目次

はじめに

第１章　二流から一流へ成長する読書術

一流と超一流の差は「洞察力」のあるなし
教養を身につけるには黙って本を読みなさい
「洞察力」とは深く鋭く見抜く力
３次元的な批判的読書で「考える力」を養う
自分自身を疑う習慣を身につける
答えのないところに答えを見つけよ

第２章　AI時代を生き抜くための読書術

読書とはディープラーニングである
読書で「巨人の肩に乗る」
読書が文明・文化を進化させた
読書はもっとも効率的な学習法
同じ本を２冊買って読書仲間にプレゼントしてみる
AI時代だからこそ哲学を学ぶ
未来志向の肯定的な最適解を見つけ出す
年１冊の哲学書を読む習慣が人生を明るくする
手強い本は初めの40ページだけ我慢
AI時代に生き残る職業には独特の哲学がある
フランスのブランドは哲学があるから生き残っている

第３章　ほしいと思われる人材になる読書術

読書こそ付加価値のある人間を作り上げる
選ばれし者の耳学問より誰でも可能な読書で研鑽を積む
イノベーションの９割は過去からの学び
いまこそリーダーシップが求められる
リーダーシップを身につけたいなら哲学書か時代小説
明治維新のリーダーたちも読書で教養と洞察力を高めた
変化のスピードが速い時代こそ読書経験が効いてくる
聞き上手になり知恵と教養を高める５つのコツ
小説を読めば楽しみながら考える力が培われる
欧米人の考えはキリスト教、ギリシャ哲学、ローマ法に学ぶ
定年前後こそ古代ギリシャ哲学を読んでみる

第４章　読書力を引き上げるコツ

難しいと感じたら３回読んで理解してみる
本当に難しい本は３回読んで「読破」と言える
読み飛ばさずに我慢強く読むと読解力が深まる
自分と違う意見の本をあえて読んでみる
良書は口コミと目次で巡り合う
独身なら年間50冊、結婚しても年間30冊
カバンにいつも文庫本を１、２冊入れておく
「平時の読書法」「戦時の読書法」を会得する
読書のコスパは時間や労力ではなくお金で追求する
睡眠時間を削って読書するのは愚の骨頂
本の内容を１行に結晶化するクセをつける
本質を理解していれば結論は短くなる
読書でアウトプットが磨かれる
「話し下手です」との前置きは教養がない

第５章　読書こそが私という人間を作ってくれた

［私の読書遍歴①］イギリスでの小学校時代
［私の読書遍歴②］教駒時代
［私の読書遍歴③］東大時代
［私の読書遍歴④］読売新聞社時代
［私の読書遍歴⑤］三菱商事時代
［私の読書遍歴⑥］ハーバード時代
人間が深く描かれる戦記が教えることは大きい
時代を超えて読み継がれるロングセラーは本質を語る
飛行機は地上１万メートルの書斎だ
私に影響を与えた知の巨人・与謝野馨さん

おわりに

著者

堀紘一（ほり・こういち）
1945年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業後、読売新聞経済部を経て、73年から三菱商事に勤務。ハーバード・ビジネススクールでMBA with High Distinction（Baker Scholar）を日本人として初めて取得後、ボストンコンサルティンググループで国内外の一流企業の経営戦略策定を支援する。89年より同社代表取締役社長。2000年６月、ベンチャー企業の支援・コンサルティングを行うドリームインキュベータを設立、代表取締役社長に就任。05年９月、同社を東証１部に上場させる。現在、取締役ファウンダーを務める。