• twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

調達・購買・財務担当者のための 原材料の市場分析入門

  • 紙版
  • 電子版

調達・購買・財務担当者のための 原材料の市場分析入門

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 新村 直弘 著
  • 定価:3960円(本体3600円+税10%)
  • 発行年月:2018年02月
  • 判型/造本:A5上製
  • 頁数:312
  • ISBN:978-4-478-10445-3

内容紹介

銅やアルミニウムなどの金属原料の価格は産業の動向を大きく左右するため、頻繁に経済ニュースのネタとなる。電気料金や運賃に直結する原油、多くの食料品の値段に影響を与える小麦なども同様だ。企業の業績に多大な影響を与える商品・原料の値段が、経済の流れの中でどのように決まるのかを詳細に解説する初めての本。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1章■原材料価格と企業を取り巻く原材料価格リスクの環境

第1節 商品相場の変動の影響と変遷
 ▶変動幅が大きくなる原料の価格 ── 輸入に頼らざるを得ない日本
 ▶中国の台頭
 ▶低価格の水準訂正の影響
 ▶リーマン・ショック後の超金融緩和
 ▶ポピュリズム政治の広がり ── 想定し得ないリスクをもたらす可能性

第2節 原材料価格の上昇や変動といった原材料価格リスクが企業にもたらす影響
 ▶原材料価格の上昇や変動にともなう“困り事”とその対応
 ▶営業利益/経常利益の不安定化

第2章■原材料の値段が決定する仕組み

第1節 原材料の値段を構成する5つの要素
 ▶原材料の市場価格
 ▶現物プレミアム
 ▶船賃とその他の貿易条件
 ▶諸掛り

第2節 為替レート

第3章■市場価格の基礎知識

第1節 市場価格は3つの要因で決定される

第2節 ファンダメンタルズ要因
 ▶ファンダメンタルズのマクロ要因
 ▶マクロ要因:人口動態
 ▶マクロ要因:景気循環
 ▶マクロ要因:金融・財政政策
 ▶ファンダメンタルズのミクロ要因
 ▶ミクロ要因:季節性
 ▶ミクロ要因:生産コスト
 ▶ミクロ要因:その他の市場要因

第3節 特殊要因
 ▶特殊要因:戦争・内戦・テロ
 ▶特殊要因:労働争議や汚染事故
 ▶特殊要因:異常気象・天災
 ▶特殊要因:公的セクターの動き

第4節 投機・投資マネー要因
 ▶2001年以前の市場
 ▶2001年以降の市場
 ▶主要なコモディティ投資商品
 ▶商品指数連動債
 ▶ETF
 ▶CFD
 ▶ヘッジファンド

第5節 受け渡しのタイミングで価格が決まる
 ▶将来の価格が現時点で決まる仕組み
 ▶コンタンゴとバックワーデーション
 ▶価格が下がる?

第4章■原材料別の市場価格の決定要因 ── 原油と石油製品

第1節 原油・石油価格のマクロ要因
 ▶実質GDPと石油需要増加率

第2節 原油・石油価格のミクロ要因
 ▶季節性
 ▶在庫日数
 ▶米国の石油統計
 ▶原油の生産コスト
 ▶日本の石油製品価格動向
 ▶OPEC動向
 ▶シェール革命

第3節 その他の市場要因
 ▶特殊要因:戦争や武力衝突 ── 無視できない中東情勢
 ▶中東情勢が不安定である背景
 ▶天災の影響:ハリケーン
 ▶天災の影響:地震
 ▶天災の影響:猛暑・冷夏、厳冬・暖冬、渇水
 ▶投機要因:局面によって影響が異なる投機資金の動き

第5章■原材料別の市場価格の決定要因 ── 天然ガス・LNG

第1節 天然ガス・LNGのマクロ要因
 ▶マクロ要因:異なる価格体系を持つ天然ガス

第2節 天然ガス・LNGのミクロ要因
 ▶ミクロ要因:原油価格動向の影響(原油リンクの場合)
 ▶気温の変化
 ▶シェール革命

第3節 その他の市場要因
 ▶特殊要因:ロシア情勢
 ▶特殊要因:原子力発電所事故
 ▶投機要因:投機取引

第6章■原材料別の市場価格の決定要因 ── 非鉄金属

第1節 非鉄金属のマクロ要因
 ▶新興国のインフラ投資需要
 ▶実質GDP動向の説明力は石油同様高い

第2節 非鉄金属のミクロ要因
 ▶生産・需要の季節性
 ▶在庫日数
 ▶現物プレミアムの影響

第3節 その他の市場要因
 ▶特殊要因:ストライキや天災の発生
 ▶投機要因:影響度を高める投機資金動向
 ▶ファイナンス取引

第7章■原材料別の市場価格の決定要因 ── 貴金属

第1節 貴金属のマクロ要因
 ▶金融政策の影響

第2節 貴金属のミクロ要因
 ▶PGMは供給が価格を左右しやすい
 ▶ドル指数動向
 ▶実質金利動向
 ▶株価動向

第3節 貴金属の特殊要因
 ▶通貨危機・信用危機
 ▶有事の金?
 ▶投機要因:ETFの衝撃

第8章■原材料別の市場価格の決定要因 ── 穀物

第1節 穀物のマクロ要因
 ▶世界の人口の変化
 ▶人口の増加率は鈍化する

第2節 穀物のミクロ要因
 ▶米農務省の需給報告
 ▶生産過程における気象状況
 ▶北米のトウモロコシと大豆の作付け状況
 ▶用途の多様化による需要の増加
 ▶無視できない輸送コスト

第3節 穀物の特殊要因
 ▶天候要因:エルニーニョ現象・ラニーニャ現象
 ▶投機要因:価格変動の重要な要因に

第9章■市場価格間の連関性と市場分析の活用

第1節 商品市場と伝統的金融市場との連関性
 ▶株と商品
 ▶金利と商品
 ▶為替と商品

第2節 商品市場間の連関性
 ▶セクター間の関係
 ▶エネルギー価格の下落による生産コストへの影響
 ▶「アラブの春」の商品市場での位置づけ
 ▶ガソリン価格の上昇が牛肉価格を押し上げる?

第3節 市場リスク分析の活用に向けて
 ▶商品市場動向と企業業績の連関性
 ▶商品市場動向の「資源生産者」への影響
 ▶商品市場動向の「石油精製業者・金属製造業」への影響
 ▶商品市場動向の「製造業」への影響
 ▶商品市場動向の「運輸業(空運・海運・陸運)」への影響
 ▶商品市場動向の「電力・ガス会社」への影響
 ▶商品市場動向の「食品製造・農畜産業」への影響
 ▶商品市場動向の「サービス業全般」への影響
 ▶価格リスクマネジメントのために

おわりに





著者

新村直弘(にいむら・なおひろ)
1994年東京大学工学部精密機械工学科卒。日本興業銀行入行、本店金融市場営業部でコモディティ・デリバティブ開発を担当。国内製造業、金融機関をはじめ幅広い業種に対する価格リスクマネジメントの提案業務に従事。その後、バークレイズ・キャピタル証券、ドイツ証券に転職。2003年より価格リスクマネジメントに必要な情報を幅広く提供することを目的にアナリスト業務を開始。テレビ東京やNHK、日経CNBC等でコメンテーターを務める。また週刊ダイヤモンドや日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト等のメディアにも多数寄稿。2010年5月、企業向け価格リスク制御のアドバイスを専業とする株式会社マーケット・リスク・アドバイザリーを設立、代表取締役に就任。2012年6月、商品市場動向分析を専業とする株式会社MRAリサーチを設立、代表取締役に就任。日本証券アナリスト協会検定会員、エネルギー・資源学会会員。
著書に『コモディティ・デリバティブのすべて』(監修、金融財政事情研究会)、『天候デリバティブのすべて—金融工学の応用と実践』(共著、東京電機大学出版局)がある。

プリント版書籍は下記のストアでご購入いただけます。
  • Amazon で購入
  • e-hon で購入
  • HMV&BOOKS online で購入
  • 紀伊国屋BookWeb で購入
  • セブンネットショッピング で購入
  • TSUTAYAオンラインショッピング で購入
  • BOOKFAN で購入
  • honto で購入
  • Honya Club で購入
  • ヨドバシカメラ で購入
  • 楽天ブックス で購入

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるためお取り扱いがない場合がございます。)

電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。

(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加