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入門 米中経済戦争

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入門 米中経済戦争

書籍情報

  • 紙版
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  • 野口 悠紀雄 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2021年11月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:272
  • ISBN:9784478114773

内容紹介

米中経済戦争は、貿易摩擦やハイテク技術競争から、バイデン政権で国家理念の対決になった。他方で、生産地としても市場としても中国のウエイトはコロナ前より高まっており、中国を除外した経済運営は考えられない。こうした中で日本が選ぶべき道は何か? 米中の経済対立の中で日本や日本企業がとるべき立場を考える。

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目次

はじめに

第1章 米中関係を振り返る

1 第2次世界大戦後の中国と米中関係
2 トランプ前大統領が始めた貿易戦争
3 ハイテク産業に標的 ── ファーウェイ叩き
4 バイデン政権で国家理念が問題とされる

第2章 米中対立の本質を理解する

1 米中対立は対ソ冷戦や日米貿易摩擦とどこが違うのか?
2 アメリカは中国の何が問題と考えているのか?
3 なぜ中国は急速に発展できたのか?
4 中国は発展し続けるか?
5 貿易戦争に勝者はいない

第3章 コロナ後の世界は米中を軸として回る

1 米中が経済回復
2 米中貿易収支はどうなったか?
3 対中依存を強める世界経済
4 日本経済は低迷を続ける
5 コロナがわれわれに突きつけた問題

第4章 米中経済戦争で国際分業に支障が生じている

1 米中経済戦争が半導体不足を深刻化させた
2 レアアース戦争とデータ持ち出し禁止
3 リショアリングを進めるべきか否か?

第5章 最先端技術で中国はアメリカを凌駕しつつあるのか?

1 中国科学技術の強さは人材・資源の国家プロジェクトへの集中
2 大学ランキングでも米中戦争の時代になった
3 ユニコーン企業も米中に集中
4 中国の特異な社会体制がAIの発達に有利
5 AIによる軍事革命

第6章 中国金ぴか時代の終わり?

1 中国IT産業政策に地殻変動
2 中国共産党はIT企業規制を強める ── アリババ、ディディにも規制
3 米中で対照的な株価の動向
4 いま中国で起きているのは「第3次天安門事件」
5 「共同富裕」に中国の企業や富裕層が怯えるのは十分な理由がある
6 米中金融デカップリングは中国経済に計り知れない悪影響をもたらす
7 「中国は金融デカップリングを恐れていない」という見方も可能
8 巨大IT企業の問題は米中同じだが、政治体制が違う

第7章 コロナ対応で露呈した米中国家像の越えられぬ溝

1 強力無比な中国の「健康コード」
2 中国は強権で新型株を抑え込もうとする
3 デジタル共産主義
4 「国内ワクチンパスポート」を日本は導入できない
5 中国は国際社会で孤立する
6 コロナ研究所流出説は中国に不利

第8章 2050年の日米中はどうなる?

1 先進国と中国の人口が減り、インドの人口が増える
2 世界経済の中心は欧米から中印へ
3 中国が世界一の経済大国になるが、豊かさではアメリカの半分以下

第9章 米中の世界戦略と日本がとるべき道

1 中国が香港弾圧を強化すれば経済面で大きな痛手を被る
2 台湾有事? しかし中台経済関係は極めて緊密
3 日本と同じ立場にある韓・豪と協力して米中にあたれ

第10章 世界はどこへ向かうのか?

1 2つの体制の衝突と対立
2 われわれは歴史の大転換を目撃している

図表一覧

索引





著者

野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年、東京生まれ。1963年、東京大学工学部卒業。1964年、大蔵省入省。1972年、イェール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、一橋大学名誉教授。専門は日本経済論。
著書に『情報の経済理論』(日経経済図書文化賞)、『1940年体制』『財政危機の構造』(サントリー学芸賞)(以上、東洋経済新報社)、『バブルの経済学』(日本経済新聞出版、吉野作造賞)、『「超」整理法』(中公新書)、『仮想通貨革命』(ダイヤモンド社)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞出版、大川出版賞)など。近著に『中国が世界を攪乱する』(東洋経済新報社)、『経験なき経済危機』(ダイヤモンド社)、『書くことについて』(角川新書)、『リープフロッグ』(文春新書)、『「超」英語独学法』(NHK出版新書)、『「超」メモ革命』(中公新書ラクレ)、『良いデジタル化 悪いデジタル化』(日本経済新聞出版)などがある。

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