4 場所性をとらえて競争から自由になる

「企業化計画」
「企業化計画」に実行計画をつなげる
雑音情報を本物情報に
無競争をめざすという戦略
分業制度の弊害
静が主役になる「企業化計画」
野中郁次郎教授が説く
マエカワ流マネジメントの急所その2
「公」について

第四章 「跳ぶ」を可能にする十の要諦

一.生の情報を大切にしているか
二.無私になって感覚を共有できるか
三.マルチ型人間のチームが組めるか
四.私心を捨てて「公」の境地になれるか
五.チームのなかで全員が自我を消せるか
六.感覚知情報がチームを行き交っているか
七.「場所的に問題である」という意識を持てるか
八.人が感じた直感を100%信じられるか
九.言葉を費やさずに伝えられるか
十.組織のメンバーすべてが跳べる状態になっているか

野中郁次郎教授が説く
マエカワ流マネジメントの急所その3
「跳ぶ」について

第五章 日本企業本来の生き方に戻れ

高齢者こそベンチャーの旗手
西田哲学が解き明かす日本的製造業の深さ
定年のない会社がイノベーションを遂げる
ハッとしたときの感覚を共有しようとする日本人
すぐれた共同体は日本語から生まれる
二〇世紀と二一世紀の不連続性を克服できるか
跳ぶしか生きつづける道はない

コラム オピニオン マエカワ流現場留学のすすめ
ハイテクを育てるのは日本語だ

あとがき

著者紹介

著者

前川正雄(まえかわ・まさお)
株式会社前川製作所顧問。MAYEKAWA HOLDING CEO。
1932年生まれ。1955年3月、早稲田大学理工学部工業経営学科卒業。同年3月、前川製作所入社。1959年3月、同取締役、1964年3月、同専務取締役、1971年3月、同代表取締役社長、1996年3月、同代表取締役会長、2002年3月、同取締役会長、2004年3月、同取締役名誉会長、2009年6月、同顧問。
1986年11月から財団法人前川報恩会理事長。1988年6月から財団法人和敬塾理事長。1997年8月から財団法人深川高齢者職業経験活用センター理事長。2001年2月から7月まで内閣府諮問機関「21世紀環の国づくり会議」構成員。2002年12月から早稲田大学評議員、2010年7月から早稲田大学名誉評議員。

監修者

一橋大学名誉教授、クレアモント大学ドラッカースクール名誉スカラー、カリフォルニア大学バークレー校ゼロックス名誉ファカルティスカラー、富士通総研 経済研究所 理事長。
1935年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。富士電機製造勤務の後、カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にてPh.D取得。南山大学経営学部、防衛大学校、北陸先端科学技術大学院大学、一橋大学大学院国際企業戦略研究科各教授を経て、現職。2008年の「世界で最も影響力のあるビジネス思想家20」(米ウォール・ストリート・ジャーナル紙)に選ばれる。主な著書に『組織と市場』、『失敗の本質』(共著)、『知識創造企業』(共著)、『戦略の本質』(共著)、『美徳の経営』(共著)、『流れを経営する』(共著)などがある。

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