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ロボット--それは人類の敵か、味方か

日本復活のカギを握る、ロボティクスのすべて

  • 紙版
  • 電子版

ロボット--それは人類の敵か、味方か

日本復活のカギを握る、ロボティクスのすべて

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 中嶋秀朗 著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2018年01月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:220
  • ISBN:978-4-478-10365-4

内容紹介

人工知能(AI)の進化と共に注目されるロボット。サービス、介護、安全、エンターテインメントへとロボット活用が広がる中、知っておきたい基本知識。少子高齢化が進む日本にとって、ロボットとは、新しい労働力となりえるのか、それとも仕事を奪う敵なのか。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

ロボットとは何か?
ロボットとの融合〜人間がサイボーグ化する未来
ロボットは敵か、味方か
世界トップレベルのロボット技術をどう活かすのか

第1章 始まりは産業用ロボット:ロボティクスの夜明け

ロボットの歴史は「産業用ロボット」から始まる
最初のロボットは「腕だけ」
初の国産産業用ロボットは、川崎重工
国内の自動車メーカーが「スポット溶接」などに使用
2度のオイルショックで導入に勢い
産業用ロボットが日本で花開いたのはなぜか
点から線へ。マイコンの登場で生まれたアーク溶接ロボット
マイクロコンピューターの普及と高精度化:ロボットの頭脳
油圧駆動から「電動」へ:ロボットの筋肉
主流となる垂直多関節型ロボット
スリムな体で作業範囲の広い「垂直多関節型」
日本の産業を支える縁の下の力持ち

第2章 1980年、ロボット普及元年:第1次ロボットブーム(1980年代〜1990年代)

純国産、スカラ型ロボットの誕生
 スカラ型ロボットが示した、2つの大きな意味
 家電産業へも広がる
垂直多関節型ロボットのさらなる進化
「減速機」の開発が、ロボットの小型化に結びつく
1980年、ロボット普及元年
極限作業ロボットプロジェクト開始
 極限作業用ロボットの実用化
 原発用ロボットには互換性がない
「国プロ」から生まれた、2つの新しい技術
科学万博 ʼ85で、TITAN - ⅣとWASUBOTが活躍

第3章 夢の二足歩行ロボット:第2次ロボットブームとその終焉(2000年〜2010年初頭)

時代はヒト型=ヒューマノイドの開発へ
ロボットの両輪、「ソフトウェア」と「メカ」
「P2」は全てを搭載した自立型のロボットだった
 メカの力で歩いた、体育会系ロボットP2
世界初のヒューマノイドが早稲田大学で完成
人間のように歩行できるロボットへ
ヒューマノイド型を対象とした国の支援
AIBOの誕生。時代を先取りしたオープン化戦略
どこまでオープンにし、どこまでクローズにするか
愛・地球博をロボット万博に
愛・地球博から火がついた「小さなヒューマノイド」
研究用の小型ヒューマノイドがロボットの応用研究につながる
人間型ロボットの限界
 人々の過大な期待
 ロボットとオペレーションの問題

第4章 時代は「単機能ロボット」へ:第3次ロボットブーム(2010年代〜)

夢からリアルなロボットへ
東日本大震災で浮かび上がったロボットの課題
タフさを競ったDARPAの「ロボティクスチャレンジ」
SCHAFTが持つ驚きの技術「ウラタ・レッグ」
本格的なロボット活用に向けたベンチャー企業の取り組み
サイボーグ型「HAL(R)」の成功
レスキューロボットも目的を明確に。主な機能を「サーチ」に変更
実用に特化した「コミュニケーションロボット」の可能性
人と協働する産業用ロボット
なぜ、一般向けのサービス用ロボットは広まらないのか
 一般消費者向けは、それなりの数量を売らなければならない
 価格のハードルも高い
サービスロボットが進む道とは

第5章 AIブームと共に世界で注目される「ロボティクス」

ロボットの頭はAI、体はロボティクスで
①基本的な動作を制御する「If - Thenアルゴリズム」
②移動ロボットに必要な「推論・探索アルゴリズム」
③「機械学習アルゴリズム」は、環境の違いがシミュレーションの妨げになる
 リアルな現実世界では、すべての条件を入力できない
 「適切な条件」を見つけ出すために実験をする
④「ディープラーニング」で、ロボットの「目」が変わる
 ロボットの「目」はどのように定義されているのか?
 ディープラーニングによって、ハードウェアとの相乗効果が見込める
AIの基本的なソフトウェアは、公開されている
ソースコードが公開されているメリットは何か
OSSの使用者側のメリット、開発者側のメリット
オープン化とモジュール化

第6章 なぜ日本は、ロボティクスで世界的に優位なのか?

AI(頭脳)は輸入しても、躯体は日本の技術力が勝る
AIをロボティクスに利用する
ロボットは体を使って学習する
今現在、日本が世界で先を行く技術とは
安全対策へ乗り出した日本(生活支援ロボット安全検証センター)
「課題先進国」日本。ニーズがあることが強みとなる
オペレーションを重視。実証実験もスタート
人体との融合である「サイボーグ化」は次のトレンド
サイボーグ化の1つの形。技術力を競うサイバスロン
義手、義足、車椅子のロボット化で、注目される安心・安全の日本製
最後まで自分で移動するために
高機能なPMVがある社会
ロボットに仕事を奪われる未来はくるのか?
だからこそ人と機械をどうつなげるか
ロボットを社会の中で活用するために必要な3つのこと
 1 オペレーション
 2 インフラ
 3 フィードバック
ロボットの未来に期待するもの

おわりに ── ロボットを受け入れる土壌がある日本





著者

中嶋秀朗(なかじま・しゅうろう)
日本ロボット学会理事、和歌山大学システム工学部システム工学科教授。
1973年生まれ。東北大学大学院情報科学研究科応用情報科学専攻修了。2007年より千葉工業大学工学部未来ロボティクス学科准教授(2013 - 14年、カリフォルニア大学バークレー校 客員研究員)を経て現職。
専門は知能機械学・機械システム(ロボティクス、メカトロニクス)、知能ロボティクス(知能ロボット、応用情報技術論)。
2016年、スイスで第1回が行われた義手、義足などを使ったオリンピックである「サイバスロン2016」に「パワード車いす部門(Powered wheelchair)」で出場、世界4位。
電気学会より第73回電気学術振興賞 進歩賞(2017年)、在日ドイツ商工会議所よりGerman Innovation Award - Gottfried Wagener Prize(2017年)。
共著に『はじめてのメカトロニクス実践設計』(講談社)がある。

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