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GPT時代の企業革新

AIと共に挑む企業活動のパラダイムシフト

  • 紙版

GPT時代の企業革新

AIと共に挑む企業活動のパラダイムシフト

書籍情報

  • 紙版
  • 野村 昌弘 著
  • 定価:2200円(本体2000円+税10%)
  • 発行年月:2025年05月 [予約受付中]
  • 判型/造本:A5上
  • 頁数:344
  • ISBN:9784478120248

内容紹介

GPTによる業務革新の波があらゆる職種・業務に押し寄せている。しかも、加速度的に進展しており、今すぐ対応が必要な状況を迎えている。その波からホワイトカラーも逃れることはできない。GPTによって企業のあらゆる業務基盤がシステム化され、従来の人の役割や組織構造が一変する。そんな新時代の勝者の条件とは?

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

発刊に寄せて「二項動態が人間とAIの共進化を強化する」 一橋大学名誉教授 野中郁次郎

第1章 技術発展と社会・ビジネスの変革

01 ChatGPTの衝撃
   データサイエンティストがいちばん驚いている
   ChatGPTの正体
   ChatGPTによる変革の波
   ChatGPTにできること

02 ChatGPTが変革する人・社会・企業
   人間の役割、社会の仕組みを変える
   企業そのものを変える

03 日本企業の現状とAI活用の意義
   競争力の低下
   生産性の向上に必要な「人」依存からの脱却

04 デジタルが先導する変革
   デジタルを中心とするアプローチ
   “With デジタル”から“On デジタル”へ
   ピンチはチャンス

05 意識変革の重要性
   ネックになるのは技術革新より意識変革

第2章 GPTによる技術革新

01 技術革新の全貌
   社会を変えるAI革命
  [本書における用語の定義]

02 AIの限界を打ち破ったGPT
   従来型AIの限界
   GPTによるブレイクスルー
  「人間らしさ」を獲得するAI
   AIのさらなる進化と未来
   自然科学としてのAI

03 AIは人間を超えるか
   AIはどのように動作しているか
   AIに目的を与えるのは人間
   AIの限界

04 AIを正しく使うために
   不適切なAIの出現リスク
   適切な目的設定
   制約条件の設定
   学習データの精査と管理
   人間による最終チェックと責任
   AIのもたらすリスクへの対処

05 GPTが変える人間とシステムの関係
   人間とコンピュータのインターフェース革命
   AIが担う業務が増える
   提案書の作成を例にAIが担うタスクを紹介する
   人間の役割は「目的を伝え、選ぶこと」

06 AIに代替できない人間の能力と役割
   未来を見据えた目的設定
   感情と共感がもたらす価値
   倫理と哲学の重要性
   多様性と非合理性が生む創造力
   意思決定と責任

Perspective 企業特化型AIの実装に向けて
       富士通株式会社 人工知能研究所 所長 園田俊浩氏

第3章 AIが業務、そして人間の役割を変える

01 人間とシステムの関わり方が変わる
   変革はすぐそこまできた
   変化はすべてに及ぶ
   GPTが人間とシステムの関係にもたらす革命

02 業務(仕事)が変わる
   AIとの付き合い方が変わる
   知的業務はAIのほうが得意
   報連相はAIの役割
   AIが業務意思決定をする
   AIがルール・規則・公正さを担保する
   AI同士で仕事をさせる
   システムが担う

03 チーム構成・関係が変わる
   同僚はAI
   チームメンバーは各部署が作ったAI
   上司・先輩・アドバイザーもAI
   AIのサポートがあれば、人間の門戸が広がる
   AIとの共同作業
   人間は責任を担い、実行はAIが担う

04 組織が変わる
  「人間」中心から「システム」中心へ
   システムを中心に役割が変わる
   組織内の人と人との関係が変わる
   個人中心の領域が増える
   組織構造が変化する

05 既存業務を担う人員数も変わる
   既存業務は大幅に削減される
   機能の集約による組織のスリム化
   “業務量の削減=人員減”とはならない

06 今の組織のくくりが見直される
   システム単位での部署の再編
   未来の組織

第4章 人間は何を担うのか

01 人間の担う役割変化
   人間の位置付けが再定義される
   システムに任せ、人間にしかできないことをする
   システム中心だからこそ人間の重要性が高まる
   過渡期は難題も生じるが、意識変革が必要

02 責任の所在の再設計
   AI社会でも変わらない役割は意思決定と責任を取ること

03 AIを使いこなす
   AIを使って能力を拡張する
   AIにルールや指示を与える
   AIを駆使する
   AIを創り出す
   人間としての役割を極める

04 新たに生まれる仕事
   役割が変われば、仕事も変わる
   AI・システムを作る仕事
   業務担当者の新たな仕事「システム企画」
   AIを鍛える仕事
   システムの不得手を埋める仕事
   データ化を補助する仕事

05 新たな役割の創造
   新たな職業と領域の創出
   チャレンジこそが価値を生む
   AIと共存する未来

第5章 ビジネス変革への道筋 ── ビジネス競争環境が変革を促す

01 競争環境が加速させる企業の構造変化
   AIが企業の競争力を決定付ける
   差別化の3つの鍵

02 競争力の源泉
  「圧倒的サービス」か「コスト革命」が既存ビジネスを破壊

03 変化はどのように訪れるか
   新規参入組が業界秩序を壊す
   技術起点の発想が新しい価値創造プロセスを生む

04 競争が進化・淘汰を要求する
   新たな価値・サービスの創出、コスト構造の変革が必須
   アイデア創出に人手をかけた企業が勝つ
   5年後、10年後を目指して基盤作りに着手する
   徹底的にAIを使う

05 競争に勝つために人間の価値を最大化する
   AIか人間かではなく、常に人間が重要になる
   人間への投資が鍵となる

06 意識変革の必要性
   ホワイトカラーの環境変化
   企業は「いらない仕事」を残さない覚悟を

第6章 デジタルエンタープライズ

01 デジタルエンタープライズとは何か
   システム中心に企業活動が形成される
   人間とシステムの関係変化

02 デジタルエンタープライズの目指すもの
   デジタル技術で社会を進歩させる
   人間の価値を最大化する
   システム主導で競争優位を獲得する

03 データ・ナレッジが中核価値となる
   大前提は人間が“人らしく”
   システムにすべてが記述されている
   根源を決めるのは人間
   データが企業活動を表す
   データドリブンマネジメント
   AI×人間で築く知識創造の場

04 データを知識へと昇華させる競争
   知識が企業の成否を決める
   人間やナレッジの重要性が高まる

05 デジタルエンタープライズのツインサイクル
   データ生成と活用を圧倒的なスピードで回す

06 デジタルエンタープライズの構造を理解する
   組織・人間・文化が根本的に変わる
   人間とシステムを同格で定義する
   業務の流れはデータの流れ
   システムにより制約を取り払う
   人間の仕事はAIを創り、成長させること

07 デジタルエンタープライズが具備するもの
   ❶「フィロソフィー」「バリュー」「ミッション」
   ❷「データに基づく意思決定」
   ❸「組織」「文化」
   ❹「柔軟性」「同時多発性」「即時性」
   ❺「分散協調」
   ❻「相互接続性」「相互運用性」
   ❼「協働」「協業」「協調」
   ❽「セマンティック性」
   ❾「AIに向けた業務設計」
   ❿「AIデータ基盤」
   ⓫「アーキテクチャ」「ガバナンス」「セキュリティ」

08 知識創造できる企業へ
   人間の持つ知識を最大化する
   人間の知識創造とAIが共鳴する未来

第7章 デジタルエンタープライズへの道

01 デジタルエンタープライズへ進化する
   デジタルエンタープライズ実現への道
   一朝一夕には出来上がらない
   アーキテクチャをデザインする
   推進者トップはCEOである
   KPIマネジメントが活動を支える
   Bon Voyage ── 帆を上げて始めよう!

02 AI活用のためのデータマネジメント
   データマネジメントをアップデートする
   AI活用のための企業データとその拡張領域
   AIの学習効果最大化のためのデータ収集観点
   自社の発生データを余すところなく活用する
   データの意味付けが成否を握る

03 データをいかにマネジメントするか
   現在進行形でデータは失われている
   データ蓄積はその発生源から変える
   データをリッチ化する

04 AIデータ基盤を整備する
   AIデータ基盤とは
   AIデータ基盤の全体アーキテクチャ
   AIデータ基盤とデジタルエンタープライズ
   AIデータ基盤へのロードマップ

05 AIアーキテクチャ構築の着眼点
   自社固有のAI・データが差別化の鍵
   AIモデルとデータのどちらが重要か
   乱立する企業内AIをマネジメントする

06 AI導入に当たって
   AI導入の進め方 ── 5レベル
   AI導入における心構え
   企業全体の変革そして意識変革が重要となる
   強力なリーダーシップ
   AI導入を進める
   IT部門の役割変化

07 生成AIに特化した導入・活用アプローチ
   生成AI導入で第一歩を踏み出す
   生成AIの活用ステップ
   一般業務での活用
   部門・企業全体での活用 ── ナレッジマネジメントとして
   AIワーカー化に向けた取り組み
   生成AIプラットフォームの検討

08 生成AIを業務で使用する際の注意点
   GPTが内包するリスクに注意を払う
   AIポリシーを作れ

Perspective 業務効率化のその先を目指して
       日産自動車株式会社 デジタルトランスフォーメーション推進本部
       グローバルエンタープライズアーキテクチャー部
       部長 蓬澤 健一氏

第8章 未来に向けて

01 5年・10年単位で未来に近づいた
   技術進歩のすさまじいスピード
   世界は確実に塗り替えられる

02 自らがディスラプトされる危機感
   すべての人の“仕事”が変わる
   さまざまな職種がなくなるか縮小する

03 人間はAIに勝てるのか
   AIは敵視すべき対象ではない
   人間の優位性の正体
   人間の直感力や身体で覚えた知識は真似できない
   必要なのは、敵対ではなく共創

04 大変革に向けてどんな準備をすべきか
   覚悟を決める
   くだらない仕事を排除する
   未来を語る
   外部接点が未来を照らす

05 未来に向けて伝えたいこと
   人類の叡智でリスクを乗り越える
   子どもたちのために

付録01 GPT活用のユースケースモデルと発展経路

付録02 バリューチェーンにおけるAI適用のユースケース





著者

野村昌弘
上席執行役員 Partner, Business Science Practice Leader
流通業、製造業におけるSCM改革、業務改革、IT戦略コンサルティングを多数手がける。富士通の経営戦略室にて経営戦略策定業務に従事。主として事業戦略立案、成長戦略立案業務を担当。近年はBusiness Science Practiceをリードし、生成AIの活用をはじめとするデータ活用型企業への変革に向けた多数プロジェクトを推進している。

高橋敏樹
Business Science Director
金融業、製造業、流通業を中心としてデータ活用を起点とした営業戦略、マーケティング戦略、業務効率化などのコンサルティングサービスを得意領域として活動。近年では生成AIを含むAIを活用したDXプロジェクトを数多く手掛ける。外資系コンサルティング アソシエイト・パートナー、外資系スタートアップ Country Managerを経て現職。

中村一仁
Business Science Senior Manager
ソフトウェア工学博士/技術士(情報工学部門)。富士通の共通技術部門にて、主にシステム企画〜要件定義までの上流工程技術・手法の開発に従事。近年は、Ridgelinezにて、専門とするEA(Enterprise Architecture)手法を活用した、製造業を中心とする日本企業向けDX&IT企画コンサルティングを多数手がける。

佐藤文孝
Business Science Manager
素粒子物理学の研究員、外資系コンサルファームを経て現職。業種を問わないデータ活用視点によるプロジェクトに多数従事。製造現場における数値解析による品質予測、数理最適化による計画業務の自動化、自然言語処理に代表されるAI技術活用など、技術領域を問わないデータ活用知見を有する。近年では生成AIプロジェクトを数多く担当。

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