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アマゾンの最強の働き方

Working Backwards

  • 紙版
  • 電子版

アマゾンの最強の働き方

Working Backwards

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • コリン・ブライアー 著/ビル・カー 著/かせ川 謙 監訳/須川 綾子 訳
  • 定価:2420円(本体2200円+税10%)
  • 発行年月:2022年01月
  • 判型/造本:A5並
  • 頁数:504
  • ISBN:9784478109175

内容紹介

「仕事術」「サービス」「思考法」「採用基準」「イノベーション」「会議戦略」……ついにベールを脱いだ。これが世界最強企業の成功の秘密だ。ベゾスの影として動いてきた大物が、これまで謎に包まれてきた「アマゾンの働き方」について、働き方から経営の仕組みまで詳細に明かした、究極の仕事の教科書。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに ── アマゾンの仕組みのすべて

成功の最大の要因は何か?
「アマゾンの働き方」の構成要素
「ジェフの影」になり、わかったこと ── コリン・ブライアー
「デジタル系新規事業」の立ち上げを牽引 ── ビル・カー
あらゆる規模の企業で使える手法

PART1 アマゾンの働き方 仕事のプリンシプル

Chapter1 土台 ── 「プリンシプル」を心に刻む

「年率2300%」で成長する世界
常に完璧であれ
「リーダーシップ」を定義する
「アマゾニアン」の考え方の根幹
プリンシプルを徹底する3つの「メカニズム」
①すべての土台となる「年間計画」 ── OP1とOP2
②重要性が高い「Sチーム目標」 ── 細部にこだわる
③長期的思考を促す「報酬体系」 ── 最適なインセンティブを設定する
プリンシプルを進化させ続ける

Chapter2 採用 ── 「バー・レイザー方式」で厳選する

「伝道者」を集める仕組み
採用は企業の「生命線」
一般的な採用法の「弱点」
無意識に「自分と似た人間」を評価してしまう
組織の「カルチャー」を守る
「メカニズム」で人材の質を上げる
「最適な判断」を下せる画期的なプロセス
バー・レイザー方式 ── 隙のない採用の8つのステップ
①職務記述書 ── 責任の範囲を具体的に記してミスマッチを防ぐ
②履歴書の精査 ── 有望な候補者を選ぶ書類審査
③電話インタビュー ── 1人1時間、判断できなければそこで終わり
④面接ループ ── アマゾンの人材採用を特徴づける2つの要素
⑤文書によるフィードバックの作成 ── 口頭のフィードバックは厳禁
⑥採用会議 ── 正しい結論を導くための手順
⑦信用照会 ── 候補者の元上司・同僚・部下に訊く
⑧入社を促すオファー ── 出社するまで油断してはならない
「異常値」に注意する
「個人的なバイアス」を徹底排除する

Chapter3 組織 ── 「シングルスレッド・リーダー」が率いる

仕事に勢いを生む「シングルスレッド・リーダーシップ」
成長がもたらす問題 ── 依存・しがらみ・調整作業
「技術的依存」がスピードを止める ── アマゾン・アソシエイトでのつまずき
「組織的依存」がやる気を奪う
「無駄なコミュニケーション」をなくす
「すべてのプロジェクト」を合理的に比較する ── NPIという最初の試み
「ピザ2枚チーム」という発想 ── 10人以下のチームにする
「自律的なチーム」をつくる方法
残る問題は何か?
「シングルスレッド・チーム」を導入する ── ほかのことには一切取り組まない独立チーム
高速で「イノベーション」を実現する

Chapter4 コミュニケーション ── 「6ページ」で伝える

会議は「資料の黙読」から始める
「パワーポイント」を使ってはいけない
「6ページ資料」で提案する
提案者が会議を仕切る
「すべての文」を疑いながら読む
「アイデアそのもの」を評価する

資料 「6ページ資料」サンプル

Chapter5 ワーキング・バックワーズ ── 「理想的な顧客体験」からスタートする

通常とは反対の流れで考える
「復習」で無駄な時間が発生する
開発に入る前に「プレスリリース」を書く
最初に「理想の顧客体験」について合意する
「FAQ」をつくると、リスクと課題がわかる
「顧客の視点」で精査する
効果的な「PR/FAQ」とは?
「プレスリリース」に書くべきこと
「FAQ」に書くべきこと
「しない」決断の理由を明確にする
「いつ」「何に」投資するかを考え抜く

資料 「PR/FAQ」サンプル

Chapter6 評価指標 ── アウトプットより「インプット」を見る

「誤った指標」に踊らされるな
「正確な状況把握」が経営の質を決める
「5つのステップ」で改善する
①定義 ── 「何を指標とすべきか」を見極める
②測定 ── 「事実」を突き止める
③分析 ── 「プロセスに影響を及ぼす要因」を理解する
④改善 ── 「効果が上がる部分」に働きかける
⑤管理 ── 「例外的事象」に目を光らせる
インプット指標を「行動」に落とし込むには? ── 週次ビジネスレビュー
「デック」を作成する
売上より「顧客」に意識を向け続ける
「週次ビジネスレビュー」の進め方
チャートのつくり方
アウトプット指標では「結果」がわかるだけ
「個別事例」と「例外的事象」を拾い上げる
「データ」と「事例」を組み合わせる
気をつけるべき「落とし穴」① ── ぼろぼろの会議
気をつけるべき「落とし穴」② ── ノイズとシグナルの混同

PART2 創造の方法 新たなものはこうして生まれる

Chapter7 キンドル ── 決断したら「迅速」に行動するのみ

社内で「ほぼ最小」の事業
デジタルに進出しなければ未来はない
ジョブズの挑発
「予測不能の市場」で前に進むには?
「コダックにはなりたくないだろう?」
「三者三様」の業界の思惑 ── 書籍・音楽・映画のデジタル市場を探る
「真の創造」こそが最大の価値を生む ── 構築か買収か、発明か追随か
仕組みを「フル活用」する ── Sチーム目標、6ページ資料、PR/FAQ……
「最適な組織」を組み立てる
「何を強みにするか」を考える ── これまでの優位性が通用しない
デバイスを「自分たち」でつくる
アウトソーシングでは「二番手争い」しかできない
「優秀なリーダー」を引き抜く
本を大胆に「改良」する
パソコンにつながずに「ダウンロード」する ── 「常時接続」は可能なのか?
読書に「最適な形状」とはどんなものか? ── 重さは? 大きさは?
電子書籍で「出版界全体」を成長させる
発売後の反応 ── 膨大な時間を捧げた開発の結果

Chapter8 プライム ── 「顧客へのこだわりと長期的思考」を貫く

CEOから届いた“火災報知”メール
「顧客のニーズ」に対応できていない
「成長の鈍った大企業」は何をすべきか?
「リーダーシップ・プリンシプル」で考える
「最大の障壁」に挑戦する ── 送料という問題
「送料無料」の選択肢をつくる
「速くて無料」を実現しなくてはならない
理想の「ロイヤルティ・プログラム」を考える
「組織的なノー」を避ける ── 現状維持の見えないリスク
ベゾスが「新提案」を次々と繰り出す
「最良の顧客」を囲い込む
「1億人以上」の会員をつかむ

Chapter9 プライム・ビデオ ── 「サブスクリプション」の難題を解く

「上下逆さまデモ」の大失態
「プライム・ビデオ」とは何か?
「ダウンロード」に膨大な時間がかかる
顧客体験の「問題」を1つずつ解決していく
「失敗」は文書にまとめて共有する
「ブラックアウト条項」が立ちはだかる ── ハリウッドの短期的思考の壁
「パートナーシップ」で問題解決を図る ── 映画業界から来た異端メンバーのアイデア
「ネットフリックス」が変化を起こす ── 誰もが見逃していた「脅威」
「死のホイール」問題 ── 自ら探知して、自ら返金する
なぜブレイクスルーできないのか? ── 苦戦のさまざまな理由
「二番手」では意味がない ── 挽回するには何をすべきか?
「プライム・ビデオ」なら強みを活かせる ── 長期的戦略
不毛な「コンテンツ争奪戦」から抜け出す
「独自のデバイス」をつくる
「コンテンツ」まで自前でつくる

Chapter 10 AWS ── 「ワーキング・バックワーズ」で成功をつかむ

AWSについての「2つの問い」
「顧客の立場」からものを見る ── 「危険な実験」への挑戦
「広報活動抜き」で静かにローンチする
「3カ月」で拡大せよ
小さな種を「大きな木」に育てる ── 革新的な精神と忍耐
AWS 1.0 ── いまとはまったく異なる最初期の姿
誤解を恐れずに「新しいこと」をする ── 「最初の一歩」を踏み出す原動力
「差別化と無関係な重労働」が時間を奪っている ── どこの企業にも潜んでいる問題
ビジネスではスピードが重要 ── 「計算されたリスク」を取る
「ワーキング・バックワーズ」で成功する ── 「PR/FAQ」が火をつけた重要な議論
成功への最も合理的なアプローチ

おわりに ── アマゾンという企業を超えて

アマゾン・ウェイを推奨する理由
あなたの組織で応用するときのヒント

付録A 面接のフィードバックの例

付録B 基本的指針とFAQの例

付録C 本書の出来事のタイムライン

謝辞

監訳者解説 アマゾン・ウェイを実践すること ── 日本の読者への示唆

原注

索引





著者

コリン・ブライアー(Colin Bryar)
創業から4年後の1998年にアマゾンに入社、その後12年間、バイスプレジデントなど経営リーダーの一員として、アマゾンが米国内の書籍販売会社から、グローバルな巨大企業へと成長する過程で貢献してきた。「ジェフの影」と呼ばれる、CEO付きテクニカル・アドバイザーとして経営参謀を務めた。

ビル・カー(Bill Carr)
1999年にアマゾンに入社、15年にわたって活躍。デジタルメディア担当バイスプレジデントとして、アマゾン・ミュージック、プライム・ビデオ、アマゾン・スタジオなど、グローバルなデジタルメディア事業の立ち上げ、発展に貢献した。

コリンとビルは、ワーキング・バックワーズ合同会社の共同設立者であり、大企業からアーリーステージの企業まで、アマゾンで開発された経営手法導入の手助けをしている。


監訳者

紣川謙(かせがわ・けん)
デジタル戦略・マーケティングコンサルタント。株式会社CustomerPerspective代表取締役。武蔵野大学データサイエンス学部客員教授。2007年から11年間、アマゾンジャパンに在籍、経営メンバーを務める。バイスプレジデント、コンシューマー・マーケティング統括本部長、プライム統括事業本部長を歴任。同時にカスタマー・エクスペリエンス・バーレイザーの日本のリーダーとして、ワーキング・バックワーズの取り組みを推進。


訳者

須川綾子(すがわ・あやこ)
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業。訳書に、フォッグ『習慣超大全』、デイビッド『EA ハーバード流こころのマネジメント』、ブルックス『人と企業はどこで間違えるのか?』(いずれもダイヤモンド社)、パッカー『綻びゆくアメリカ』(NHK出版)、レズリー『子どもは40000回質問する』(光文社)などがある。

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