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ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来

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ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来

書籍情報

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  • 孫泰蔵 監修/小島健志 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2018年12月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:364
  • ISBN:978-4-478-10620-4

内容紹介

AI、ブロックチェーン、ロボット、電子政府……「課題先進国」日本を襲う、さらなるデジタル化の荒波を、いかにして乗り越えていけばいいのか? すべてのヒントは、世界に先駆けて「未来社会」を実現したエストニアにあった! 孫泰蔵氏特別インタビュー「僕がエストニアに衝撃を受けた理由」収録!

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに いま、なぜエストニアなのか

序章 僕がエストニアに衝撃を受けた理由 ── 現地で見つけた「つまらなくない未来」

   孫泰蔵・Mistletoeファウンダー インタビュー

未来社会の道しるべ
エストニアの現地で気づいたこと

行政サービスの99%が
年中無休で利用できる国

国の提供する「OS」の上に
さまざまな「アプリ」が誕生する

仮想住民を巻き込んだ
新たな社会が生まれる

契約のあり方を変える
スマートコントラクト

不確定要素を盛り込めるため
社会はなめらかになる

評価の解像度が上がり
つぶしのきく選択があだとなる

未来をダントツに先取りする
エストニアを支援したい

第1章 なぜ「何もない国」がIT先進国に変われたのか? ── 政府をデジタル化する。

1 ─ 1 「ハンコ」も「書類」もない国で

電子政府で消え去った
数々の「当たり前」

1 ─ 2 電子政府エストニアの正体

2時間以上待って追い返される
日本の役所のあきれた実態

生まれてたった10分で
国民ID番号が付与

電子政府の展示室で実体験
車の所有権も1分で移せる

なりすましは不可能
カギとなる電子身分証の存在

納税に選挙、医療もすべて電子化
国民の67%が日常的に利用する

できないのは結婚、離婚、不動産売却
電子化がGDP2%削減の効果を生む

満足度を数値目標で管理
目指すは民間さながらの利便性

1 ─ 3 なぜ何もないのに電子化が実現できたのか

旧ソ連から独立した「何もない国」
IT立国にかけた小国の歴史

巨大なデータベースなんていらない
そのままつなぐという「逆転の発想」

根幹を支える技術
「エックスロード」とは何か

最小限の費用でIT化に成功できた
3つのポイント

まるでスタートアップ
若手人材を積極登用する政府

1 ─ 4 どのようにプライバシーを守るのか

アクセスすると必ず残る「足跡」
個人情報の不正利用は刑務所行き

「透明性」を確保して
情報のコントロール権を個人に返した

データベースの複製は禁止
「1度きり」の原則

国民の1割超が同意
なぜ遺伝子データを国が収集できるのか

電子政府エストニアを
理解するための6つの原則

1 ─ 5 「ブロックチェーン国家」と呼ばれる理由

日本とも深い縁のある
セキュリティー企業の偉業

国家を狙ったサイバー攻撃が
ブロックチェーン導入のきっかけに

データの「完全性」とは何か?
ガードタイムが開発した唯一無二の技術

ビットコイン誕生以前に生まれた
独自ブロックチェーン技術

1 ─ 6 データとは誰のものなのか

日本人とエストニア人による企業が
保険金支払いの時間を大幅短縮

GDPRの施行が
インターネット産業の転換点に

自分の情報は自分でコントロールする
「データ個人主権」の時代が到来

1 ─ 7 エストニアで見つけた未来 テクノロジーを使いこなし、自由に生きる

日本のマイナンバー制度
カード普及率はわずか1割程度

国民にとってのマイナンバーではなく
国家のための「ユアナンバー」

なぜ文書改ざんは繰り返されるのか?
日本に必要な透明性と安全性

むしろ地方行政こそ
デジタル化を

KEY つまらなくない未来を描くためのカギ① 「主体性を持って生きる」マインドセット

第2章 なぜ世界中のトップ人材はいまエストニアを目指すのか? ── 国民をデジタル化する。

2 ─ 1 4万人を超える“仮想住民”の誕生

25歳の日本人コンサルタントが
エストニアへ移住した理由

仮想住民を生む
「イーレジデンシー」とは何か

仮想化こそが
人口減少社会の切り札に

2 ─ 2 世界のトップ人材を呼び込む「秘策」

1億人のグローバルフリーランサーを狙い
1年間有効の新ビザを作る

「デジタルノマドビザ」で拓ける
旅をしながら働くという可能性

仮想通貨エストコイン導入も検討
仮想住民が使えるサービスが次々誕生

2 ─ 3 土地に縛られない生き方から見える可能性

安全保障面から見た
仮想住民の秘めたる力

データさえ守れれば怖くない
領土すら捨てる覚悟のノマド戦略

2 ─ 4 エストニアで見つけた未来 グローバルフリーランサーという新しい働き方に目覚める

旅して働くグローバルフリーランサーに聞いた
エストニアの5つの魅力

世界のトップ人材を呼び込んで
「働き方改革」を

「ローカルな心地よさを守る」
イーレジデンシーが日本に合う理由

KEY つまらなくない未来を描くためのカギ② どこでも働ける新しい「働き方」を身につける

第3章 なぜ130万人の国がユニコーン企業を次々と輩出できるのか? ── 産業をデジタル化する。

3 ─ 1 スカイプを生んだ国、スカイプが生んだエコシステム

国立博物館に展示された
「英雄」のイス

スカイプ買収劇が
エストニアの産業を変えた

スカイプ「レジェンド」の
次の一手は無人宅配ロボ

目指すはスカイプ超え
1兆ドルのアイデアをどう育むか?

働くのに最適な都市をどう見つけるか
「自由な移動」に欠かせないサービス

ユニコーン企業を続々輩出
スカイプ出身者が変える社会

活性化するスタートアップシーン
キーワードは「分散型」にあり

3 ─ 2 次のスカイプを狙う「エストニアン・マフィア」とは何者か

いざ、エストニアの起業家が集う場へ
スタートアップ成長の法則とは?

起業家によるコミュニティー運営が
新興企業の成長を促す

前年比2.6倍の資金調達
投資家が果たす役割

3 ─ 3 ユニコーン企業を生み出すエコシステムの秘密

エンジェル投資家の存在が、
海外からの資金を引きつける

起業家マインドは
先進国でトップレベル

政府も積極的に支援
連携のカギは「距離の近さ」

スマートコントラクトで
契約革命を起こす

スカイプ成功で生まれた
エストニア流のエコシステム

マーケティングは他国で
研究・開発拠点にかじを切る

3 ─ 4 「トークン・エコノミー」の産声

2000人の集まるイベントで
新たな「経済実験」を行う日本人起業家

「いいね!」に価値が生まれないのはなぜ?
インターネットが抱える本質的な課題

つながりから生まれる
信用の価値を可視化

世界で広がる「ICO」
課題は投資家保護にあり

ICOの弱点を克服した
貸付型の新手法とは

エコシステムこそが
国も企業も成長させる

3 ─ 5 エストニアで見つけた未来 エコシステムが生まれ、挑戦する人があふれ出す

なぜ“経済大国”の日本には
アップルやグーグルが生まれないのか

スタートアップ投資が少ない日本
米国のわずか2%規模という現実

日本で圧倒的に足りないのは
スタートアップの絶対数

エコシステム構築に
欠かせない5つの視点

KEY つまらなくない未来を描くためのカギ③ コミュニティーの中でともに成長する

第4章 AI時代でも活躍できる子を育むためにエストニアは何をしているのか? ── 教育をデジタル化する。

4 ─ 1 なぜエストニアの教育は、世界トップクラスの学力を成し遂げたのか?

タリンの公立学校で行われる
8歳からのロボット開発授業

PISA3位の実力
エストニアの教育とは

歴史的に高い識字率
独立後の西欧化がさらなる追い風に

フィンランドの影響を受け
教育現場に裁量を与えた

中央が縛ることはしない
分権化が進んだ教育行政

4 ─ 2 IT・プログラミング教育は何をもたらしたか

パソコンを全学校へ普及
プログラミング教育もスタート

親の責任を明らかにした
電子教育システム「イースクール」

情報公開が進む
教育でも透明性が大事という姿勢

給料も高くロールモデルもいる
IT分野のキャリアを求める若者

教育のIT化がもたらしたのは
学習機会の平等化

4 ─ 3 アントレプレナーシップを育む「環境」をつくる

小さな発明がもたらした大きな成功体験
気鋭の起業家はどう生まれたか

新しい時代を切り拓く
「違いを生む」ちから

無謀なアイデアを実現した
エストニアの大清掃プロジェクト

「二度とゴミを捨てさせない」
起業家の発想力が現実を変えた瞬間

起業家を輩出する「苗床」
世界最大級のロボットコンテスト

3Dプリンターや
ブロックチェーンを教育現場へ

4 ─ 4 エストニアで見つけた未来 成功体験を与える環境で、次世代のリーダーを育む

エストニアに進出した
日本発の「新しい学び方」

ライフシフトが求められる時代に
「40年ギャップ」をどう埋める?

好奇心を伸ばし創造性を育む
次世代に必要なスキルは「4C」

AI・ロボットが仕事を奪う時代に
どう生き残っていくか

機械に仕事を奪われた「後」
会計士はどう変わったのか

エストニア初のデジタルロイヤーが語る
「弁護士は今後どう変わるのか」

自己肯定感を育てるために
「世界は変えられる」という体験を

KEY つまらなくない未来を描くためのカギ④ アンラーンして常に学び直す

終章 「われわれは常にアップデートする」 ── エストニアの現在、過去、未来

   ケルスティ・カリユライド大統領独占インタビュー

なぜ電子政府化は実現できたのか?
── 公共と民間の理想的な関係

エックスロードとは何なのか
── 目指すはアマゾンのような利便性

なぜ電子政府が信頼されているのか
── そしてなぜ日本では信頼されないのか

イーレジデンシーは何をもたらすのか
── 世界の反対側の住人にもビジネスチャンスを

スカイプが与えた影響とは何か
── たとえ小国であろうと資金がなかろうと

なぜPISAのスコアが高いのか
── 教育こそが次世代に「安全」をもたらす

テクノロジーは何をもたらすのか
── 顧客主導の政府サービスが切り拓く未来

ブロックチェーン国家の未来とは
── 常に変化を続けていくことが国家のプラン

補章 ブロックチェーン技術とは何か

ブロックチェーン技術を支える
「P2P」の分散型システム

ハッシュ関数を用いて
データ書き換えができなくする

わざと手間をかける
「プルーフ・オブ・ワーク」

大規模データをまとめる
「マークルツリー」

市場規模が拡大
応用が進むブロックチェーン

おわりに 「歌う革命」が教えてくれること

謝辞

参考文献





監修

孫泰蔵(そん・たいぞう)
1972年、福岡県生まれ。連続起業家(シリアルアントレプレナー)。世界の大きな課題を解決するスタートアップを育てるため、投資や人材育成、コミュニティー創造などを行うMistletoe(ミスルトウ)を創業。Collective Impact Community(コレクティブ・インパクト・コミュニティー)という新業態を掲げている。ソフトバンクグループ社長の孫正義氏は実兄。


著者

小島健志(こじま・たけし)
1983年生まれ。東京都出身。早稲田大学商学部卒業後、毎日新聞社を経て、2009年にダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部で、エネルギー、IT・通信、証券といった業界担当の後、データ分析を担当。主な担当特集に「『孫家』の教え—起業家に学ぶ10年後も稼げる条件」「大学序列」「データ分析」「儲かる農業」など。また、孫泰蔵氏の連載「孫家の教え」も担当。2018年よりハーバード・ビジネス・レビュー編集部に移る。30歳を過ぎてからプログラミングや統計を学びはじめ、Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 7、統計検定2級を取得し、DataMixデータサイエンティスト育成コース第5期卒業。

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