部下が自ら成長し、チームが回り出す1on1戦術
100社に導入してわかったマネジャーのための「対話の技術」

部下が自ら成長し、チームが回り出す1on1戦術
100社に導入してわかったマネジャーのための「対話の技術」
書籍情報
- 由井俊哉 著
 - 定価:1760円(本体1600円+税10%)
 - 発行年月:2021年11月
 - 判型/造本:46並
 - 頁数:232
 - ISBN:9784478114186
 
内容紹介
「そうだったのか、1 on 1!」 世界有数の外資系製薬会社から、日本を牽引するIT企業、大手総合商社、テレビ局まで導入実績100社超! 圧倒的納得度の研修で支持を集める1on1の立役者が、その理論と対話の実践ノウハウを語り尽くす。この1冊で、部下が自ら動き、チームが回り出すスキルのすべてを網羅!
目次・著者紹介詳細を見る▼
目次
はじめに なぜ1on1を使いこなすことで部下もチームも成長するのか?
   低成長にオンライン化…… 正解のない時代にマネジャーを苦しめる「5つの壁」
   100社に関わってきてわかった 1on1が部下と上司の両方を成長させるワケ
   「壁」を越える手段として、あえて「スキル」から入ろう
 
 
第1章 100社以上に導入してわかった! 1on1が効く5つのポイント
   「これまでの人材マネジメント」の限界 今現場が必要とする「対話」とは何か
   正解のない時代 「上意下達」では人も組織も動かない
 
 1 信頼を構築する ── 心理的安全性アップで貢献を高める
   職場の信頼関係が、なぜ業績につながるのか?
   グーグルが採用し、8割が支持する異色の人事施策「1on1」
   「鎧を脱いで本音を語ってもいいんだ」 心理的安全性がマネジメントを楽にする
   「1on1を使わない手はないですね」と納得させられるかがカギ
   人の話を黙って最後まで聞くのは、なぜ難しいのか? 安心な場づくりに欠かせない最後のピース
 
 2 視線を合わせる ── 目標共有で主体性を刺激する
   数字や目標を自分ごと化してもらうためのWILL、CAN、MUSTのフレームワーク
   「思いを自分の言葉で語る」ことで「役割」に縛られない貢献の仕方を模索する
   「対話も信頼関係もできている」というチームほど目標共有がされていない?
 
 3 問題解決を行う ── 前向きなフィードバックで業務推進
   型を学んで破らなければ、形無しになってしまう
   1+1=2以上の力を発揮するチームづくりに欠かせないこと
 
 4 学びを深める ── リフレクションで経験学習を促進する
   言語化できないと再現できない 同行営業で思い知った経験学習の重要性
   「1on1を入れてから、仕事がすべて研修に」
 
 5 成長を促す ── キャリア支援で中長期的な育成
   「内的キャリア」を知るために上司も部下も書くべきライフチャート
   メンバーのWILLに関心を払わないマネジャーは、激変の時代を生き残れない
   部下の「才能と情熱」を解き放つ関わり方を目指そう
 
 
第2章 1on1を支える考え方と「対話のスキル」 ── 傾聴・質問・承認
 0 1on1に必要な3つのスキルと、それを支える「スタンス」
    相手の可能性を信じ、安心・安全な場をつくる
    スタンスが1on1の場と言動を決めてしまう
    リモート下での1on1の成否を分けるものとは
    その日の1on1における「ゴール設定」を考える
 
 1 ティーチング ── 相手が持っていない知識を教える
    状況に合わせ、スキルを使い分ける
 
 2 コーチング ── メンバーが自力で答えを見出すためのサポート
 
   2 ─ 1 傾聴 相手の話を最後まで聴いて受け止める
    話す量は2割までと心がける
    相手が話しやすくなる「返し」の技術
    言葉だけでなく相手の思いや気持ちも受け止める
    2 ─ 1のまとめ 傾聴で役立つ10のスキル
 
   2 ─ 2 質問 内面的な動機や価値観を掘り下げる
    「わかっている」という思い込みが対話を台無しにする
    メンバーの価値観をいかに「質問」で引き出せるか
    問題ではなく、問題を抱えている相手にフォーカスする
    相手の視点を変える3つの方法
    メンバーに「言葉を出してもらう」ための2つのポイント
    過去のネガティブな出来事を「なぜ?」で聞くのは絶対にNG
    メンバー自身の認識を確認しない質問は、トラブルのもと
    2 ─ 2のまとめ 質問で役立つ12のスキル
 
   2 ─ 3 承認 相手の存在を認めて、そのことを伝える
    認めるのは業績ではなく「価値観」や「姿勢」
    「アイ・メッセージ」で関係性を超えた承認を
    2 ─ 3のまとめ 承認で役立つ5のスキル
 
 3 フィードバック ── 信頼関係を前提として「相手がどう見えているか」を伝える
    フィードバックをしやすくするフレームワークとは
    必ず「期待」→「要望」の順で伝える
    おろそかにされがちな「シナリオづくり」と練習こそが重要
    3のまとめ フィードバックに効く6つのスキル
 
   1on1を通じてマネジャーは自分自身とも向き合わざるを得ない
    変化の激しい時代だからこそ、「型」を
    上司が部下を見るとき、部下もまた上司を見ている
 
 
第3章 1on1をうまく進めるための「対話の型」
 1 組織内の心理的安全性を高める ── メンバーとの信頼を構築するための1on1
   対話の解説 メンバーとの信頼を構築するための対話の型7
    1on1ありがちな失敗例 ── 思考を促さない対話
 
 2 組織方針の共有と目標設定 ── 主体的な目標設定を促すための1on1
   対話の解説 主体的な目標設定を促すための対話の型6
    1on1ありがちな失敗例 ── 部下のやる気を削ぐ対話
 
 3 業務推進のための問題解決支援 ── 問題に気づかせるフィードバックのための1on1
   対話の解説 問題解決につなげるフィードバックのための対話の型10
    1on1ありがちな失敗例 ── 部下の成長の芽を摘む対話
 
 4 仕事経験の振り返りによる学習 ── 経験学習によって学びを深める1on1
   対話の解説 経験学習によって学びを深める対話の型5
    1on1ありがちな失敗例 ── 部下のナレッジに結びつかない対話
 
 5 中長期のキャリアと育成 ── 部下の成長を促す1on1
   対話の解説 部下の成長を促す対話の型7
    1on1ありがちな失敗例 ── 部下のモチベーションを低下させる対話
 
 
第4章 1on1を使いこなす企業に学ぶ「対話とマネジメント」
 CASE1 リクルート 1on1をヨコに開いて「57on1」に進化 ── リモートワーク特有の対話不全を解消した施策とは?
 
   コロナ禍で直面した危機的状況 マネジャーたちが明かした本当の課題とは
   費やした時間は計600時間あまり コミュニケーションを学び直し、前提条件を揃える
   チャットによる「ヨコのつながり」が威力を発揮 マネジャーたちの成功・失敗のデータベースに
   マネジャーの9割、メンバーの8割が効果を実感!? メンバーは1on1で何を学んだのか
   今後の課題は1on1で事業の競争優位をつくっていくこと
 
   column 1on1について本当はどう思っているのか? マネジャーとメンバー双方の本音を探る
 
   CASE1 事例解説 「マネジャーは万能じゃない」 すべてはその認識から始まる
 
    「何のために1on1を導入するか」を明確にする
    メンバーの「強み」をいかにしてつかむか
    「学び直し」の勇気を持つことがもたらす効果
    「マネジャーは万能ではない」と認識することから始めよう
 
 CASE2 MSD アジャイル組織の課題「顔の見えないメンバーをどう導くか」 ── 内的キャリアを刺激する1on1でより深い関係構築に成功
 
   「クロス・ファンクショナル」な組織へと進化した大手医薬品メーカー
   アジャイル組織の弊害 「姿が見えない部下をどう導くか」
   メンバーが主体性を発揮することをコーチング的関わりでフォロー
   ライフチャートを作成し内的キャリアを明確にする
   傾聴・質問・承認の3つのスキルが、現場に変化をもたらした
   フィードバックの仕方次第でモチベーションも強みも伸ばせる
   ポストなどの外的キャリアではなく、本人の内的キャリアを深掘りできるかがカギ
 
   column 1on1について本当はどう思っているのか? マネジャーとメンバー双方の本音を探る
 
   CASE2 事例解説 「仕事の意味づけ」と「上司の承認」 その2つを結びつけて成果を生み出した
 
    先行き不透明な時代、マネジメントの課題とは
    「仕事に対する意味づけ」は、マネジャーとの対話でこそ育まれる
    1on1は仲よくなるためのツールではなく、成果を上げるためのツール
 
 
おわりに
著者
 由井俊哉(ゆい・としや)
 1985年株式会社リクルート(現リクルートホールディングス)入社。人材アセスメントの営業を経て、現リクルートマネジメントソリューションズで、人材・組織開発領域のソリューション営業及びコンサルティング業務に携わる。2012年よりコーチング事業の立ち上げを推進し、事業責任者を務める。2016年に退職し、「リーダーシッップ・組織開発」を事業とする株式会社ODソリューションズを設立。発行部数7万部超の『ヤフーの1on1 ── 部下を成長させるコミュニケーションの技法』(本間浩輔著)、『1on1ミーティング ── 「対話の質」が組織の強さを決める』(本間浩輔・吉澤幸太著)の刊行をサポート。
 2011年多摩大学大学院経営情報学研究科修士課程修了(MBA)、2013年GCDF ─ Japan認定キャリアカウンセラー、2015年米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC)、2018年米国CRR Global認定オーガニゼーション&リレーションシップ・システムコーチ(ORSCC)。
 
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)
