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投資は「きれいごと」で成功する

「あたたかい金融」で日本一をとった鎌倉投信の非常識な投資のルール

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投資は「きれいごと」で成功する

「あたたかい金融」で日本一をとった鎌倉投信の非常識な投資のルール

書籍情報

  • 紙版
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  • 新井和宏 著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2015年04月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:224
  • ISBN:978-4-478-06485-6

内容紹介

社会に貢献する「いい会社」への投資で、国内投資信託第1位(2013年『R&Iファンド大賞2013』)!数兆円を運用する外資系金融の職を辞し、カゴメが出資を熱望し、ヤマトが信頼する金融ベンチャー「鎌倉投信」を立ち上げたファンドマネージャーが、社会性と経済性を両立した「非常識な投資法則」を初めて明かす。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1章 「きれいごと」で成功した非常識すぎる「8つの投資法則」

「いい会社」に投資するファンドが1位をとるということ
非常識① 目標は「勝つ」ことではなく「応援」すること
非常識② 投資家と投資先企業が"つながる"場がある
非常識③ 手の内を明かす
非常識④ リターンはお金だけではない
非常識⑤ ファンドマネージャーよりお客さまのほうが賢い
非常識⑥ 予測しない
非常識⑦ 成績より「理想」を追う
非常識⑧ 3つの「ありえない数字」で想いを支える

第2章 「投資は科学」から「投資はまごころ」へ

    ──「リターン」を再定義する

投資のリターンが"仏の心"?
リターンは「お金」でないといけないのか
「人生は登った階段の数で決まる」──豊かさを求めて
数兆円の運用が体を蝕む
投資は科学 vs 投資はまごころ
リターンは「予測力」の限界を認めることで生まれる
「お父さんって悪いことしてるの?」
経済学と経営学は対極にある
信頼があるから「逆張り」ができる

第3章 「経営効率の悪い小型株」で、「リスク」はチャンスに変わる

    ──「リスク」を再定義する

1つの会社が社会からなくなるということ
倒産そのものはリスクではない
経営効率と利益率では何も見えてこない
赤字、非上場でも投資するのはなぜか
リスク回避のための3つの方法
リスクは「まごころ」で越えられる

第4章 「安く買って高く売る」に必要なのは金融工学ではなく「信頼」

    ──「投資」を再定義する

なぜお金は「冷たい」と思われるのか
サブプライムは、「分断」して利益をあげる商品
どんな数式も、感情の呪縛からは逃れられない
たとえ半値になっても持ちつづけられるか
「主観」が共感を呼び、信頼を生む
1番を探すのをやめる──競争から共創へ
前職の先輩に泣いて土下座
個人資産をもすべて開示する──ファンドに魂を

第5章 「格付け」よりも大切な「8つの会社の見方」

    ──「経済指標」を再定義する

いい会社は「格付け」ではわからない
格付けが生んだのはファンドマネージャーの「無責任化」
鎌倉投信が見つけた「いい会社」14の視点
「外れ値」にいい会社がある
短期的な財務諸表はあてにしない
いい会社の見つけ方① 企業の「素の姿」を見る
いい会社の見つけ方② 多様性のマネジメント──「ばらつき」を許容できるか
いい会社の見つけ方③ 技術よりも「アウトプット」を評価する
いい会社の見つけ方④ 「特許」は信じない
いい会社の見つけ方⑤ 「ニッチ」を選ぶ──マーケットを創造する力があるか
いい会社の見つけ方⑥ 「現場力」がある
いい会社の見つけ方⑦ 「大量生産、大量消費」を目指さない
いい会社の見つけ方⑧ 100年後の子どもに残したいと思えるか
鎌倉投信がつくる「信頼の輪」が新たな格付けに

第6章 企業価値は、過去の成功ではなく「ずるい仕組み」を持っているかどうかで判断する

    ──「ビジネス」を再定義する

いい会社とは、「本業の拡大解釈」ができる会社
いい会社にはCSR部門がない?
CSRからCSVへ──鎌倉投信が目指すもの
いいビジネスは、「ずるいビジネスモデル」から生まれる
ベンチャーこそ、「ずるさ」が必要
「ブルーオーシャン」をずる賢く攻める
鎌倉投信がやっているもう1つの「ずるさ」
慈悲の目でなく「成果物」で評価する
企業とは、使う人のセンスが問われる「器」

第7章 金融機関の役割は、お金に眠る「つなぐ力」で社会を動かすこと

    ──「金融」を再定義する

金融とは"つなげる"ことである
投資先との"面倒なつながり"が社会を形成する──ヤマトと育んだ絆
まずは「お役立ち」から──すぐには投資を決めない
ソーシャル活動は「みんなでやる」
「鎌倉投信が投資するならいい会社」──新たな「与信」の形
投資先同士もつながり、新しいビジネスが生まれる
競合相手を協力相手に変える
金融機関の本来の仕事は「善良なる管理人」
やっていることは「昔の金融」に近い
「手触り」のある金融は、信頼から始まる

おわりに






著者

新井和宏(あらい・かずひろ)
鎌倉投信 株式会社 取締役 資産運用部長
1968年生まれ。東京理科大学工学部卒。
1992年、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入社。2000年には、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)に入社。企業年金・公的年金などを中心に、株式、為替、資産配分等、多岐にわたる運用業務に従事し、ファンドマネージャーとして数兆円を動かした実績がある。
だが2007〜2008年、大病を患ったこと、そしてリーマン・ショックをきっかけに、それまで10年近く信奉してきた金融工学、数式に則った投資、金融市場のあり方に疑問を持つようになる。
2008年11月、志を同じくする仲間4人で、鎌倉投信株式会社を創業。2010年3月より運用を開始した投資信託「結い 2101」の運用責任者として活躍している。経済的な指標だけではなく社会性も重視する、投資先企業をすべて公開するなど、従来の常識をくつがえす投資哲学のもとで運用されている商品でありながら、個人投資家(受益者)8,900人以上、純資産総額130億円超(どちらも2015年2月時点)となっている。また、投資ブロガーが選ぶ「Fund of the Year」でも上位の常連となり、2013年には格付投資情報センター(R&I)でも最優秀ファンド賞(投資信託 国内株式部門)を獲得するなど、人気、実績を兼ね備える投資信託へと成長している。
他に、横浜国立大学経営学部非常勤講師、特定非営利活動法人「いい会社をふやしましょう」理事、経済産業省「おもてなし経営企業選」選考委員(平成24、25年度)も務めている。

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最新情報(2015/5/5更新)

「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)出演!
2015年5月11日(月曜日)放送回「時代にあらがう、信念の金融」にて、新井和宏氏が取り上げられました!
http://www.nhk.or.jp/professional/2015/0511/index.html

⇒番組で語られた、プロフェッショナルとしての矜持「どこまでも謙虚に、誰よりも強く想い、日々の小さな努力を積み重ねる」の真意を特別に語っていただいた特別記事を公開!
鎌倉投信・新井和宏が本当に伝えたかったこと

◆メールマガジン「Webook of the Day」(2015/5/3)にて書評掲載!
「ビジネス書で、こんなに爽やかな気分を味わうのは初めてかもしれません」とのお言葉いただきました。
http://archive.mag2.com/0000000969/20150503102957000.html

内容紹介

「いい会社」への投資で国内投信1位!

数兆円を運用する外資系金融の職を辞し、
社会性と経済性を両立する金融ベンチャー
「鎌倉投信」を立ち上げた稀代のファンドマネージャー、初の著書。

社会性と経済性を両立した稀有な金融ベンチャー「鎌倉投信」

「鎌倉投信」という運用会社を、ご存じでしょうか。
その社名どおり、鎌倉に社を構え、投資信託を運用、販売する、創業約7年のベンチャー企業です。
販売している商品は、「結い2101」という投資信託1つだけ。

しかし、いま、この小さな金融ベンチャーは、
2つの理由で日本中から大きな注目を集めています。

1つは、「結い2101」の投資先企業の特徴です。
鎌倉投信は、利益をあげながら社会に貢献している「いい会社」にしか投資しないのです。
たとえば……。

・日本の林業再生を目指すベンチャー「トビムシ」
・高い技術力と粘り強い仕組みで循環型社会の実現を推進する
リサイクルベンチャー「日本環境設計」
・障碍者を戦力と言い切り、16%もの障碍者雇用率を誇る、
食品用トレーの製造・リサイクル企業「エフピコ」
・発行済株式総数の7割を個人株主が占め(およそ20万人)、
彼らを「ファン株主」と呼んで積極的にコミュニケーションする「カゴメ」
・フリーター、ニートと呼ばれる人材に競争優位を見出し、登録制で5300もの人を雇用、
デバッグサービスを展開する「ハーツユナイテッドグループ」

そしてもう1つが、「実績」です。
2014年、格付投資情報センター(R&I)の選定する『R&I ファンド大賞 2013』において、
1位を意味する最優秀ファンド賞(投資信託 国内株式部門)を獲得したのです。

「投資は科学」から「投資はまごころ」

この鎌倉投信の「運用」を支える人物こそ、本書の著者、新井和宏氏。

もともと外資系金融で数兆円を運用し、
「投資は科学だ」と言って憚らなかった新井氏ですが、
原因不明の大病を患い、追い打ちをかけるようにリーマン・ショックを経験したことで、
「金融の持つ本来の力を、社会に活かすにはどうすればいいのか」と思い悩みます。
その結果、2008年に仲間とともに鎌倉投信を創業。

新井氏は、現在「投資はまごころだ」と語ります。

予測はしない——ありえない運用を支える手法と哲学のすべて

「人の金で社会実験するつもりか」
——運用開始前には、こう言う投資家もいたそうですが、
それくらい非常識な投資信託「結い2101」を支える投資哲学、手法もまた、非常識です。

・予測はしない
・投資先企業をすべて明かす
・赤字、非上場、ベンチャーでも長期投資
・直接販売にこだわる

など、これまでのファンドマネージャー像を覆すようなものばかり。

読み終わる頃には、「お金」「投資」「金融」という一般には「冷たい」と思われているものが、
血の通った「あたたかい」存在として感じられる、そんな1冊です。

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