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パーソナルデータの衝撃

一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった

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パーソナルデータの衝撃

一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 城田真琴 著
  • 定価:1980円(本体1800円+税10%)
  • 発行年月:2015年02月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:320
  • ISBN:978-4-478-06483-2

内容紹介

今世紀最大の経営資源として注目されるパーソナルデータ。IT化が進む社会では、個人情報の活用が企業の成否を決定する。しかし、消費者の権利を侵害しかねない情報の活用には細心の注意が必要だ。欧米の先端事例から、各企業が抱える問題点、個人の対応法まで、IT社会で生きていくには不可欠の情報を解説。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1章 パーソナルデータは「新しい石油」

グーグルはあなたが考えていることを知っている
あなたの家族が知らないこともマーケッターは知っている
携帯電話会社はあなたの日常生活を知っている
無断で視聴情報を収集したスマートテレビ
日本も例外ではない
「パーソナルデータは新たな資産である」
パーソナルデータとは何か?
あなたは何に同意しているのか
どこまでなら許容できるのか?

コラム マーケッターに妊娠を悟られないようにする方法

第2章 21世紀の名簿屋「データブローカー」の実態

ベネッセ個人情報漏えい事件の衝撃
「名簿屋」とは何者か
子供の名簿は宝の山
知られざる名簿事業者の実態
米国を中心に活動するデータブローカー
データブローカーはどのような情報を収集しているのか
データブローカーはどこから情報を収集しているのか
データブローカーは何のためにパーソナルデータを収集しているのか
個人情報の収集や共有をやめさせる方法はあるのか?
「スコア化される社会」の到来
スコア化される社会の到来は、知らないうちに差別される社会の到来か?
パソコンのOSによってお勧めホテル・設備を変えるオンライン旅行サイト
倹約家は自動車保険料が大幅割引に?
データブローカーへの強まる風当たり
進まぬ立法化
今必要なのは「通知される権利」

コラム 個人情報と引き換えに身代金を要求される時代
コラム 盛り上がるソーシャルメディア・スコアリング
コラム 「価格差別」に揺れる米EC業界

第3章 個人情報の値段はいくらか

お金を払わないなら、あなたが商品として売られる
「僕のデータ、1日当たり2ドルで買いませんか?」
自分のパーソナルデータを競売に掛けたオランダの学生
立ち上がる“パーソナルデータ取引市場”
果たしてパーソナルデータ取引市場は成功するのか
あなたのパーソナルデータの金銭価値はいくらか?
パーソナルデータの金銭価値を測る5つの方法
 (1)パーソナルデータ企業の決算情報からの推計
 (2)市場の取引価格からの推計
 (3)データ漏えい事故の補償金額からの推計
 (4)サーベイと経済実験からの推計
 (5)個人情報頬サービスの掛け金からの推計

コラム ツイッターにおける個人の金銭価値
コラム 行動履歴を買い取るグーグル
コラム 漏えい個人情報の価値

第4章 どうすればパーソナルデータをコントロールできるか

自分の情報を管理する動きが始まった
行動ターゲティング広告をいかに拒否するか
一括でオプトアウトすることはできないか
第三者からの追跡を拒否するブラウザ拡張機能
おすすめ商品のコントロールを可能にしたアマゾン
フェイスブックでは表示される広告内容をコントロール可能に
パーソナルデータ一式のダウンロードを許可したフェイスブック
フェイスブックデータの解析エンジンを提供するウォルフラム・アルファ
自動車データは誰のものか
データブローカーもパーソナルデータのコントロールを可能に
CRMからVRMへ
VRMの目的
一方的な契約条件からの解放
VRMツールに求められる機能
VRMツールを具現化したパーソナルデータストア
盛り上がるPDS市場
PDSの利点は何か
PDSで実現する世界
産学協同で推進する日本の「情報銀行」
「情報銀行コンソーシアム」の設立
インテンション・エコノミーが機能するケース、しないケース
インテンション・エコノミーを実装したサービス

コラム 混迷を極める「Do Not Track」
コラム PDS、データブローカーの登場を1970年に予見していた星新一

第5章 集めたデータを消費者サービスに変える

情報を取り戻すには政府の介入が不可欠
英国政府が推進するマイデータプロジェクト
マイデータのビジョン
民間企業のメリット
マイデータ・イノベーションラボの設立
エネルギー会社が先行、大手銀行が追従
米国連邦政府が推進する「スマート・ディスクロージャ」
「スマート・ディスクロージャ」実現に向けた連邦政府の取り組み
「スマート・ディスクロージャ」がターゲットとする4つのデータカテゴリ
ブルーボタン・イニシアティブ
データを見える化し、有効活用を促進するアプリケーション
グリーンボタン・イニシアティブ
広がるエコシステム
マイデータ・イニシアティブ
消費者─企業間のパワーバランスの是正に向けて

第6章 常識を覆す究極の個人情報QS

クォンティファイド・セルフとは何か
QSを支えるウェアラブルデバイスとアプリケーション
ますます広がるQSの世界
QSにはどのようなサービスがあるか
分析結果の公開・非公開の選択
始まるQSのビジネス活用
マーケティングの常識を破壊するQS
わかりやすい「価値交換」のメカニズムが必要
企業にとっての差別化要因は「消費者の信頼の有無」

終章 パーソナルデータが通貨になる世界

パーソナルデータで料金を支払っている
EUのクッキー法では、消費者の同意が必須条件に
料金の「行動履歴払い」を可能にするプラットフォーム
ゲノム解析料金は自分の遺伝情報で支払う?
パーソナルデータの収集を堂々と宣言するベライゾン・ワイヤレス
“パーソナルデータ経済圏”の誕生
パーソナルデータの価値の見極めが求められる時代へ

コラム 消費者のパーソナルデータを収集しないことを高らかに宣言したアップル

謝辞

参考文献






著者

城田真琴(しろた・まこと)
野村総合研究所上級研究員。1971年北海道旭川市出身。1994年北海道大学工学部電子工学科卒業後、大手メーカーのシステムコンサルティング部門を経て、2001年に野村総合研究所入社。以来、一貫して先端技術の調査・発掘と新技術が企業や社会に与える影響について研究を行っている。総務省「スマートクラウド研究会」技術WG委員、経済産業省「IT融合フォーラム」パーソナルデータWG委員などを歴任。著書に、共にベストセラーとなった『クラウドの衝撃』『ビッグデータの衝撃』(いずれも東洋経済新報社)、共著に『ITロードマップ』(東洋経済新報社)などがある。NHK Eテレ『ITホワイトボックス』、テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』、BSフジ『プライムニュース』などのテレビ出演、講演、寄稿多数。

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