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米中戦争前夜

新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ

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米中戦争前夜

新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ

書籍情報

  • 紙版
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  • グレアム・アリソン 著/藤原 朝子 訳/船橋 洋一 日本語版序文
  • 定価:2200円(本体2000円+税10%)
  • 発行年月:2017年11月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:424
  • ISBN:978-4-478-10331-9

内容紹介

過去500年で覇権国VS新興国の開戦確率は75%。トランプと習が試される“古典的な罠”とは?<br />レーガン~オバマ政権の歴代国防長官顧問も務めたハーバード・ケネディスクール初代学長が警鐘を鳴らす<br />★激賞続々!キッシンジャー元国務長官「米中関係が13番目の新旧戦争にならないよう願うほかない」

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

日本語版序文 ── 「トゥキディデスの罠」と日本の針路 船橋洋一

はじめに

序章

第Ⅰ部 中国の台頭

第1章 世界史上最大のプレーヤー

アメリカはナンバーツーを受け入れられるか
中国に負けるなんて……ありえない!
ローマは2週間でできる?
あらゆる分野で進む革命の勢い
権力は銃砲から生まれる
軍事と経済のパワーバランス

第Ⅱ部 歴史の教訓

第2章 新旧対立の原点:アテネ vs. スパルタ

軍人文化を誇ったスパルタと自由なアテネ
対立から対話への道を探る
戦争の火花は同盟国から
ビジョンがないことの問題
戦争要因となる国益、不安、名誉

第3章 500年間に起こった新旧戦争

日本 vs. アメリカ ── 20世紀半ば
日本 vs. 中国とロシア ── 19世紀末と20世紀初め
ドイツ vs. フランス ── 19世紀半ば
イギリス vs. オランダ ── 17世紀半ば〜末
ハプスブルク家 vs. フランス ── 16世紀前半

第4章 第1次世界大戦の教訓:イギリス vs. ドイツ

クロウ報告:重要なのはドイツの意図より能力だ
大英帝国の時代が終わる足音
ドイツの“陽の当たる場所”
ドイツの未来は海軍にかかっていた
攻撃されると弱腰になる“いじめっこ”
チャーチルの焦り
トゥキディデスの力学2つが絡み合う
死の潮流を変えられたか

第Ⅲ部 嵐の予兆

第5章 中国は、かつてのアメリカと同じだ

ルーズベルトが推し進めた海軍増強
 【米西戦争】【モンロー主義の徹底】【パナマ運河】【アラスカ国境問題】
習のコロラリーを想像する

第6章 習近平が率いる中国の野望

中国から世界はどう見えるのか
「習近平」という男
「中国の夢」とは何か
習がうなされる“悪夢”
中国の誇りを取り戻す
奇跡的な成長を維持できるか
アメリカへのメッセージ:「口出しするな」
今の中国には「戦って勝つ」力がある

第7章 米中両国の共通点と相違点

「文明の衝突」を問い直す
アメリカと中国の意外な共通点
政府への見方や形態はまるで違う
3750年もの歴史の差が生み出すもの
中国の戦略家は“勢”を読む
中国は南シナ海で今後どう出てくるか

第8章 戦争にいたる道程

中国が起こした4つの限定戦争
 【朝鮮戦争】【中ソ国境紛争】【台湾海峡危機】【東シナ海と南シナ海】
火花は大火事になる危険をはらむ
サイバースペースに潜む戦争の加速要因
米中の全面戦争は一気にエスカレートして起こる
 シナリオ1:海上での偶発的な衝突
 シナリオ2:台湾の独立
 シナリオ3:第3者の挑発
 シナリオ4:北朝鮮の崩壊
 シナリオ5:経済戦争から軍事戦争へ

第Ⅳ部 戦争はまだ回避できる

第9章 平和を維持した4例に見る12のヒント

スペイン vs. ポルトガル ── 15世紀末
 ヒント1:高い権威をもつ存在は、対立解決の助けになる
ドイツ vs. イギリスとフランス ── 1990年代〜現在
 ヒント2:国家より大きな機構に組み込む
アメリカ vs. イギリス ── 20世紀初め
 ヒント3:賢い国家指導者を擁する
 ヒント4:重要なのはタイミングだ
 ヒント5:文化的な共通点を見出す
ソ連 vs. アメリカ ── 1940年代〜80年代
冷戦戦略の三つの基本理念
 ヒント6:この世に新しいことなどない。核兵器以外は
 ヒント7:MADにより総力戦は狂気の沙汰に
 ヒント8:核保有国間の熱い戦争は、もはや正当化できない
 ヒント9:それでも核超大国は、勝てない戦争をする覚悟が必要
 ヒント10:経済的な相互依存
 ヒント11:同盟は命取りになりかねない
 ヒント12:国内情勢は決定的に重要である

第10章 米中、そして世界はどこへ向かうのか

真実から目を背けていては始まらない
国政も歴史から学べる
冷戦後のアメリカの対中戦略にある根本的矛盾
戦略的オプションを見直す ── たとえ醜い方策でも
 ①新旧逆転に適応する/②中国を弱体化させる/
 ③長期的な平和を交渉する/④米中関係を定義しなおす

結論

謝辞

◉付録1 「トゥキディデスの罠」16のケースファイル
◉付録2 7つの反論への意見

脚注





著者

グレアム・アリソン(Graham Allison)
政治学者。ハーバード大学ケネディ行政大学院初代学長。現在、同大学ベルファー科学・国際問題研究所長。専門は政策決定論、核戦略論。レーガン政権からオバマ政権まで歴代国防長官の顧問を、クリントン政権では国防次官補を務めた。1971年に刊行され今も政策決定論の必読文献である『決定の本質 キューバ・ミサイル危機の分析』(中央公論新社、日経BP社)のほか、『核テロ 今ここにある恐怖のシナリオ』(日本経済新聞社)、『リー・クアンユー、世界を語る』(共著、サンマーク出版)など著書多数。マサチューセッツ州ベルモント在住、1940年生まれ。


訳者

藤原朝子(ふじわら・ともこ)
学習院女子大学非常勤講師。訳書に『シリア難民 人類に突きつけられた21世紀最悪の難問』『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀 そして世界の警察はいなくなった』(ともにダイヤモンド社)など。慶應義塾大学法学部政治学科卒。


日本語版序文

船橋洋一(ふなばし・よういち)
アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)理事長。1968年朝日新聞社入社、北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長、コラムニストを経て、朝日新聞社主筆(2007〜10年)。1987年米国際経済研究所客員研究員、2005〜06年米ブルッキングズ研究所特別招聘スカラー。2011年に福島第一原発事故を独自に検証する「民間事故調」を設立し、APIの前身となる日本再建イニシアティブを設立し、調査報告書を発表。『内部 ある中国報告』(朝日文庫、サントリー学芸賞)、『通貨烈烈』(朝日文庫、吉野作造賞)、『同盟漂流』(上下巻・岩波現代文庫、新潮学芸賞)、『カウントダウン・メルトダウン』(上下巻・文春文庫、大宅壮一ノンフィクション賞)など著書多数。2016年に、世界の最も優れたアジア報道に対して与えられる米スタンフォード大学アジア太平洋研究所(APARC)のショレンスタイン・ジャーナリズム賞を日本人として初受賞。東京大学教養学部卒。法学博士。1944年北京生まれ。

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