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CFO思考

日本企業最大の「欠落」とその処方箋

  • 紙版
  • 電子版

CFO思考

日本企業最大の「欠落」とその処方箋

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 徳成旨亮 著
  • 定価:1980円(本体1800円+税10%)
  • 発行年月:2023年06月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:352
  • ISBN:9784478118047

内容紹介

なぜCFOが「企業成長」と「日本経済復活」の鍵なのか? 4年連続「ベストCFO」を受賞した著者が示す、企業と個人が目指すべき道とは。「CFOは冷徹な計算と非合理的なまでの熱意を併せ持ち、企業成長のエンジンとなるべき」というCFO思考こそが、企業のパーパスを実現させる。朝倉祐介氏、堀内勉氏絶賛!

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに なぜ今「CFO思考」が必要なのか

「CFO思考」は、個人と経済が成長する鍵
業種をまたいでCFO職を担い、4年連続「ベストCFO」に選出
CFOという仕事の魅力と楽しさを、グローバルな経験から伝えたい

第1章 CFOは誰と向き合い、何を動かす存在なのか

「君のオフィスの設定温度は何度だ?」
子孫のため、大学のため……多様性に富む海外の金主
4兆円をみずから運用! 米国の大学基金は桁違い
50兆円を超える資金を運用する政府系ファンド
投資から得られる富は、労働から得られる富より早く増える
投資家に自社を選んで投資してもらうのがCFOの仕事
1社で日本企業すべてが買える! 高まる資産運用会社の影響力
「ピケティの不等式」が導く金融資本主義の隆盛
「草食系」の日本の資産運用業界
バブル期の日本経営者が恐れられていた本当の理由とは
経理・財務担当役員は資本主義のルールを学ぶ必要がなかった
「投資家の期待リターン」を知ることがCFOの第一歩
「ROE8%」達成は、経営者としての責務
日本の上場企業の半分は「解散価値割れ」
アクティビストに追い風となったガバナンス改革と東証の指針
アクティビストの典型的行動パターン
横並び意識やお上への従順性を利用したコーポレートガバナンス改革
アクティビストとの対話と一般投資家との対話
アクティビストの書簡 ── 東京ドームの例
元アクティビストから学んだ対策とは
アクティビストとの対話は、最もやりがいのある仕事
そもそも「株式会社」とは何なのか ── アニマルスピリッツのルーツ
「東インド会社」と競馬の賭け金
「ステークホルダー」とは、会社に何かを賭けている人々のこと
ステークホルダー間の序列・優先順位とは?
株主至上主義を修正する米国、株主軽視を批判される日本
CFOは、ステークホルダーと会社との結節役

第2章 CFOはどのような仕事をしているのか

三菱UFJの利益の7割はM&Aから
米国経済を救った90億ドルのモルガン・スタンレー向け出資
「時間の無駄」と思われていた日本企業との交渉
モルガン・スタンレーが中国系金融機関になっていた「歴史のイフ」
なぜMUFGは巨額出資を決断できたのか
1つの案件で数十億円の収益 ── MUFGが買収で得たものとは
高度な資産運用業務で日本人の資産形成に貢献
タイタニックに投資した資産運用会社を買収
史上最大の赤字からの復活
カメラから半導体露光装置まで
デジカメ市場は10年あまりで20分の1に激減
デジタル社会にも地政学上も重要な台湾の半導体企業
世界シェア100%! トヨタ並みの時価総額を誇るオランダ企業
なぜニコンは半導体露光装置でシェアを奪われたのか
ロックダウンの影響で露光装置の売上は「ゼロ」に
「業績の底打ち感」を印象づけて危機を乗り越える
ニコン復活のための3つの作戦
「PBR1倍割れ」はROEが低いから? PERが低いから?
PERを高める2つの方策
「サプライズのない経営」で資本コストを下げる
「サステナビリティ戦略」を「成長」のドライバーに
目先の利益しか見ない「PL脳」に要注意
成長戦略を支えるバランスシート
「イノベーションに必要な時間軸」と「投資家の時間軸」とのミスマッチ
9カ月で二度賃上げしたニコン
人材はバランスシート上の資本
ESG経営は本当に企業価値向上につながるのか?
企業価値と正の相関がある非財務KPIとは?
相関関係があっても因果関係があるとは限らない
非財務価値を財務価値につなげるストーリーこそが大切

第3章 CFOが担う10の責任領域と役割

米国のCFOは「経営スリートップ」の一員
「海外投資家とのすれ違い」を防ぐには
複数の企業をまたいで活躍する海外の「プロCFO」たち
欧米ではCFOは「次期CEO」の最有力候補の一人
CFOが関与する10の責任領域
領域1 経理 ── ものさしである会計基準の上手な使い手に
領域2 予算 ── 管理会計の分析結果を「企業価値向上」につなげる
領域3 税務 ── 社会的義務と納税額最適化のバランスを取る
領域4−1 財務(負債)── 金融機関との「選び、選ばれる」関係
領域4−2 財務(資本)── 健全性・成長性・株主還元の最適バランスを追求
広がるCFOの担当領域
領域5 リスクマネジメント ── 温暖化の「機会とリスク」に責任を持つ
領域6 DX ── 効率化の推進と人材捻出
領域7 人的資本経営 ── 人件費はコストではなく「将来への投資」
領域8 コーポレートガバナンス ── 「形」ではなく「実効性」が重要
領域9 IR ── 会社の「顔」として内外に影響を与える
領域10 経営戦略 ── M&A・成長投資だけでなく事業撤退・売却が鍵
取締役会は経営陣のアニマルスピリッツを刺激しているか
リスクを取らないことを叱る米国企業の取締役会
「進んで受け入れるリスクの水準」から、経営計画を考える
CFOが企業活動を活性化できる3つの理由
これからの日本企業に求められるCFO像

第4章 「CFO思考」で日本経済に成長を

日本経済低迷 ── 5つの事実
日銀が日本企業の最大株主という異常事態
資本主義のダイナミズムを失いつつある日本経済
行動経済学の観点からアニマルスピリッツを再定義する
強気の経営者が増えれば経済が活性化する
「企業の永続性」を「成長」より優先する日本の取締役会
取締役会に投資家を招く「ボード3.0」という考え方
取締役会でのリスクテイク議論を活性化するための2つのアイデア
ニューヨーク証券取引所で鐘を鳴らしてわかった米国型資本主義の根幹
日本にはびこる「ルール疲れ」の原因とは
「リスクを取って、手を抜く」ことで余裕が生まれる
1株で10の議決権! 「クラス株」に見るアニマルスピリッツ
「企業が最も経営破綻しない先進国」のままで良いのか?
業態転換よりも市場からの退出を求める海外投資家
「過度の多角化は悪」との批判にどう答えるべきか
「安定性」と「成長性」を両立させよう ── 日本企業のチャレンジ

第5章 グローバルで活躍できるCFOへのキャリアステップ

CFOを目指すべき理由
生成AI「チャットGPT」と共存できるビジネスパーソンとは
CFOへの中間点「FP&A」とは何か
CFOに求められる資質とは
数字に強くコミュニケーション能力がある女性CFOが増加中
人口が減っていく日本で生活水準を維持するために必要なもの
誰もが備えている「アニマルスピリッツ」のDNA
40年前は、米国企業の6割がPBR1倍割れだった!
CFOへのキャリアパスを描く ── 巻末「CFOチェックリスト」

おわりに

CFOチェックリスト

参考文献





著者

徳成旨亮(とくなり・むねあき)
ニコン取締役専務執行役員CFO。
慶應義塾大学卒業。ペンシルベニア大学経営大学院(ウォートン・スクール)Advanced Management Program for Overseas Bankers修了。
三菱UFJフィナンシャル・グループCFO(最高財務責任者)、米国ユニオンバンク取締役を経て現職。日本IR協議会元理事。米国『インスティテューショナル・インベスター』誌の投資家投票でベストCFO(日本の銀行部門)に2019年まで4年連続選出される。本業の傍ら執筆活動を行い、ペンネーム「北村慶」名義での著書は累計発行部数約17万部。朝日新聞コラム「経済気象台」および日本経済新聞コラム「十字路」への定期寄稿など、金融・経済リテラシーの啓発活動にも取り組んでいる。本書は本名での初の著作。

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