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[決定版] 新・ほんとうにわかる経営分析

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[決定版] 新・ほんとうにわかる経営分析

書籍情報

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  • 高田直芳 著
  • 定価:2420円(本体2200円+税10%)
  • 発行年月:2016年02月
  • 判型/造本:A5並製
  • 頁数:336
  • ISBN:978-4-478-06737-6

内容紹介

経営分析本として最も評価の高い名著の1つ、『決定版 ほんとうにわかる経営分析』(PHP)を新版化するものです。IFRSとキャッシュフロー計算書の分析という2つの大きなテーマに対応するとともに、最近のROEへの注目度の上昇や、東芝の粉飾事件も取り上げ、完全な新刊といえる全面的な改稿となりました。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

第1章 はい、こちら粉飾決算研究所です

第1節 経営分析は、不適切会計問題を解明するものではないけれど
    1-1-1 大きな声ではいえない、ここだけの話
    1-1-2 東芝問題で一躍有名になった「不適切な会計処理」
    1-1-3 不正会計、粉飾決算、不適切会計は、どう違うのか

第2節 日本基準とIFRS基準の対立が粉飾を生む
    1-2-1 経理操作というグレーゾーンがある
    1-2-2 「のれん」について、IFRS基準は「奇貨おくべし」
    1-2-3 経理操作に、ほくそ笑む人たちがいる
    1-2-4 粉飾決算は、錯覚と欺瞞から成り立っている
    1-2-5 火(粉飾決算)のないところに、煙(経理操作)はたたぬ

第3節 経営分析は、仲違いする指標で成り立つ
    1-3-1 経営分析の土俵に立つ二本柱
    1-3-2 「儲けがすべてではない」と、うそぶく人々
    1-3-3 短期的には反目し、長期的には寄り添う男女の仲
    1-3-4 収益性とキャッシュフローの板挟みに、痩せる思い
    1-3-5 トレードオフ曲線上は「常に一定」と油断する
    1-3-6 総資本営業利益率から、ROAやROEが、う、生まれる

第2章 企業の声、財務諸表をして語らしむ

第1節 コロンブスも想像していなかった世界
    2-1-1 難読語の乱立が、会計アレルギーを生む
    2-1-2 上場企業と非上場企業では、作る財務諸表が異なる
    2-1-3 財政状態変動計算書って何? と、損益計算書が問う
    2-1-4 財務諸表は新大陸から東方貿易へ広がる

第2節 損益計算書って、何様?
    2-2-1 収益性分析のターゲットは、損益計算書にあり
    2-2-2 人の英知を結集した産物なのに
    2-2-3 損益計算書の番外編が肩で風を切る時代
    2-2-4 営業外損益の下にある「ケーツネ」
    2-2-5 「何がなんだか、わかりません」の法人税等
    2-2-6 当期純利益は最終利益なのか、2歩手前の利益なのか
    2-2-7 財務諸表利用者の利便性を考慮しない会計基準

第3節 損益計算書の「昔は良かった」問題
    2-3-1 2015年3月末の深夜零時に起きた革命
    2-3-2 非支配株主(旧・少数株主)とは、新自由人のこと
    2-3-3 親と子の、微妙なバイアス関係
    2-3-4 私は誰の子、あなたの子
    2-3-5 学説の対立が、財務諸表を崩壊させる
    2-3-6 会計基準が押す横車には困ったものだ

第4節 貸借対照表は愚痴をこぼさず
    2-4-1 洗練された様式美に、歴史の苦闘を見る
    2-4-2 経営分析は枝葉末節にこだわらない
    2-4-3 「経営分析の二本柱」と「財務諸表の両輪」
    2-4-4 なぜ、収益性分析だけでは駄目なのか
    2-4-5 「古き良き時代」の流れは、ここで終了

第5節 寄せ木造りの貸借対照表
    2-5-1 総資本さんと使用総資本さん、どちらをご指名
    2-5-2 資金は流動化したり、固定化したり、忙しい
    2-5-3 固定資産は資金に窮屈な思いをさせる
    2-5-4 固定資産、ごめんなさい
    2-5-5 そこのけそこのけ、親会社説の自己資本が通る
    2-5-6 あつものに懲りて資本コスト率にひるむ
    2-5-7 経済的単一体説は親会社説を、うっちゃれるか

第3章 右手に貸借対照表を、左手に損益計算書を

第1節 貸借対照表と損益計算書のバラバラ事件
    3-1-1 財務諸表をバラして経営指標をドッキング
    3-1-2 貸借対照表を本当に、バラしてみました
    3-1-3 流動比率で、明日の支払能力がわかる
    3-1-4 冷めた目線と上から目線
    3-1-5 流動比率を用いるときの留意点
    3-1-6 当座比率をよく味わってね
    3-1-7 カモがネギを背負って借金をする
    3-1-8 固定比率は、ないがしろにされる
    3-1-9 固定長期適合率とは、いかめしい名だ
    3-1-10 固定長期適合率と流動比率の因果関係を問う

第2節 他人資本比率と自己資本比率に隠された嘘を見抜け
    3-2-1 日本の中小企業は、借金に強く依存する
    3-2-2 他人資本比率で財務諸表の裏を読め
    3-2-3 一犬虚に吠ゆれば自己資本比率を計算できる
    3-2-4 自己資本比率ランキング表に隠された嘘
    3-2-5 ただそれだけのD/Eレシオ
    3-2-6 日本の会計基準は自己資本比率を崩壊させる

第4章 貸借対照表を倒せ、転がせ、引っ繰り返せ

第1節 売上高とキャッシュを転がしてみました
    4-1-1 静かなる指標から、動きのある指標へ
    4-1-2 ビジネスは、さや取りだけでなく、スピードも重要
    4-1-3 回転率や回転期間を細かく調理する
    4-1-4 ヒトが変わる、モノやカネも変わる
    4-1-5 それにつけても、カネの欲しさよ
    4-1-6 キャッシュが転がらぬと、資金はショートする
    4-1-7 キャッシュの最適残高は存在するか

第2節 お得意様への債権を転がしてみました
    4-2-1 「一見さん、お断わり」が意味するもの
    4-2-2 売掛債権回転期間と回収サイトの極意を伝授
    4-2-3 欄外の割引手形にこだわる人へ
    4-2-4 売掛債権回転期間で社長に怒られる

第3節 二重人格の棚卸資産回転期間
    4-3-1 商品は廃棄損、製品は評価減の違いがある
    4-3-2 製品・商品・仕掛品・貯蔵品に区分する実用性はない
    4-3-3 棚卸資産回転期間PartⅠ
    4-3-4 棚卸資産回転期間PartⅡ
    4-3-5 閑話休題

第4節 製品と仕掛品は右へ転がり、現金は左へ転がる
    4-4-1 葬り去られた製造原価明細書の復活戦
    4-4-2 勘定連絡図に目まいを起こした人へ
    4-4-3 製品と材料の回転期間は簡単に計算できるのに
    4-4-4 仕掛品の回転期間がクセモノ
    4-4-5 仕掛品には3つの顔がある
    4-4-6 よせ! 仕掛品回転期間に深入りするな

第5節 固定資産が繰り出す減価償却マジック
    4-5-1 IFRS基準は、有形資産と無形資産と呼ぶんだってさ
    4-5-2 減価償却「引当金」を見かけたら笑っちゃおう
    4-5-3 有形固定資産では回転期間が用をなさず
    4-5-4 固定資産回転率は2つの錯覚に陥りやすい

第6節 のれんとM&AがIFRS基準を増長させる
    4-6-1 腕押しした「のれん」の向こう側
    4-6-2 「のれん」は粉飾にあらず。典型的な経理操作なり
    4-6-3 IFRS基準の企業を、あしらう方法、あります
    4-6-4 研究開発費=(研究費)+(開発費)

第5章 貸借対照表の右側の話、右です、右

第1節 借りたものは必ず返しなさい
    5-1-1 他人資本は買掛債務と有利子負債に注目する
    5-1-2 短期借入金の運用先に注意せよ
    5-1-3 短期借入金の長期化は「分析眼」を曇らせる
    5-1-4 割引手形は手形の売却
    5-1-5 有利子負債回転期間から「借金漬け」の度合を知る
    5-1-6 支払いは延ばせばいいってもんじゃない
    5-1-7 買掛債務回転期間は分母に注意
    5-1-8 買掛債務を仲間はずれにしないで

第2節 固定負債の調達は、案外、難しい
    5-2-1 直接金融・間接金融は死語です
    5-2-2 設備投資は長期の資金調達で行なえって本当?
    5-2-3 他に収益性の高いビジネスモデルを抱えているか
    5-2-4 有利子負債返済期間
    5-2-5 短期借入金が長期化する
    5-2-6 ローンが得か、リースが得か、それが問題だ

第3節 自己資本だからって自由にできるわけじゃない
    5-3-1 株主資本と自己資本の名称を間違えないこと
    5-3-2 その他の包括利益累計額(評価・換算差額等)
    5-3-3 非支配株主持分
    5-3-4 結局、債務超過って何なのさ?
    5-3-5 債務超過はバックネットを直撃するほどの大暴投
    5-3-6 株式数と株価のデータを入手する
    5-3-7 株主資本等変動計算書や包括利益計算書は相手にしない

第6章 ここが収益性分析の本丸だ

第1節 財務諸表からROAとROEをおびき出す方法
    6-1-1 誰がために収益性の鐘は鳴る
    6-1-2 資本利益率を計算するのが、いの一番
    6-1-3 四半期報告書で開示される利益には工夫が必要
    6-1-4 総資本や自己資本にも工夫が必要
    6-1-5 数十種類の資本利益率を用いる金融機関
    6-1-6 ROAとROEが現われたぞ、と

第2節 ROAは企業の意思決定を迷わせる
    6-2-1 資本利益率には効用があるが、限界もある
    6-2-2 総資本営業利益率と総資本当期純利益率の比較問題
    6-2-3 個々のプロジェクトに隠された罠
    6-2-4 一見、優劣がつかないプロジェクトだが
    6-2-5 総資本当期純利益率が優れている理由
    6-2-6 総資本営業利益率のほうが優れている理由

第3節 猫も杓子もROE経営
    6-3-1 なぜ、自己資本「当期純」利益率ではないのか
    6-3-2 ROEの分子は、なぜ、1種類だけでいいのか
    6-3-3 ここでも親会社説の横車 ああっ、面倒くさっ!

第4節 資本利益率を分解したら何が出る
    6-4-1 総資本営業利益率をバラせ
    6-4-2 流通業界の総資本営業利益率は四字熟語を表わす
    6-4-3 トレードオフ曲線がなだらかに描かれる理由
    6-4-4 回転率や回転期間は新陳代謝の度合を表わす

第7章 利益増減要因分析から為替感応度分析へ

第1節 経営分析の古典的名作をどうぞ
    7-1-1 商品や製品1個あたりの儲けを調べる方法
    7-1-2 営業利益はなぜ、増えたり減ったりするのか
    7-1-3 販売価格、販売数量、コストダウンの三角関係に悩む
    7-1-4 営業利益の増減には理由がある。結果がある
    7-1-5 販売価格と販売数量の関係は複雑だ
    7-1-6 売上高の増減要因分析から見えてくるもの
    7-1-7 営業コストの増減要因分析で初めてわかること

第2節 利益増減要因分析表で、こんなことがわかりました
    7-2-1 四角四面の利益増減要因分析表ですが
    7-2-2 営業利益の増減を売上高面とコスト面に分解する
    7-2-3 「販売価格の変化率」と「営業コストの変化率」を求める
    7-2-4 利益増減要因分析表を要約してみよう
    7-2-5 利益増減要因分析は利用する者の力量を推し量る

第3節 為替感応度分析で円安円高の耐性を知る
    7-3-1 メディアでもブラックボックスの為替感応度
    7-3-2 発想の転換と、発想の飛躍と、適当な着地
    7-3-3 超円高がニッポン企業を海外へ押しやった
    7-3-4 為替レート変動率を求めましょう
    7-3-5 これがタカダ式為替感応度分析表です
    7-3-6 ブラックボックスに風穴を開けました

第8章 そこのけそこのけ、CVP分析が通る

第1節 CVP分析を知らなければ経営分析にあらず
    8-1-1 CVP分析は正方形で描くのがマナーです
    8-1-2 売上高に従う変動費、我関せずの固定費
    8-1-3 空中に浮かぶ損益分岐点は風の向くまま
    8-1-4 損益分岐点は直感で理解できるのが強み
    8-1-5 損益分岐点売上高を加減乗除で求めましょう
    8-1-6 損益分岐点比率と経営安全度

第2節 上場企業の「決算短信」で活躍するCVP分析
    8-2-1 売上高がわかれば当期純利益の予想がつく
    8-2-2 当期純利益がわかれば目標売上高だってわかる
    8-2-3 上場企業でも予算貸借対照表を作るのは難しい

第3節 えいやっと、固定費と変動費を分解する方法
    8-3-1 現代の会計システムで100%採用されている方法
    8-3-2 固定費と変動費をそんなに簡単に分けてもいいの?
    8-3-3 固変分解は新入社員に行なわせよう

第9章 経営者の常套句「固定費を削減せよ」

第1節 「付加価値も同時に高めよ」「社長、それは無理です」
    9-1-1 CVP分析の基本型をもう一度
    9-1-2 固定費と変動費を入れ替えても同じ点が浮かぶ
    9-1-3 限界利益の正体は付加価値にあると見た
    9-1-4 EBITDA(えびっとだ)って何?
    9-1-5 固定費を削減すると、付加価値は増加する?
    9-1-6 CVP分析を歪曲する人たちに告ぐ

第2節 上場企業で業績の下方修正が起きるワケ
    9-2-1 決算短信の「業績予想」に隠された謎
    9-2-2 売上高と営業利益を介在する「謎の正体」
    9-2-3 弾力係数を知っておくと食が進む

第3節 経営分析の限界と、それを乗り越えた先にあるもの
    9-3-1 大正9年(1920年)から時が止まった経営分析
    9-3-2 CVP分析から浮かび上がる素朴な疑問
    9-3-3 多くの企業で固定費がマイナスになるのは、なぜか
    9-3-4 総コスト線を1次関数で描くのは正しいことなのか
    9-3-5 経営分析の革新を目指して

第10章 税と、加重平均資本コスト率(WACC)の二重奏

第1節 経営分析に立ちはだかる壁、それが税
    10-1-1 食わず嫌いの税効果会計
    10-1-2 法定実効税率の求めかた
    10-1-3 税効果会計のお陰で当期純利益が復活する

第2節 WACCとNOPATとROEのローマ字戦争
    10-2-1 モルモット企業は、二番手商法に負ける
    10-2-2 3つを足して、3で割ると
    10-2-3 すべてを税引き後にそろえて天下統一
    10-2-4 加重平均資本コスト率の注意点を少々
    10-2-5 調達する資金に制約があると困るんです
    10-2-6 目標ROEはハードルレートと呼ばれる

第11章 いでよ! キャッシュフロー分析

第1節 自己資本利益率ROEにこだわる人たちへ警告する
    11-1-1 収益性分析だけではダメよ、ダメだめ
    11-1-2 日銭商売は最強のビジネスモデルだ
    11-1-3 損益計算書のフローと、キャッシュフロー計算書のフロー
    11-1-4 利益とキャッシュフロー、あなたはどちらを重視する?
    11-1-5 収益性とキャッシュフローは水と油の関係なり
    11-1-6 月末の1億円より、明日の100万円がほしい

第2節 資金は八方美人なり
    11-2-1 左から右か、右から左か
    11-2-2 資金繰りを理解できないのが、つまずきのもと
    11-2-3 柱は借金で建てて、屋根は社債で棟上げ
    11-2-4 経常資金は損益計算書にも隠されている
    11-2-5 会計制度は様式美に無頓着

第3節 キャッシュで最大派閥の営業運転資金
    11-3-1 営業運転資金は、ぐるぐる回る、目が回る
    11-3-2 現金を持つのは資金の運用といえるのか
    11-3-3 売掛債権を眠らせるな、太らせるな
    11-3-4 二律背反を同時に追い求める

第4節 在庫の恐ろしさは誰もが知っているはずなのに
    11-4-1 赤信号、みんなで在庫を増やせば怖くない
    11-4-2 在庫がどんどん、どんどん増える理由
    11-4-3 適正在庫は回転期間からわかるもの
    11-4-4 収益性と資金繰りは親友でありライバルである
    11-4-5 年末にどっと押し寄せるものがある
    11-4-6 年末決済資金は冬のヒマワリ

第12章 固定資金を経由して正味営業運転資金まで

第1節 設備投資で失敗した固定資金は悲惨な結末
    12-1-1 設備投資は経営者の力量が問われる
    12-1-2 安易な設備投資は末代までの恥となる
    12-1-3 有形固定資産回転率を後から見ても遅い

第2節 決算資金は年度末後に襲いかかる大津波
    12-2-1 営業活動の外でも資金は独りでに動く
    12-2-2 決算資金はキャッシュの垂れ流し
    12-2-3 決算資金は建前と本音の食い違い

第3節 内部留保と非資金コストの綱引き合戦
    12-3-1 内部留保が白旗を揚げる
    12-3-2 勝利の陰でほくそ笑む非資金コスト
    12-3-3 キャッシュフロー計算書は内部留保を無視する

第4節 正味の営業運転資金
    12-4-1 Show Me! 営業運転資金
    12-4-2 いまさら回転期間だなんて、遅すぎる
    12-4-3 正味の経常資金と混同するな

第13章 資金繰り表はカラダで覚えるもの

第1節 資金繰り表を見ると目が点になる人へ
    13-1-1 つじつま合わせに苦労する
    13-1-2 かなり細かいかもしれませんが
    13-1-3 内部の眼、外部の眼
    13-1-4 パッと見て直感的にわかるものがいい
    13-1-5 脳ミソに汗をかけ

第2節 資金繰り表に悪戦苦闘する
    13-2-1 資金繰り表をなめまわす
    13-2-2 営業収入の4つのポイント、いえ死角です
    13-2-3 営業支出は六変化する
    13-2-4 いや〜ん、営業収支のオシリのにおい
    13-2-5 設備投資は予算でフォローしろ
    13-2-6 財務収支はガス抜き調整弁
    13-2-7 資金繰り表は資料ファイル棚の肥やし

第14章 キャッシュフロー計算書と資金運用表の合わせ技一本勝負

第1節 キャッシュフロー計算書に隠された、重大な欠陥
    14-1-1 分析する者にとって漁夫の利となるキャッシュフロー計算書
    14-1-2 営業活動キャッシュフローが一番重要
    14-1-3 キャッシュフロー計算書は大雑把な性格
    14-1-4 フリーキャッシュフローは「ごった煮」状態
    14-1-5 キャッシュで満たされた宝島を探せ

第2節 資金運用表で免許皆伝
    14-2-1 キーワードは資金の量と方向性
    14-2-2 上場企業のみなさん、ありがとう
    14-2-3 資金運用表の一丁上がり
    14-2-4 キャッシュフロー計算書から資金運用表への組み替え
    14-2-5 動態分析の極意をご覧あれ

第3節 資金運用表チェックリストで「問題あり」
    14-3-1 株主にとって言わずもがなの配当性向
    14-3-2 企業にとって社外流出率が雌雄を決する
    14-3-3 あつものに懲りて、手堅い設備投資
    14-3-4 経常資金の中にもベクトルがある
    14-3-5 資金運用表チェックリスト
    14-3-6 「問題あり」って何が問題?

第4節 翌期の「予算貸借対照表」の作りかた、教えます
    14-4-1 翌期の「予算貸借対照表」を作成できない理由
    14-4-2 損益計算書は貸借対照表の連結環にあらず
    14-4-3 翌期の資金運用表を作成せよ
    14-4-4 予算貸借対照表を作成するための総仕上げ

第15章 粉飾決算研究所からの告発

第1節 会計監査でも見抜けない裏技がある
    15-1-1 東芝の不適切会計問題は古典的名作ばかり
    15-1-2 さらば同志、粉飾決算で見事に散る
    15-1-3 最初から粉飾決算と疑うわけにいかないし
    15-1-4 インターネットにある「買い物かご」の誘惑
    15-1-5 動機の不純な子会社、それを食い物にする親会社
    15-1-6 値札飛ばしのルーツは不良債権飛ばしにあり
    15-1-7 営業利益が売上高を上回る上場企業が存在した
    15-1-8 目クソが笑う

第2節 究極の粉飾決算メニューをどうぞ
    15-2-1 借入金が売上高に化ける錬金術
    15-2-2 貸借対照表と損益計算書が生まれる前の姿
    15-2-3 簿外負債は収益を劇的に改善させる
    15-2-4 包括利益の敗者復活戦

第3節 棚卸資産に対する粉飾
    15-3-1 本日は棚卸につき休業します
    15-3-2 時価評価が現場を混乱させる
    15-3-3 評価方法の多様性が粉飾に拍車をかける
    15-3-4 研究開発費はどこへ消えた、誰が隠した
    15-3-5 オーナーとイエスマンがはびこる企業
    15-3-6 霞が関と虎ノ門の天下りシステムが最も強力

第4節 固定資産に対する粉飾
    15-4-1 粉飾決算のゴミ箱といわれる由縁
    15-4-2 よくここまでやるものだ
    15-4-3 「おバカな企業だ」と腹の中で笑う

第5節 投資勘定と簿外負債の粉飾
    15-5-1 金融商品会計の外ですから心配御無用
    15-5-2 回収されることのない長期未収入金
    15-5-3 粉飾決算のスパイラル現象
    15-5-4 二重帳簿はどこへ消えた

第16章 粉飾決算はトイレ掃除の仕方でわかる

第1節 損益計算書からのアプローチ
    16-1-1 掃除道具はそろったか
    16-1-2 利益増減要因分析を活用する
    16-1-3 売上総利益の増減が嘘の始まり
    16-1-4 パーセントで裏付け捜査を行なえ
    16-1-5 自白の強要
    16-1-6 世間の良識で販管費に切り込め
    16-1-7 少額といえども支払利息に矛盾はないか

第2節 貸借対照表からのアプローチ
    16-2-1 粉飾決算は年度末に集中する
    16-2-2 買掛債務と融通手形のドッキング
    16-2-3 台所事情は火の車
    16-2-4 苦肉の押し込み販売
    16-2-5 倉庫の棚に並んだ在庫も怪しい
    16-2-6 こうなったら固定資産も疑え

第3節 粉飾決算・番外編
    16-3-1 善意の粉飾と、悪意ある粉飾
    16-3-2 社長も知らないところで
    16-3-3 抜かずの宝刀の斬れあじ
    16-3-4 建設業は「粉飾決算のデパート」って本当ですか
    16-3-5 別表一、四、五で粉飾決算の足がかり
    16-3-6 「下の下」の企業
    16-3-7 税務申告書が悪用される

第4節 アカウンティング・エンターテインメントは続く
    16-4-1 大理石で固められたトイレも要注意
    16-4-2 ゲームの達人と、宿命の対決
    16-4-3 会計監査はコピーに騙され続けた歴史である






著者

高田直芳(たかだ・なおよし)
公認会計士、株式会社CPAファクトリー取締役社長。
都市銀行勤務を経て、1997年公認会計士開業登録。
2009年から2013年まで、公認会計士試験委員。

【論文受賞歴】
新日本法規財団奨励賞(2015年3月)
対象論稿名『会計学と原価計算の革新を目指して』
【主な著書】
『「戦略会計」入門』『「管理会計」入門』『戦略ファイナンス』『原価計算』『「経
営分析」入門』『会計は、コストをどこまで減らせるのか?』『会計&ファイナンスのための数学入門』(以上、日本実業出版社)
『ほんとうにわかる財務諸表』『ほんとうにわかる管理会計&戦略会計』『ほ
んとうにわかる経営分析』(以上、PHP研究所)
【eラーニング】『よくわかる管理会計入門』(日本経済新聞社)
【ホームページ】『会計雑学講座』http://www2s.biglobe.ne.jp/~njtakada/

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