リーダーは日本史に学べ
武将に学ぶマネジメントの本質34
リーダーは日本史に学べ
武将に学ぶマネジメントの本質34
書籍情報
- 増田 賢作 著/小和田 哲男 監修
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2024年06月
- 判型/造本:46並
- 頁数:338
- ISBN:9784478120392
内容紹介
リーダーに必要な人間の大きさ、部下がついていきたくなる圧倒的な存在感をどう得たらいいのか。失敗をしながらも偉業を成し遂げ、歴史になお残した偉人たちの些細にして心を揺さぶる言葉が、リーダーが抱える問題・悩みを解決しれくれる。リーダーシップは歴史に学んで掴みとれ!
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目次
はじめに
第1章 人 を動かすリーダー力
「自分ができることを部下ができず、イライラしてしまいます」
「部下の長所を活かしてこそ、名リーダーというものだ」北条氏綱
「カリスマ的な求心力のあるリーダーからチームの引き継ぎをすることになりましたが、自分が引っ張っていけるのか不安です」
「現在のリーダーの役割を自分だけで担わず、複数人で担う体制に移してみよ」毛利元就
「かつての部下が上司になってしまった」
「その者と親しき仲を続けつつ、部下として最善を尽くしてみよ」前田利家
「若くして出世した自分に対する先輩や上司の警戒心を感じます」
「実績をあげて出世する者ほど、上司に気をつかうべきだ」伊達政宗
「仕事はできるけれど、協調性に欠ける部下がいます」
「新たなとり組みほど、変人に活躍させるべきですな」桂小五郎
「上司に直言したら、不本意な異動を命じられました」
「思ったことを言うことが正義ではごわはん。おはんの理想が実現できるように進め方を考えるでごわす」西郷隆盛
「実力のある上司ほど部下の気持ちに配慮すべきであったか」織田信長の反省
「部下の反対意見を最後まで聞くべきだった」松平容保の反省
コラム1|自己中で短気な私が歴史に学んで改心
第2章 モノ は知恵で活かされる
「顧客の困りごとに対応しようにも、いま扱っている商品やサービスでは対応できません」
「いま扱っているものを含めた異なる2つの組み合わせで対応できないか考えてみよ」織田信長
「本社勤めの人は立派なビルで働いているのに、私がいる営業所は古びた雑居ビルで不公平感が拭えません」
「みなの負担を軽くするため本社の移転も考えてみよ」保科正之
「新しいことに挑戦しようとすると、いつも反対する人がいます」
「内部はもちろん、外部に味方がいないか探してみよ」島津斉彬
「社内の感情的な抵抗からM&A(合併・買収)が進みません」
「ほんならお互いが強みとするものを出し合ってみるぜよ」坂本龍馬
「時代の変化をもっと早く認識していたら……」山本五十六の反省
コラム2|難題解決をあきらめない姿勢を歴史に学ぶ
第3章 お金 は後からついてくる
「なかなかコストを抑えることができません」
「周りから失笑されるくらいの倹約をしてみよ」徳川家康
「来店するお客さんが少なく、来店しても買ってくれない」
「お客さんに喜んでもらえることを考えよ」三井高利
「会社で利益が出たのですが、有効な使い道がわかりません」
「利益を現在の事業でなく、新たな事業に使ってみてはどうか」毛利重就
「売り上げ増に向けて有効な手立てを見いだせずにいます」
「どのようにしたら高く買ってもらえるのかを考えてみよ」上杉鷹山
「うちの会社は収益改善に向けて、コスト削減しか行われません」
「改革するなら売上・費用・利益の使い方を多面的に考えるべし」二宮尊徳
「かわいい息子が跡継ぎになることにこだわり過ぎた」豊臣秀吉の反省
コラム3|歴史を通じて多くのリーダー層と親しくなる
第4章 情報 を活かした者が勝負を制する
「一致団結して部下に動いてもらいたいのですが……」
「感情と筋道を組み合わせて話をしてみてはどうでしょう」北条政子
「組織としてやるべきことが決まっていても、なかなか部下たちをまとめて動き出せません」
「天下をとりたければ、ちょっとでも早く動くことだ」豊臣秀吉
「仕事が忙しくて、なかなか新しいことを学ぶ機会がありません」
「興味があることから始めて、少しずつでも活かしてみよ」徳川吉宗
「時代の変化が激しいなかでリーダーとして学ばないといけませんが、時間や場所がありません」
「どんなとき、どんな場所でも学ぶことができますよ」吉田松陰
「現場から逃げたのはよかったが、家臣を置き去りにしたことはダメだった」徳川慶喜の反省
「遊びにうつつをぬかし過ぎたわいなあ……」北条高時の反省
コラム4|歴史に名を残した人は〝学び続けた人〟
第5章 目標 は言葉に表して、実現に向けて動くのみ
「保守的な現状維持の意識が働き、挑戦的な目標を考えられません」
「広い視野をもって挑戦的な目標を設定し、言葉に表すことだ」織田信長
「新しくリーダーとなったからには、新しい目標を立てないといけないのでしょうか」
「先輩がつくった理想を受け継ぐのも立派な大将だがや」豊臣秀吉
「目指す目標に部下たちが共感して動いてくれません」
「自分の幸せだけでなく、みなの幸せも願う目標にしてみよ」徳川家康
「長年の友人だと思っていた同僚と、今後の目指すべき姿について意見がくい違っています」
「ほんのこての友なら、忖度せずに信念を貫くべきでごわす」大久保利通
「仕事は任せて終わりではなく、心のケアが必要だった」石田三成の反省
コラム5|会社の歴史に成長のヒントがある
第6章 健康 を優先しない者に優れたリーダーはいない
「健康の不安がありますが、連日のように飲み会があります」
「わしの父も兄も酒で亡くなったことを忘れるでない」毛利元就
「健康の不安がありますが、最近は体も動かせていません」
「大きな目標を実現したければ、年をとっても運動せよ」徳川家康
「基本ストイックだが、酒だけはやめられなかった……」上杉謙信の反省
「肥満もよくないが、ダイエットのやり過ぎもよくないでごわす」西郷隆盛の反省
コラム6|司馬遼太郎の歴史小説が歴史の興味を拓いた
監修者より
おわりに
参考文献
著者
増田賢作(ますだ・けんさく)
歴史通の経営コンサルタント。小宮コンサルタンツ コンサルティング事業部長・エグゼクティブコンサルタント。1974年、広島市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、生命保険会社、大手コンサルティング会社、起業を経て、現在に至る。小学1年生のころから偉人の伝記を読むのが好きで、徳川家康などの伝記や漫画を読みあさっていた。小学4年生のとき、両親に買ってもらった「日本の歴史」シリーズにハマり過ぎて、両親からとり上げられるほどだった。中学は中高一貫の男子校に進学。最初の授業で国語の先生に司馬遼太郎著『最後の将軍』をすすめられたことをきっかけに、中学・高校で司馬遼太郎の著作を読破し、日本史・中国史・欧州史・米国史と歴史書も読みあさる。現在は経営コンサルタントとして経営戦略の立案・実践や経営課題の解決を支援するなど、100社以上の経営者・経営幹部と向き合い、歴史を活かしたアドバイスも多数実践してきた。本作が初の著作となる。
監修者
小和田哲男(おわだ・てつお)
戦国時代史研究の第一人者。NHK大河ドラマ「秀吉」「功名が辻」「天地人」「江〜姫たちの戦国〜」「軍師官兵衛」「おんな城主 直虎」「麒麟がくる」「どうする家康」の時代考証を担当。また、NHK「歴史探偵」やEテレ「先人たちの底力 知恵泉」など歴史番組でのわかりやすい解説には定評がある。1944年、静岡市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。静岡大学教育学部教授を経て、同大学名誉教授。文学博士。公益財団法人日本城郭協会理事長。専門は日本中世史。戦国武将に関する著書多数。
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