世界を動かす消費者たち
新たな経済大国・中国とインドの消費マインド

世界を動かす消費者たち
新たな経済大国・中国とインドの消費マインド
書籍情報
- マイケル・シルバースタイン/アブヒーク・シンヒ/キャロル・リアオ:著 津坂美樹/市井茂樹:訳
- 定価:1980円(本体1800円+税10%)
- 発行年月:2014年01月
- 判型/造本:46上製
- 頁数:336
- ISBN:978-4-478-02542-0
内容紹介
これから世界経済を牽引するのは中国とインドの消費者である。彼らはどのような価値観のもと、どのようなものに消費するのか。戦略コンサルティング会社のBCGが現地のさまざまな消費者に直接インタビューをし、彼らの消費マインドを描く。新興国経済の実像を示す。
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目次
監訳者まえがき
はじめに
  新しい消費者、新しい機会
  調査分析 ── コンサルティング、インタビュー、データを基に
  本書の構成
  賞金10兆ドルのコンテストが始まっている
 
 
第1章 中国とインドの消費
     ── 黄金時代の幕開け
 
  豊かな消費者の台頭と10兆ドルの賞金
  新しい消費の王様とお妃様
  消費者意欲 ── 新たな中間・富裕層の希望と夢
  夢をかなえる ── 新しい消費者のニーズを満たす
 
 
第Ⅰ部 中国とインドにおける新しい消費者の台頭
第2章 新しい革命家たち
     ── 中間層の台頭
 
  中国の新中産階級
  インドの車、カースト、階級
  消費曲線 ── 中間層の消費者はどのようにお金を使うのか
  中国の消費パターン
  インドの消費パターン
  上昇移動 ── 中間層のライフスタイル
  企業にとっての示唆
 
 
第3章 スーパーリッチの急増
     ── ミリオネア(とビリオネア)
 
  ナンダン・ニレカニ
     ── グローバルな起業家からベストセラー作家へ、そして公務員へ
  中国のスーパーリッチ ── ミレニアム世代のミリオネア
  インドのスーパーリッチ ── ボリガーキの台頭
 
 
第4章 次の10億人とその次の10億人
     ── 取り残された人々の未来
 
  インドのネクスト・ビリオンの消費者
  中国のネクスト・ビリオン
  中国の取り残された人々 ── 社会の隅に追いやられた移民
  インドの取り残された人々 ── サハブプールの物語
  企業にとっての示唆
 
 
第5章 新しい消費者を探せ
     ── 都市部と農村部のコミュニティ
 
  都市化 ── 都市を理解する
  インフラ革新におけるビジネスチャンス
  農業革命におけるビジネスチャンス
  企業にとっての示唆
 
 
第6章 財布の紐を握るのは
     ── 新世代の女性消費者たち
 
  ハーバード・ガール、董明珠、新しい中国女性
  女性消費者を理解する ── 中国とインドの女性は何を望んでいるか
 
 
第Ⅱ部 好きなもの、欲しいもの、憧れ
第7章 食べ物と飲み物
     ── 新しく覚えた味、クッキー、ワイン、ウイスキー、お茶
 
  「食べ物、ああ、すばらしき食べ物」
  アムール ── インドの味
  KFC、ヤム・ブランズ、ドゥオドゥオの誕生パーティー
  ペプシのクルクレ ── 製品ポートフォリオをインド化する
  スパークリング・ビジネス ── 白酒(baijiu)、シャンパン、ボルドー、ウイスキー
  オレオの物語 ── アメリカ人好みのクッキーが中国の人気商品に
 
 
第8章 ハウスとホーム
     ── 理想の家、家具、冷蔵庫
 
  ホーム・スイート・ホーム ── 安定した電力供給、屋内トイレ、大画面テレビ
  2つの都市の2つの家族 ── バンガロールと上海
  ビジネスチャンス ── 不動産開発会社から白物家電メーカーまで
 
 
第9章 ラグジュアリー
     ── ワンランク上の消費:高級車、時計、最先端のファッション
 
  ニュー・ラグジュアリー ── 西から東へ
  フランスのラグジュアリーの王者PPR
     ── 「今後10年で、中国でのわが社の売上は3倍になるだろう」
  中国のラグジュアリー商品の消費者たち
  LVMH ── ラグジュアリーの巨人
  スポーツカーの魅力
 
 
第10章 デジタルライフ
     ── ネチズン、インターネットショッピング、インターネットの新しい巨人
 
  ネチズンと国民的会話の広がり
  中国におけるeショッピング
     ── 世界のeコマースにおける新たなスーパーパワーの台頭
  デジタル・インディア ── 1000億ドルの副賞
 
 
第11章 教育
     ── 高収入へのエスカレーター
 
  ミスター・ナンバー19に負けるな
     ── 頂点に立つための戦いとBCGの「E4教育指数」
  教育に挑む中国 ── 北京大学と中国版アイビーリーグの台頭
  インドの教育改革 ── IITの成功を基盤として
  「アドバンテージ、ハーバード大学」
 
 
第Ⅲ部 ビジネスリーダーにとっての学び
第12章 パイサ・ヴァスール
     ── どうしたら中国とインドの新たな中間・富裕層の心をとらえられるか
 
  市場に見るパイサ・ヴァスール
  BCGパイサ・ヴァスール・チェックリスト
     ── 入門レベルの低価格商品を作ることをモットーとする
  アラヴィンド・アイ・ケア ── パイサ・ヴァスールを実践する
  パイサ・ヴァスールを世界へ
 
 
第13章 ブーメラン効果
     ── 資源獲得競争の世界へのインパクト
 
  鉄鉱石 ── 現代中間層の生活に欠かせない原材料
  豚、鶏、ピーカンナッツ ── 新しい食生活、新しい価格
  ブーメラン効果 ── あなたにとっての意味
 
 
第14章 猛スピードで前進
     ── アクセルレーター・マインド
 
  アクセルレーター・マインド
  劉積仁 ── 鉄鋼所の労働者から世界的IT企業の経営者へ
  グローバル・チャレンジャー
  中国のチャレンジャー企業 ── 華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)
  インドのチャレンジャー ── マヒンドラ&マヒンドラ
 
 
第15章 BCGプレーブック
     ── 中国とインドの新しい消費者を獲得するための実践的戦略
 
 
エピローグ
  次世代への手紙 ── 再生とアメリカン・ドリーム
 
 
 
 
 
 
 
著者
 マイケル・J・シルバースタイン(Michael J. Silverstein)
 BCGシカゴオフィス シニア・パートナー&マネージング・ディレクター。米ブラウン大学卒業。ハーバード大学経営学修士(MBA with honors)。BCGコンシューマー・プラクティスのグローバル・リーダー、BCGグローバル・エグゼクティブ・コミッティ(経営会議)メンバー等を歴任。消費財・流通企業を中心に、イノベーション、ブランド構築、グローバル成長戦略、消費者インサイトなどに関するコンサルティングを数多く手がける。中国・インドにおけるプロジェクト経験も豊富。共著に、『なぜ高くても買ってしまうのか ── 売れる贅沢品は「4つの感情スペース」を満たす』『なぜ安くしても売れないのか ── 一人二極化消費の真実』『ウーマン・エコノミー ── 世界の消費は女性が支配する』(いずれもダイヤモンド社)。
 
 
 アビーク・シンイ(Abheek Singhi)
 BCGムンバイオフィス パートナー&マネージング・ディレクター。インド工科大学(Indian Institute of Technology)卒業、インド経営大学院(Indian Institute of Management)経営学修士(MBA)。BCGコンシューマー・プラクティスのインド・リーダー。Confederation of Indian Industry(CII、インド産業連盟)のNational Committee on FMCGs、National Committee on Retail両委員会のメンバー。
 
 
 キャロル・リャオ(Carol Liao)
 BCG香港オフィス シニア・パートナー&マネージング・ディレクター。北京大学卒業、ハーバード大学経営学修士(MBA)。BCGコンシューマー・プラクティスのアジア地区リーダー、BCGアジア消費者・顧客研究センターの共同リーダー。
 
 
 デビッド・マイケル(David Michael)
 BCGサンフランシスコオフィス シニア・パートナー&マネージング・ディレクター。ハーバード大学経済学部卒業、スタンフォード大学経営学修士(MBA)。BCGグローバルアドバンテージ・プラクティスのグローバル・リーダー。
 中国に20年近く住み、数多くの企業や政府とのプロジェクトを主導した。世界経済フォーラムGlobal Agenda Council on Emerging Multinationalsのメンバー。2004〜2009年に中国移動通信(チャイナモバイル)のStrategy Advisory Boardのメンバーを務めた。共著にAsia's Digital Dividends: How Asia-Pacific's Corporations Can Create Value from E-Business。
 
 
 ボストン コンサルティング グループ(BCG)
 世界をリードする経営コンサルティングファームとして、政府・民間企業・非営利団体など、さまざまな業種・マーケットにおいて、カスタムメードのアプローチ、企業・市場に対する深い洞察、クライアントとの緊密な協働により、クライアントが持続的競争優位を築き、組織能力(ケイパビリティ)を高め、継続的に優れた業績をあげられるよう支援を行っている。1963年米国ボストンに創設、1966年に世界第2の拠点として東京に、2003年には名古屋に中部関西オフィスを設立。2013年12月現在、世界45カ国に81拠点を展開している。http://www.bcg.co.jp/
 
 
 
監訳者
 市井茂樹(いちい・しげき)
 BCG東京オフィス シニア・パートナー&マネージング・ディレクター。一橋大学法学部卒業。コロンビア大学経営学修士(MBA)。三菱商事株式会社を経て現在に至る。BCGグローバルアドバンテージ・プラクティスのアジア・パシフィック地区リーダー。メディア、エレクトロニクス業界を中心にグローバル戦略、新規事業、M&A、営業改革、マーケティング、消費者インサイトなどのプロジェクトを手がける。
 
 
 津坂美樹(つさか・みき)
 BCG東京オフィス シニア・パートナー&マネージング・ディレクター。ハーバード大学政治学部および東アジア研究学部卒業(Magna Cum Laude)。同大学経営学修士(MBA)。BCGニューヨークオフィスを経て現在に至る。BCGグローバル・エグゼクティブ・コミッティ(経営会議)メンバー、マーケティングのグローバル・リーダー。消費財、小売、ハイテク、金融業界を中心にマーケティング、消費者インサイト、営業改革、コスト削減、PMI(統合マネジメント)、イノベーション、事業開発、事業戦略、組織などのプロジェクトを手がける。監訳書に『ウーマン・エコノミー ── 世界の消費は女性が支配する』(ダイヤモンド社)。
 
 
 
訳者
 北川知子(きたがわ・ともこ)
 国立国会図書館勤務を経て翻訳業に従事。訳書に『ビジネスで一番、大切なこと』『次なる経済大国』『情熱教室のふたり』(ダイヤモンド社)、『トラウマ後 成長と回復』(筑摩書房)ほか。
 

 
			









