目次

まえがき　最大のピンチを最高のチャンスにしよう

第１部　危機が襲う理由をつかもう

第１章　大不況が始まりそうって本当ですか？

１　本書を要約すると

２　危機の気配が感じられないのはどうして？
　　世界のリーダーたちは先が読めない

３　ものの値段って突然大きく動くものですか？
　　値上がりは忘れた頃にやってくる
　　人間は変化を感じにくいもの
　　企業は日々価格の変動に向き合っている

４　株価を見れば不況の始まりがわかりますか？
　　世界のリーダーたちは株を博打と思っている
　　株価が景気を先取りするのは恐怖心があるから

５　物価が上がってきました。どうなるのでしょうか？
　　物価の上昇が株価暴落の引き金を引く
　　企業の対応の遅れが景気の悪化をもたらす

６　世界恐慌の引き金を引く国はどこですか？
　　株価も不動産も歴史的に割高
　　イタリア経済が先に崩壊するかもしれない

７　ウクライナ問題で世界経済はどうなるのでしょうか？
　　世界の経済、景気、株価に影響はない

第２章　株価が７割も下がるのはどうしてですか？

１　金持ちがより儲かるのはどうしてですか？
　　危機はだんだんと大きくなってきた
　　株式・先物取引の99％はギャンブル目的

２　マネーが経済を破壊するって本当ですか？
　　21世紀の危機は米国が主役
　　通貨の信用を台無しにしてしまうほどの威力

３　低成長時代に適した金儲けの仕方を教えてください
　　経済が伸びないからマネーが暴れる

４　恐慌が起こる根本の原因は何でしょうか？
　　中国の台頭は驚異かつ脅威
　　わかっちゃいるけどやめられない増産体制

５　世界中で新卒の仕事が減ってきました。なぜですか？
　　食べさせるために無理にでもつくり続ける
　　クビ切り防止のため、給与減を受け入れてきた日本

第３章　恐慌は避けられませんか？

１　20年前から危機への道を歩み始めているって本当ですか？
　　史上最大の経済危機発生の理由はITバブル崩壊にさかのぼる
　　米国民が浮かれまくった情報革命期

２　米国の全盛期はすでに終わっているって、いいすぎではないですか？
　　先進国を追い上げ始めた新興国
　　史上最高値まで株価が上がったITバブル時代

３　人類が歴史の教訓を無視しているってありえますか？
　　金融緩和は史上最大の恐慌を避けるためだった
　　やってはいけないことにまで手を出してしまった超金融緩和策
　　史上最大不況と呼ばれたリーマンショックの実態

４　現在の金融政策が常軌を逸している理由は何ですか？
　　米国は戦争をやって景気を良くしてきた
　　コロナ以降の金融政策は狂気の沙汰

５　コロナは経済危機の引き金になりますか？
　　税を取るはずなのに配る政府は前代未聞
　　海外のコロナに対する感情は日本人とは違う

第２部　危機の実態を知ろう

第４章　どこまで悪いことが起きるのでしょうか？

１　恐慌はあれよあれよという間に悪化しますか？
　　株の下落より怖いインフレの発生
　　政府は金融市場との闘いに敗れるだろう

２　国って倒産するものなのでしょうか？
　　世界の国の４割が倒産した時期もあった
　　国が倒産すれば、全銀行が即時倒産へ

３　インフレが経済の基盤を破壊するって本当ですか？
　　外国為替レートは即日半分になる
　　物資が街から消える危機時のインフレ

４　水道料金が３倍って日本で現実に起きた話ですか？
　　倒産した夕張市のように水道料金は３倍へ
　　国家倒産の弊害は10年単位で続く
　　為替レートは長期下落を続ける

５　年収半減、自殺・強盗倍増時代に突入するなんて信じられません
　　終身雇用の慣習はたやすく終わるだろう
　　テレワークの人がクビ切りの対象へ
　　生活保護と自殺、強盗が激増する

６　自信を持って前向きに生きられるのでしょうか？
　　最大の変化は心の持ち方

第５章　予測が外れるとしたら良いほうですか、悪いほうですか？

１　国家倒産回避の奥の手はありますか？
　　利払いなしの債券発行がウルトラC
　　日銀と政府の合併で借金は激減する
　　楽観シナリオの下でも失業率は10％へ

２　米国が隠す大嘘って何ですか？
　　日本政府も大嘘を重ねてきた
　　米国は海外から預かった金（ゴールド）を売り払っている
　　ニュース報道のインチキはこうして見抜く
　　ギリシャは嘘の発覚で信用ガタ落ち

３　世界経済に赤信号がともるのはいつ頃ですか？
　　不正があると金融市場が過剰反応を起こす
　　株価が半減した頃、嘘が露呈し始める

４　将来に希望が持てる兆しを教えてください
　　お金がないことを誇るカルチャーが台頭する
　　豆腐は１丁26円で買える
　　小食文化が根づき、健康増進へ

第３部　危機で儲けよう

第６章　今世紀最大の投資チャンスって何ですか？

〈基礎編〉金が恐慌時に暴騰するって本当ですか？
１　預金や保険、証券は恐慌時にどうなりますか？
　　政府の歴史は庶民裏切りの歴史
　　①預金：銀行倒産を前提に
　　②保険：保証の大幅削減を覚悟すべき
　　③証券：保護預かりはなかな引き出せない
　　④年金：支給額大幅ダウン
　　⑤現金：１週間分の現金は手元に

２　新興国が金を爆買いしているのはなぜですか？
　　金はマネーの価値に反比例して上がる
　　世間に流布する嘘に騙されるな
　　新興国の金の爆買いは儲かると知っているから

３　世界の悪役になったロシアが金価格を乱しませんか？
　　ロシアがゴールドの大量売却をすることはない
　　ロシアの金本位制は画期的、金価格は長期的上昇へ

４　金の目標価格を教えてください
　　ターゲットは金１グラム２万円
　　金に勝る投資先はない

〈実践編〉知っていると得する金の買い方って何ですか？
１　金（ゴールド）を買うのにお薦めの方法はありますか？
　　①地金：最も安全で確実
　　②純金積立：損が出にくい初心者向き
　　③金ETF：株式と損益通算できるメリット

２　売却益にかかる税金を減らす方法はありますか？
　　レシートを紛失しても最後まで闘う
　　ETFは高額所得者に有利

あとがき　危機に備えるための４つの贈りもの

お礼の言葉

著者

林 則行（はやし・のりゆき）
世界最大の政府系ファンド、アラブ首長国連邦アブダビ投資庁の元ファンドマネジャー。当時、日本人で唯一、中東でオイルマネーを運用した投資のプロ。米国コロンビア大学ビジネススクールにてジム・ロジャーズの薫陶を受ける。米国公認会計士。著書に『伝説のファンドマネージャーが教える株の公式』『伝説のファンドマネージャーが実践する株の絶対法則』（共にダイヤモンド社）、『金はこれから2倍になる』『伝説のファンドマネジャーが教える 図解 株の暴落サインを見抜く方法』（共に宝島社）などがある。

佐藤隆太郎（さとう・りゅうたろう）
2000年生まれ。京都大学経済学部経済経営学科3回生。高校時代に塾の恩師からの勧めで投資に興味を持つ。大学に入学してから『伝説のファンドマネージャーが教える株の公式』を読み、明確かつ洗練された投資のルールに衝撃を受ける。林氏を師と仰ぎ、投資初心者の立場から「林則行さんファンクラブ」を立ち上げ、会員をはじめ、ひとりでも多くの人を経済危機から守るための活動を行っている。