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リバース・イノベーション

新興国の名もない企業が世界市場を支配するとき

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リバース・イノベーション

新興国の名もない企業が世界市場を支配するとき

書籍情報

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  • ビジャイ・ゴビンダラジャン/クリス・トリンブル:著 渡部 典子:訳
  • 定価:1980円(本体1800円+税10%)
  • 発行年月:2012年09月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:408
  • ISBN:978-4-478-02165-1

内容紹介

もはや単なる輸出では勝てない。新興国の巨人が先進国に攻めてくる前に、新興国市場を攻略せよ。全世界的ベストセラー!! 世界トップ3の経営思想家(2011年Thinkers50)が、豊富な企業事例を交えて近未来の競争のルールを提示する。画期的な新戦略コンセプト「リバース・イノベーション」の唯一の原典。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

日本語版への序文

はじめに──可能性にかける

第1部 リバース・イノベーションへの旅

第1章 未来は自国から遠く離れた所にある

川下から川上へと向かって逆流する
リバース・イノベーションは途上国で生まれる
未来は遠く離れた国にある
なぜ新興国市場では一から始めなくてはならないのか
column 新興国の巨人が攻めてきた!

第2章 リバース・イノベーションの五つの道

成功体験を捨てる
5つのニーズのギャップに着目する
川上へとさかのぼる二つのパターン
column 富裕国の取り残された市場へ逆流したGEの超音波診断装置
ギャップの解消傾向を見逃してはならない

第3章 マインドセットを転換する

支配的論理の呪縛
時代遅れの思考が障壁となる
リバース・イノベーションの三つのステップ

第4章 マネジメント・モデルを変えよ

支配的論理を覆す
障壁をいかにして取り払うか
柔軟な発想でチームをつくる
グローバルの経営資源を活用する
統制のとれた実験を通して学習する
そして、グローバルに展開する
カニバリゼーションの懸念は妥当か

第2部 リバース・イノベーションの挑戦者たち

第5章 中国で小さな敵に翻弄されたロジテック

中国ベンチャーはどうやって巨人を出し抜いたのか 
ローカル・グロース・チームが支配的論理を打ち破る
小さな敵にも警戒を怠ってはいけない

第6章 P&Gらしからぬ手法で新興国市場を攻略する

新しいイノベーション手法が新興国での成長をもたらす
新しい市場では何一つ自明のことはない
過去の成功を選択的に忘れる
完璧さよりもスピードを優先する

第7章 EMCのリバース・イノベーター育成戦略

新興国をイノベーションの起点とする
リバース・イノベーターが活躍できる環境づくり
リバース・イノベーション能力を養う

第8章 ディアのプライドを捨てた雪辱戦

傲慢さが致命傷となる
インド市場に対する間違った思い込み
市場理解からやり直す
白紙の状態での製品開発
ローカル主体の機能横断型チーム
ビジネスモデルを再構築する
大々的な宣伝活動で市場浸透を図る

第9章 ハーマンが挑んだ技術重視の企業文化の壁

支配的論理と異なるマインドセットの衝突
組織を再編して新興国に挑む
社内の確立された手法に疑問を持つ
五つの設計哲学に則して製品を開発する
徹底した進捗管理でチームを支える
世界で成長するためのプラットフォーム

第10章 インドで生まれて世界に広がったGEヘルスケアの携帯型心電計

なぜ最高級の心電計は使われないまま放置されていたのか
インドで、インドのための製品をつくる
プロジェクトを本社に売り込む
目標は800ドルの心電計
インドを越えて他国に普及させる

第11章 新製品提案の固定観念を変えたペプシコ

グローカリゼーションからの転換
スナック菓子に健康科学を取り入れる
市場を読む洞察力が成功をもたらす
固定観念を変える〈アライヴァ〉への挑戦
ペプシコ流リバース・イノベーション手法
イノベーションを支援するシステムとプロセス

第12章 先進国に一石を投じるパートナーズ・イン・ヘルスの医療モデル

病に冒された弱者は何を必要としているのか
貧困国に無償医療を届ける
医療先進国アメリカにハイチのモデルを導入する
地域保健従事者をいかにして育てるか
医療保険改革への示唆

終章 必要なのは行動すること

リバース・イノベーションの成功シナリオ
慈善ではなく、巨大なビジネスである


付録A リバース・イノベーションの実践ツール

付録B ネクスト・プラクティスを求めて




著者

ビジャイ・ゴビンダラジャン(Vijay Govindarajan)
世界有数の戦略とイノベーションの専門家の一人で、アメリカ東部にあるダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスの国際ビジネス学部アール C.ドーム1924教授である。ゼネラル・エレクトリック(GE)初の招聘教授兼チーフ・イノベーション・コンサルタントを務めた。
ハーバード・ビジネス・スクールでMBAと博士号を取得し、最優秀論文に贈られるロバート・ボウン賞を受賞した。それに先立って、インドで公認会計士の資格を取得しているが、その際に、全国1位の成績優秀者に贈られる大統領賞のゴールド・メダルに輝いた。
『アカデミー・オブ・マネジメント・ジャーナル』『アカデミー・オブ・マネジメント・レビュー』『ストラテジック・マネジメント・ジャーナル』などの一流学術誌と、『ハーバード・ビジネス・レビュー』などの一流の実務家向け雑誌に、それぞれ10本以上の論文を発表している数少ない研究者である。優れた研究に対して贈られる賞を多数受けており、『アカデミー・オブ・マネジメント・ジャーナル』の殿堂入りを果たした。『マネジメント・インターナショナル・レビュー』は、戦略および組織研究の北米スーパー・スター・トップ20に選んでいる。彼の論文の一つは、『アカデミー・オブ・マネジメント・ジャーナル』の40年間の歴史上、最も引用数の多い論文の一つとして認定された。
『ハーバード・ビジネス・レビュー』で年間の最高の論文に贈られるマッキンゼー賞も受賞している。同誌は、過去10年間で最も優れたアイデアの一つとして、リバース・イノベーションを選んでいる。
ゴビンダラジャンは、フォーチュン500社に入る25%以上の企業のCEOやトップ・マネジメント・チームを戦略的に支援してきた。クライアント企業には、ボーイング、コカ・コーラ、コルゲート・パルモリブ、ディア・アンド・カンパニー、フェデラル・エクスプレス、ゼネラル・エレクトリック(GE)、ヒューレット・パッカード、IBM、JPモルガン・チェース、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ニューヨーク・タイムズ、プロクター・アンド・ギャンブル、ソニー、ウォルマートなどがある。また、ビジネスウィークCEOフォーラム、HSMワールド・ビジネス・フォーラム、ダボス会議のワールド・エコノミック・フォーラムなど、重要な会議やフォーラムで基調講演も行っている。
リバース・イノベーションのコンセプトを発案したことにより、ゴビンダラジャンは、世界的に権威ある経営思想家ランキングThinkers50(2011年度)で第3位に選出された(前回の2009年は24位)。これは第1位『イノベーションのジレンマ』のクレイトン・クリステンセン、第2位『ブルー・オーシャン戦略』のチャン・キムとレネ・モボルニュに次ぐ順位である。同時にブレークスルー・アイデア・アワードを受賞した(www.thinkers50.com)。本書が世界的ベストセラーとなったことで、彼らと並んで語られる存在となった。


クリス・トリンブル(Chris Trimble)
ヴァージニア大学科学部を最優等で卒業した後、ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスでMBAを取得。若いころアメリカ海軍で潜水艇将校を務めていたとき、大規模組織内のイノベーションに興味を持った。現在はダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスで教鞭をとる。
ゴビンダラジャンとの共著は多数に及び、2005年12月に出版した共著書『戦略的イノベーション 新事業成功への条件』(武田ランダムハウスジャパン、2006年)は、『ストラテジー・アンド・ビジネス』でブック・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。2010年には、再び共著で『The Other Side of Innovation: Solving the Execution Challenge』(未訳)を出版した。
GEの会長兼CEOであるジェフリー・イメルトと共同執筆した論文「GEリバース・イノベーション戦略」(DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー、2010年1月号)をはじめ、『ハーバード・ビジネス・レビュー』に、ゴビンダラジャンとの共著で3本の論文を発表している。


訳者

渡部典子(わたなべ・のりこ)
ビジネス書の翻訳、執筆、編集等に従事。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。研修サービス会社等を経て独立。翻訳『グローバルビジネスの隠れたチャンピオン企業』(中央経済社)、『Personal MBA』(英治出版)共訳『グラミンフォンという奇跡』(英治出版)、共著『改訂3版 グロービスMBAマーケティング』(ダイヤモンド社)などがある。



解説

小林喜一郎(こばやし・きいちろう)
慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授。1980年慶應義塾大学経済学部卒業。1989年慶應義塾大学経営学修士(MBA)。1989年より1993年まで、㈱三菱総合研究所 経営コンサルティング部主任研究員。1996年慶應義塾大学経営学博士(Ph.D.)。1997年ハーバード・ビジネス・スクール訪問研究員。2000年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授、2006年教授となる。その間2001〜2006年フランスReims Management School客員教授。

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