• twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

全社戦略

グループ経営の理論と実践

  • 紙版
  • 電子版

全社戦略

グループ経営の理論と実践

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • ウルリッヒ・ピドゥン 著/松田 千恵子 訳
  • 定価:4950円(本体4500円+税10%)
  • 発行年月:2022年12月
  • 判型/造本:A5並
  • 頁数:424
  • ISBN:9784478113660

内容紹介

全社戦略は事業戦略の積み重ねでは機能しない!

コーポレートガバナンス・コード再改訂や
資本市場改革で問われる事業ポートフォリオ・マネジメント
(=全社戦略)の実践的な教科書決定版

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

日本語版への序文

第1章 序論

1節 全社戦略とは何か
2節 多角化企業の存在意義
3節 読者への手引き
    本書の構成

第2章 企業が望む将来像

1節 企業の成功指標:成功をいかにして測定するか
    株主価値の概念
     ▶事例 2.1 SMS総会2016「世界を動かす戦略」
    ステークホルダー理論と共有価値
     ▶事例 2.2 共有価値の概念
     ▶事例 2.3 BCGが提唱するトータル・ソサイエタル・インパクト概念
    長期的な企業価値の創造
    長期的な企業価値創造を実践する
2節 企業のミッションとビジョン
    明確な企業ミッションの重要性
     ▶事例 2.4 パーパスによるアパレル小売業者の活性化
    企業のミッションの策定
     ▶事例 2.5 ザッポスの10のコアバリュー
     ▶事例 2.6 ユニリーバのサステナブル・リビング・プラン
    人々を鼓舞するビジョン、成文化されたビジョン
     ▶事例 2.7 テスラのマスタープラン・パート2

第3章 企業のケイパビリティ

1節 企業のケイパビリティの概念
    企業のリソース・ベースト・ビュー
    コア・コンピタンス
    ダイナミック・ケイパビリティ
    ペアレンティング・アドバンテージ
2節 企業のケイパビリティを診断する
    機能のベンチマーク
     ▶事例 3.1 BCGデジタル・アクセラレーション・インデックス
    企業の歴史の分析
    ビジネスモデル分析
     ▶事例 3.2 ビジネスモデルの定義
     ▶事例 3.3 ダナハー・ビジネス・システム
    ペアレンティング診断
     ▶事例 3.4 欧州の多角化企業のペアレンティング・コンパス

第4章 全社ポートフォリオ分析

1節 ポートフォリオ概念の歴史
2節 戦略的事業単位の定義
3節 ポートフォリオ分析の枠組みの選択
4節 市場視点
5節 価値視点
     ▶事例 4.1 財務状況と価値創造の測定
6節 オーナー視点
     ▶事例 4.2 アシュリッジのペアレンティング・マトリクス
7節 リスク視点
     ▶事例 4.3 ポートフォリオ・リスクのモデリングにおける4つのステップ
8節 異なるポートフォリオを見る視点の統合
9節 ポートフォリオ評価

第5章 企業の成長戦略

1節 企業成長の重要性
     ▶事例 5.1 成長の限界
2節 企業成長のためのフレームワーク
    成長期間
    成長の源泉
    成長への道筋
3節 既存ポートフォリオ内での成長
    市場浸透
    市場開拓
     ▶事例 5.2 新しい用途へ向けての成長
    商品開発
    ビジネスモデルのイノベーション
     ▶事例 5.3 ヒルティでのビジネスモデルのイノベーション
     ▶事例 5.4 既存ポートフォリオ内での成長を診断するための質問
    成長への障壁
    成長の文化
4節 既存ポートフォリオを超える成長
     ▶事例 5.5 コーポレート・ベンチャリング
    ステップ1:成長分野探索の目的と範囲を明確にする
    ステップ2:成長アイデアを多く出し、リスト化する
     ▶事例 5.6 メガトレンド
    ステップ3: 成長アイデアを選別し、ショートリストを作成する
    ステップ4: ショートリストからアイデアを選り抜き、具体化する
    ステップ5:優先アクションリストとロードマップを設定する

第6章 全社ポートフォリオ戦略

1節 ポートフォリオ策定のオプション
2節 目標ポートフォリオ構成
3節 ポートフォリオにおける役割

第7章 全社ポートフォリオの変革

1節 合併および買収(M&A)
    買収プロセス
    M&Aによる価値創造
    M&Aにありがちな落とし穴
    企業のケイパビリティとしてのM&A
     ▶事例 7.1 成功しているシリアル・バイヤーの慣行
2節 提携
     ▶事例 7.2 中国と海外自動車メーカー間の提携
    提携プロセス
    提携における課題と成功要因
    企業のケイパビリティとしての提携の運営
3節 事業売却
     ▶事例 7.3 近年相次ぐ事業売却および会社分割
    事業売却の手法
     ▶事例 7.4 価値実現への三本道
    事業売却による価値創造
    事業売却プロセス
    事業売却の成功要因
4節 大規模なポートフォリオの変革
     ▶事例 7.5 バイエルによるポートフォリオの変革

第8章 全社ポートフォリオ・マネジメント

1節 役割に基づくポートフォリオ・マネジメント
    戦略的ガイドライン
    業績目標
    資源配分ガイドライン
2節 資本配分
    戦略的資本予算の策定
    投資プロジェクトの選定
    投資ガバナンス
3節 シナジー・マネジメント
    売上シナジー
     ▶事例 8.1 シーメンスの統合空港ソリューション
    コストシナジー
     ▶事例 8.2 BASFのフェアブント・コンセプト
    経営シナジー
    シナジーの潜在的コスト
    シナジーの特定と評価
    シナジー発揮における親会社の役割

第9章 企業のペアレンティング 戦略と組織

1節 ペアレンティング戦略の定義
    親会社による価値創造の源泉と価値破壊の原因
    ペアレンティング戦略の基本型
    ペアレンティング戦略の基本型の有効性
    各社に最適なペアレンティング戦略を選択するための基準
     ▶事例 9.1 バイエルのペアレンティング戦略の進化
    事業によってペアレンティング・ニーズが異なる場合
    ペアレンティング戦略策定プロセス
    効果的なペアレンティングについての結論
2節 本社部門の設計
    ペアレンティング戦略の基本型とグループガバナンス原則
     ▶事例 9.2 ペアレンティング戦略とグループガバナンス・モデルの不整合の事例
    各ペアレンティング戦略の基本型に適した本社部門の設計
     ▶事例 9.3 親会社による資本配分の違い
     ▶事例 9.4 通信事業者によるハンズオン・マネジャーから機能的リーダーへの転換
3節 企業組織
    企業組織の基本型
     事例 9.5 機能別組織の例としてのアムジェン
     事例 9.6 事業別組織の例としてのダイムラー
     事例 9.7 地域別組織の例としてのラファージュ・ホルシム
    組織の基本型を選択するための基準
    ハイブリッド・モデルとマトリクス組織
     ▶事例 9.8 「スマート・シンプリシティ」の6つのルール

第10章 企業の財務戦略

1節 投資ストーリー
    資本市場はいかにして企業業績を評価するのか
    説得力のある投資ストーリーの構成要素
    投資家の視点を理解する
    全社戦略による価値創造を定量化する
     ▶事例 10.1 ある化学品企業のTSR分析
    資本市場とのコミュニケーション
     事例 10.2 レゲット&プラットの全社戦略コミュニケーション
2節 財務政策
    資金源
    目標とする資本構成
    バランスシート上の現金
    配当と自社株買い
    企業財務政策の策定方法
3節 投資家戦略
    投資家タイプの分類
    インベスター・リレーションズ(IR)の管理
    株主アクティビズム
     ▶事例 10.3 サード・ポイントによるネスレ投資家向け公開書簡

第11章 全社戦略の策定プロセス

1節 全社戦略の策定プロセス
    全社戦略策定のメインキャスト
    全社戦略策定のワークショップ・アプローチ
    全社戦略のコミュニケーションと実行
2節 全社戦略策定部門
    全社戦略策定部門のスコープ
    全社戦略策定部門が担うさまざまな役割
     ▶事例 11.1 成功する最高戦略責任者(CSO)の特徴
3節 年次戦略計画プロセス
    戦略計画の目的と範囲
    戦略計画への懐疑論
     ▶事例 11.2 戦略策定で競合する戦略学派
    戦略計画の価値
    年次戦略計画のプロセス
    戦略計画において陥りやすい罠
    戦略計画における優れた取り組み
    不確実な時代の戦略計画
     ▶事例 11.3 BCG戦略パレット

参照・参考文献





著者

ウルリッヒ・ピドゥン(Ulrich Pidun)
ボストン コンサルティング グループのパートナー&ディレクター。独フランクフルトの拠点に籍を置く、企業戦略のグローバルトピックリーダー。大規模な国際企業への企業戦略、ガバナンス、組織についてアドバイスを行っている。BCGヘンダーソン研究所フェロー。独ベルリン工科大学の教授(専門は、企業戦略、ポートフォリオ管理、成長戦略)。


訳・解説者

松田千恵子(まつだ・ちえこ)
東京都立大学経済経営学部/大学院経営学研究科教授。専門は企業戦略・財務戦略、企業統治。東京外国語大学外国語学部卒、仏国立ポンゼ・ショセ大学国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院企業科学専攻博士後期課程修了。博士(経営学)。日本長期信用銀行、ムーディーズ・ジャパン格付けアナリストを経て、コーポレイトディレクションおよびブーズ・アンド・カンパニーでパートナーを務める。企業経営と資本市場にかかわる知見を活かし、グループ経営、コーポレートガバナンス等に関する研究、教育および実務に携わる。一橋大学大学院特任教授。公的機関、上場企業の社外役員・経営委員等を務める。

プリント版書籍は下記のストアでご購入いただけます。
  • Amazon で購入
  • e-hon で購入
  • HMV&BOOKS online で購入
  • 紀伊国屋BookWeb で購入
  • セブンネットショッピング で購入
  • TSUTAYAオンラインショッピング で購入
  • BOOKFAN で購入
  • honto で購入
  • Honya Club で購入
  • ヨドバシカメラ で購入
  • 楽天ブックス で購入

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるためお取り扱いがない場合がございます。)

電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。

(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加