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世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった。

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世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった。

書籍情報

  • 紙版
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  • 本庄萌 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2017年05月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:312
  • ISBN:978-4-478-06626-3

内容紹介

京大卒、米ロースクールの女子学生が熱い思いで訪ねた8カ国の保護施設
[イギリス][ロシア][アメリカ][スペイン][ドイツ][ケニア][香港]そして[日本]

「捨てられたペットと人との理想的な出会い方がそこにあった」

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに 「命を絶つ」場所から「生かす」場所への願いを携えて

日本では今も1時間に9匹もの命が奪われています
保健所は「動物を生かす場所」であってほしい
普通の犬好きだった私がなぜ動物法学者に?
ひとりひとりにできることを知ってもらいたい

CHAPTER1 アメリカ 法律を含めて多角度に進化する

動物虐待は人間が凶悪犯罪に至るサイン
動物虐待をなくす「8つのプロセス」
動物の肉体的精神的リハビリも大事
日本と肉食、そして現代の畜産とは
「豚が豚らしくいられる場所」動物にも尊厳を
肉を穀物へ変えれば飢餓に苦しむ人を救える

CHAPTER2 イギリス 動物愛護先進国の明るい施設で

犬猫を「買う」ではなく、アニマルシェルターという選択
ガス室で犬が殺されているってテレビで……
シェルターってこんなに明るいところなの!?
ウサギにネズミ、小動物だってケアが必要
可能性がある限り安楽死はない

CHAPTER3 ドイツ 犬が社会の一員と認められ殺処分機ナシ

動物との付き合い方を社会問題として捉える
ヨーロッパ最大のシェルター「動物の家」
「シェルターでもらうのが当たり前だよ」という少年
ハトが毒殺されなくするための政策も
動物が増えないようになれば殺処分ゼロが可能に
ニワトリを狭いケージに入れるのを禁止する法律が
問題を隠さず表に出してごまかさずに向き合うドイツ

CHAPTER4 ロシア 冷たさと温かさが同居する国民性

無愛想な店員、やさしい親子
道ばたで野良犬と人との共生が
お金儲けのためにシェルター建設って?
背中に感じる案内スタッフの監視の目
処分されないよう毎週末半日かけて通うボランティア

CHAPTER5 スペイン 自然保護区をシェルターとして生かす

すべての動物を救えないなら、せめて伝えていきたい!
6年もシェルター生活を続ける兄弟2頭
100頭が放し飼いの自然保護区シェルター
離婚後の養育費のようなシステムで運営資金を
猫エリアがテニスコートの広さ!
足に補助器具を付け走り回るフレンチブルドッグ
サーカス、テレビ番組、動物園からのチンパンジーが
訪問者がチンパンジーにストレスを与えないためのビデオ
牛乳が、毛皮が、どんな風に作られているか……
闘牛廃止の法律に尽力した女性弁護士

CHAPTER6 ケニア アフリカの野生動物を密猟から必死に守る

ひとつの印鑑がゾウを絶滅させる?
ケニアの決意表明、でも止まらない密猟
「ここにいるべきではない」トラウマに苦しむ子ゾウたち
サイを密猟から守る「4つの盾」
密猟に対して日本にできることは何か?
キリンとのキス、それっていいこと?
チンパンジーサンクチュアリで感じた2つの痛み
トゲに刺されながらの「密猟ワナ探し」
ゾウには広大な土地が似合う

CHAPTER7 香港 西洋と東洋の間のシェルター

日本と欧米、動物とのつき合い方の違いの両面が
イギリスにならってできた動物虐待調査員
犬が匂いを嗅ぐための穴がガラス壁に
安楽死への嫌悪感に残るアジアの色
動物病院とカウンセリングで運営費を
「愛護」という言葉はアジア向き
傷だらけだった犬が伝えてくれること

CHAPTER8 日本 動物保護後進国の汚名返上に芽生えが次々と

古来、自然や動物と調和して生きてきた日本人
集まらない関心、人、資金……〔東京〕
募金箱を持って声を出す私の前を誰もが素通り……
日本最大規模のシェルター、資金面の工夫〔大阪〕
日本人「かわいそう」、欧米人「正しくない」
「殺処分のための」施設からの脱却を〔京都〕
ゴミ収集さながらの「定時定点回収制度」廃止へ
「流行りの犬」が処分される……
「殺処分ゼロを目指して」〔熊本〕
市民利用施設と併せた複合施設というアイデアで〔横浜〕
動物保護団体との連携で譲渡率アップ
「猫カフェ」シェルターはビジネス面から成立させる〔東京〕
猫カフェの入場料が寄付金となる
子猫を行政から引き継ぐシステムをつくって
不登校児も動物にいやされて学校に〔長野〕
「公務員犬」「公務員猫」が動物とのふれあいを子どもに教える
動物不在でも効果的なアメリカの愛護教育

おわりに 動物法学者の卵として犬や猫たちのためにできることを伝えたい





著者

本庄萌(ほんじょう・もえ)
1987年生まれ。犬や猫のみならず動物全体の保護に関する研究を続ける、法学者の卵。
京都大学法学部卒業後、アメリカのロースクールで動物法を学ぶ。帰国後の現在も、一橋大学大学院に在学中。
15年間の海外生活中、イギリスでの高校生時代にアニマルシェルターを訪ねたことで、動物保護の道に進むことを決意。その後、10年かけて、日本はもとより、動物保護先進国の、アメリカ、ドイツ、イギリスをはじめ、スペイン、ロシア、ケニア、香港と、8カ国のシェルターを巡り、さまざまに進化する現状を見続けた。人と動物たちのより良い関係を願って、研究、提言などを行っている。

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