1メッセージ
究極にシンプルな伝え方

1メッセージ
究極にシンプルな伝え方
書籍情報
- 杉野 幹人 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2025年08月 [予約受付中]
- 判型/造本:46並
- 頁数:288
- ISBN:9784478121740
内容紹介
結果を出す人の「究極にシンプルな伝え方」。GAFAM、戦略コンサル、MBA……世界の最前線で超一流が必ずしていること。新人もベテランも一生使える「最強の基本スキル」。プレゼン、会議、資料作成、謝罪、面接、フィードバックに効く!
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目次
はじめに 「結果を出す人」は1行にすべてを込める
序章 1メッセージとは何か? ── 究極にシンプルな伝え方
「それにはリスクがある」という意見は誰のため?
メッセージとは何か?
愛の告白は究極のメッセージだ
「メッセージを伝える人」の価値が高まっている
1メッセージとは何か?
1メッセージの最大の特徴はSN比が大きいこと
校長先生たちと米国大統領たちのメッセージに学ぶ
「人を動かす1メッセージ」3つの技術
第1章 1メッセージの技術①「焦点化」── 論点を絞り込む
ケース:「なんのことかよくわからなかった」と言われたら?
「何を言うか」のはるか前に「何に向けて言うか」
焦点化では、一番大事な論点にこだわる
「謝罪の1メッセージ」を焦点化してみる
焦点化のコツ①:伝えたければ、まずは「傾聴」する
「伝えよう」と一生懸命になりすぎていないか?
シャイで無口でも1メッセージ上手になれる
傾聴するときは疑似論点に気をつける
2つの疑似論点
焦点化のコツ②:ストレートに「質問」する
採用面接で一番大事な論点をどう知るか
傾聴と質問は万能ではない
焦点化のコツ③:「疑問文」で言語化して提示する
戦略コンサルは論点にクエスチョンマークをつける
「いつやるか? 今でしょ!」という1メッセージ
伝える前の工夫が1メッセージを左右する
第2章 1メッセージの技術②「先鋭化」── 答えを尖らせる
ケース:「経営に課題がある」という意見で何が変わる?
「占いみたいな言葉」に注意
先鋭化では、尖った答えにこだわる
先鋭化のコツ①:「反論可能性」を高める
マジシャンの1メッセージに学ぶ
反論や議論を怖がってはいけない
「お客様のニーズをわかっていない」と言われて反論できる?
先鋭化のコツ②:「反証可能性」を高める
「右脳を使って考えたらよい」と言われて反証できる?
「組織力が弱い」という意見の問題点
なぜ毒にも薬にもならない答えが世に溢れるのか
先鋭化のコツ③:相手と「定義」が揃う言葉を使う
「本質」という言葉を使った1メッセージは伝わる?
「戦略」という言葉を使った1メッセージは伝わる?
シリコンバレーのCSO(最高戦略責任者)から学んだこと
未定義語の変換リストをつくろう
「センス」「教養」を使わないほうがいい理由
1メッセージは間違ってもよい
第3章 1メッセージの技術③「結晶化」── 生々しい言葉を使う
ケース:「私に最初に一言で伝えさせてください」と言えるか
戦略コンサルは報告書の言葉をクリスタライズする
結晶化では、生々しい言葉にこだわる
結晶化のコツ①:迷ったら「小さな言葉」を選ぶ
抽象的な言葉のメリット、デメリット
面接の自己紹介は「小さな言葉」を使おう
ネガティブフィードバックは「小さな言葉」に限る
なぜ「大きな言葉」を使ってしまうのか
結晶化のコツ②:「数字」でピンポイントに伝える
1メッセージでは端数が最強である
数字が入ったエントリーシートは目立つ
結晶化のコツ③:自分の言葉ではなく「相手の言葉」を使う
「自分の言葉」を使うのは外国語で話しかけるようなもの
「トラヒック」という変な言葉に学ぶ
1メッセージの仕上げは、相手を思って言葉を選ぶこと
第4章 1メッセージの応用 ── プレゼンと会議
応用①:1メッセージをプレゼンで使う
ダメなプレゼン資料のスライド
原則は「1プレゼン、1メッセージ」だ
メッセージを箇条書きにしたストーリーラインで紙芝居をつくる
スライドは、メッセージ以外なくてもよい
ファーストリテイリングのプレゼン資料に学ぶ
スライドの1メッセージは「手書きのように入れる」
改行にもとことんこだわる
ノーベル賞受賞者でもメッセージの改行に気をつけている
応用②:1メッセージを会議で使う
会議ではトップバッターの1メッセージが貴重である
出来の悪い最高のトップバッターがいた
二番バッター以降は、デビルズアドボケイトをしよう
リーダーは、みんなを信じて一番大事な論点を提示しよう
1メッセージは、元気玉になる
おわりに 1メッセージは、明日を変える
著者
杉野幹人(すぎの・みきと)
武蔵野大学大学院言語文化研究科 教授。
株式会社ユーザーベース NewsPicks専門役員 CEO特別補佐。
東京工業大学工学部卒。INSEAD MBA修了。早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。
大学卒業後、NTTドコモに就職。世界最高峰のビジネススクール、INSEADでMBAを修了後にグローバル経営コンサルティングファームのA.T.カーニーに参画。新人コンサルタント時代は、プレゼンや会議において、曖昧で多弁な説明をして叱責を受け続けた。失敗と挑戦を重ねる中で、「伝える内容を一つに絞り、一文で明確に伝える、1メッセージの技術」を磨き、戦略コンサルタントとして自立していく。経営戦略、マーケティング戦略、新規事業、経営会議運営支援等の幅広い経営コンサルティングプロジェクトを14年に渡って手掛けた。その後、「知識を相手に伝えることで、世の中を良くしていく活動」に興味を持ち、経済メディアのNewsPicksに参画し、執行役員CSO(最高戦略責任者)などを経て現職。また、武蔵野大学の言語文化の大学院で、「ビジネス×日本語」の教育研究にも携わっている。A.T.カーニーのCMTアドバイザーも務める。企業や大学、講演やセミナーなどで、「いろいろ言っているが、何も言っていない」という伝え方の課題に対して、「1メッセージの技術」を教えている。著書に『超・箇条書き ──「10倍速く、魅力的に」伝える技術』(ダイヤモンド社)がある。