5つの戦争から読みとく日本近現代史
日本人として知っておきたい100年の歩み

5つの戦争から読みとく日本近現代史
日本人として知っておきたい100年の歩み
書籍情報
- 山崎雅弘 著
 - 定価:1650円(本体1500円+税10%)
 - 発行年月:2016年07月
 - 判型/造本:46並製
 - 頁数:320
 - ISBN:978-4-478-06489-4
 
内容紹介
戦後70年、いま「日本の戦争」を学び直す! 膨大な史料から明らかになる「自慢」でも「自虐」でもない5つの戦争の真実とは。世界は日本と「あの戦争」をどう評価したのか——日本の近現代史を気鋭の論者がわかりやすく総覧する一冊。
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目次
はじめに
第1章 日清・日露戦争
     存在感を示したかった国際社会の「新参者」
 
 今の日本につながる近現代史のポイント①
 (1871〜)デビュー早々、国際社会で「世界の壁」にぶち当たった日本
 (1894〜)日清戦争 ── 欧米側の一員となることを選んだ日本
   外からの視点1 下関条約と「三国干渉」の屈辱
   外からの視点2 忘れられた「日本軍と朝鮮人ゲリラの戦い」
 (1900)義和団事件 ── 欧米多国籍軍への初参加
   外からの視点3 日本という「脅威」に抵抗した朝鮮と台湾
 (1904〜)日露戦争 ── イギリスと連携してロシアに対抗
   外からの視点4 革命運動という「弱点」を抱えていたロシア
 
 
第2章 第一次世界大戦
     目指せ! アジアの「一等国」
 
 今の日本につながる近現代史のポイント②
 (1914〜)第一次世界大戦の勃発と日本の反応
   外からの視点5 第一次世界大戦はなぜ起きたか
 (1918)欧米列強と共に行った「シベリア出兵」
 (1919)ベルサイユ条約と旧ドイツ植民地の獲得
 
 
第3章 韓国と台湾
     植民地の実情と彼らから見た「大日本帝国」
 
 今の日本につながる近現代史のポイント③
 (1910〜)日本統治下の朝鮮 ── 民衆の心情を理解しなかった総督府
   外からの視点6 韓国の人々は「日韓併合」をどう捉えたか
 (1895〜)日本統治下の台湾 ── 日本人・台湾人・原住民
   外からの視点7 台湾の人々は「日本統治時代」をどう捉えたか
 日本統治下の南洋群島 ── 軍事拠点としての価値
   外からの視点8 南洋群島の人々は「日本統治時代」をどう捉えたか
 
 
第4章 満洲事変
     「国際的ルール」を捨てることを選んだ日本
 
 今の日本につながる近現代史のポイント④
 (1927〜)中国の動乱と日本の大陸進出
 (1931〜)関東軍の暴走が生んだ「満洲事変」
 (1932〜1933)リットン報告書と日本の国際連盟脱退
   外からの視点9 国際連盟は満洲事変をどう見たか
   外からの視点10 日本の権益に配慮していたリットン報告書
 
 
第5章 天皇機関説事件と二・二六事件
     変質する日本人の思想
 
 今の日本につながる近現代史のポイント⑤
 (1935)天皇機関説事件と立憲主義の崩壊
 (1935)国体明徴運動と日本国民の価値観の変化
   外からの視点11 日本を「侵略国」と決めつける偽文書「田中上奏文」
 (1936)二・二六事件の衝撃と日本陸軍の政治支配
 
 
第6章 日中戦争と南京事件
     交渉による解決の道を見失った日本
 
 今の日本につながる近現代史のポイント⑥
 (1931〜)満洲国建国以後の日中関係と欧米諸国
   外からの視点12 西安事件と中国の通貨戦略
 (1937〜)遂に勃発した日本と中国の軍事衝突
 (1937〜)南京事件の衝撃と日中戦争の泥沼化
   外からの視点13 日中戦争の収拾に尽力したドイツ
 
 
第7章 真珠湾攻撃
     勝てない戦争を日本はなぜ始めたのか
 
 今の日本につながる近現代史のポイント⑦
 (1939〜)日本軍の仏領インドシナ進駐と日米関係の悪化
   外からの視点14 アメリカを戦争に引き込もうとしたチャーチル
 日本に対する経済的圧力を強めていったアメリカ
   外からの視点15 当初は日本に宥和的だったアメリカ政府
 (1941〜)客観的思考の欠如がもたらした対米開戦
 
 
第8章 「大東亜共栄圏」の実相
     日本はアジアで何をしたのか
 
 今の日本につながる近現代史のポイント⑧
 (1941〜)「大東亜」の共栄という日本の主観的目標
 (1942〜)日本軍の東南アジアへの軍事侵攻作戦
 実質的な日本支配下での東南アジアの状況
 現代の日本人が「大東亜共栄圏」について知っておくべきこと
   外からの視点16 日本統治期を「暗黒時代」と見なすシンガポール
   外からの視点17 アジアの植民地が第二次大戦後に独立できた理由
 
 
第9章 東京裁判と日本国憲法
     戦争の終わりと戦後の始まり
 
 今の日本につながる近現代史のポイント⑨
 (1945〜)日本の降伏とGHQの日本統治
 (1946〜)東京裁判 ── 戦勝国に裁かれた敗戦国日本の戦争指導者
   外からの視点18 連合国側からも湧き起こった疑問
 (1946〜)日本国憲法の制定と日本の民主主義
 
 
第10章 戦後の歩みと沖縄問題
     日本はどこへ向かうのか
 
 今の日本につながる近現代史のポイント⑩
 (1951)サンフランシスコ講和条約と日米安保条約
 経済発展と戦後日本の政治状況
 本土とは異なる流れだった「沖縄の近現代史」
 
 
おわりに
巻末附録 ── 近現代史 重要キーワードの和英辞典
著者
 山崎雅弘(やまざき・まさひろ)
 1967年大阪生まれ。戦史・紛争史研究家。軍事面だけでなく、政治や民族、文化、宗教など、様々な角度から過去の戦争や紛争に光を当て、俯瞰的に分析・概説する記事を、1999年より雑誌『歴史群像』(学研)で連載中。また、同様の手法で現代日本の政治問題を分析する原稿を、東京新聞、神奈川新聞などの媒体に寄稿。著書に『戦前回帰』、『世界は「太平洋戦争」とどう向き合ったか』(以上学研)、『日本会議 戦前回帰への情念』(集英社新書)など多数。
 
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