目次

プロローグ　思い残すことのない人生を手にいれるために

　　　　　　健康そうに見える方々の中にあるわずかな異変の兆候、
　　　　　 「今からでもできること」を伝えていきます。

第１章　人間ドックがきっかけで何かが変わる

　　　　病気が見つかるのが怖いから病院には行かない。
　　　　しかし、手遅れになったときの方がもっと怖いのです。

病気が見つかるのが怖い？
ひとは安心したくて人間ドックを受けている
そもそも人間ドック、健康診断となにが違う
病気の芽を早期に発見する
健康診断の「異常なし」に騙されてはいけない
「人間ドック結果」をひとりで理解できている人はいない
検査で発見しにくい重い病気がある
知っておいた方がよい、自分を守る「予測の限界」

第２章　知らず知らずのうちに蝕む「がん」 心の準備もないまま起こす「突然死」

　　　　がんや突然死といった病気のリスク要因の多くは、
　　　　皆さんの「生活習慣」と密接に関係しているのです。

がんを防ぐチャンスは普段の生活にある
がん細胞は、毎日約5000個も生まれている
がんの原因の約３分の２は生活習慣病だった！
喫煙と感染症はがん細胞誕生のハイリスク
アルコール大好きな人が警戒すべきがん
運動不足もがんリスク増加。ピロリ菌とは共存しない！
40歳を超えたら直接、大腸の中を覗いてもらおう！
前立腺がん増加中！　先制医療はMRI
油断大敵！　肝炎ウイルスは消えた後でもがんを発生させる
「暗黒の臓器」にできる膵臓がんはMRIであぶり出す
胆のうの壁は厚くなっていませんか？
活動すると消える起床時の頭痛を見逃さない
甲状腺がんは、偶然見つかる。いや、見つけに行く
PET検査はがんの早期発見には向いていない
全身MRI検査も、PET同様に苦手な臓器がある
突然死を防ぐ第１歩。心電図検査の結果をスルーしない
心電図検査や心臓超音波検査は万能ではない
冠動脈まで調べる心臓ドックでないと意味がない
「エイリアン脂肪」は心筋梗塞へと引きづり込む
急性大動脈解離の３分の２以上は高血圧
声がれは胸部大動脈瘤を見破る数少ない予兆
「心房細動」があると脳梗塞は５倍に増加
日本は、くも膜下出血発症率が世界ワースト１位
くも膜下出血は、呑み過ぎ、高血圧、喫煙でリスク増大
循環器領域の最新情報

第３章　未病の兆候を先読みし、リスクを断つ

　　　　生活習慣が乱れると、いったい何が起こるのでしょうか。
　　　　慢性炎症が起きてしまったり、血管が傷ついたりします。

さまざまな病気につながる「慢性炎症」
「免疫」は老化する
肥満は動脈に「慢性炎症」を起こす
飲酒習慣のない脂肪肝炎から肝臓がんが増加中
肝臓が硬くなっていないかを計算してみよう
糖尿病、閉経後のコレステロール増加と「慢性炎症」
コレステロールは乗り物によって呼び名が変わる
L/H比とEPA/AA比でリスクを先読みする
良いアブラと良くないアブラ
食後の採血に重要なメッセージが隠れている
「超悪玉の正体」、RLPコレステロール
「家族性」だからこそ心配なのです
あなたは単なる「高血圧」ではないのかも
首の血管のプラークは危険のシグナル
なぜ血管に石灰化が起きるのか？
弁膜症も動脈硬化のあらわれです
隠れ脳梗塞は血管の「ゴースト化」が原因
足の血管が硬いと、心臓が危ない！

第４章　健康長寿は食習慣の改善からはじまる

　　　　オイルをはじめとした、様々な必須栄養素についても、
　　　　今こそ「知っておきたい大切なこと」を説明します。

リスクを上げる「朝食はいらない」
朝食時間は「ライフスタイル」に合わせて
「ベジファースト」習慣はやっぱりいい
三大栄養素のPFCバランスが基本です
喜怒哀楽できるのもタンパク質のおかげ
セレクトの仕方で健康を左右する脂質
大好きだからこそ気をつけたい炭水化物
主食は「GI値」を意識して
極端な糖質制限はあぶない！
レジスタントスターチでは痩せられない
食物繊維の「セカンドミール効果」を活かす
２種類の食物繊維は役目が違う
両手３杯分の緑黄色野菜を
体内の脂肪酸のバランスを整える
植物油脂の摂りすぎに注意
効果的なエネルギー源となる「C８オイル」
カプリル酸単体の特別なMCTオイル
MCTオイルと通常の食用油はなにが違う
MCTオイル、C８オイルの効果的な摂り方
高品質ココナッツの産地スリランカと日本の特別な関係

第５章　アンチエイジングの知識を取り入れる

　　　 「細胞の老化」は病気の始まりでもあります。
　　　　アンチエイジングの知識を得て生活習慣の改善をしてみましょう。

地球上の生き物は日々サビていく
抗酸化作用のある食品リスト
老化促進物質AGEから心身の健康を守る
「プラス10」の運動習慣で健康寿命を延ばす
「海馬」のリジュベネーション（若返り）は運動で
マイオカインを分泌するための効果的トレーニング法
筋肉量を減らさないためのエネルギー補給
プロテイン・ダイエットを行うときの注意点
自律神経をコントロールする「マインドフルネス」
睡眠不足にも要注意

第６章　どうしても足りない栄養素をプラスする

　　　　必要な栄養素を、毎日すべて摂取するのは困難です。
　　　　健康を手に入れる選択肢の１つとしてサプリメントの説明をしましょう。

抗酸化作用のあるサプリメントの必要性
今注目の新しいオメガ３系脂肪酸「クリルオイル」
赤橙色の色素・アスタキサンチンの高い抗酸化力
40歳を超えたら必須！　生命の根源物質「５-ALA」
40歳以降の女性の強い味方「エクオール」
味覚だけではない、意外に怖い亜鉛欠乏
現代人に不足しがちな栄養素ビタミンD

エピローグ 「人生を10倍楽しむ」ための契機に･･･

　　　　　　心身の健康を手にいれるための最初の１歩を踏み出せば、
　　　　　　大きく異なる未来へと突き進んでいくことになります。

あとがき

巻末追補　代表的な「先制医療」検査項目リストの紹介

　　　　　これまで発見が困難であったレベルの「病気の芽」を捉えることができる！
　　　　 「先制医療」が拓いていく未来が次々と実現される時代に入ってきました。

著者

高橋　通（たかはし　とおる）
1968年　東京都生まれ。医学博士。
日本循環器学会循環器専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本人間ドック学会認定医、日本抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医。
1987年　開成高等学校卒業。
1994年　筑波大学医学専門学群卒業。
2008年　東京大学大学院医学系研究科医学博士課程修了。
1994年から長年に亘り「国立国際医療研究センター」や「東京大学医学部附属病院」の救急医療現場での循環器専門医としての臨床経験を経て、2015年より現職である「東京国際クリニック」院長を務める。またSBIメディック（会員制健康管理医療サービス）カウンセリングドクターを兼任し、日々、人間ドック受診者や外来患者の健康管理・指導を行なっている。これまで急性心筋梗塞や急性心不全などの生死に直結する救急医療や末期がん患者の在宅医療にも携わり、患者に寄り添う医療を施すことをモットーに培われてきた感覚を大切にしながら、いのちを守る人間ドックや「先制医療」を推進している。
早い時期より画像診断にAIを導入して人間ドックの精度を高めつつ、現職院長就任の当初から「アンチエイジング系検査」は、未病、つまりさまざまな疾患のはじまりを捉えていることにも着目していたため、抗加齢医学専門医としての知識も活かした通常の人間ドックにとどまらない多面的な切り口での広い視野に立った健康指南には定評がある。
テレビ出演(スタジオ出演やVTR出演)としては、TBS系列『サタデープラス』、『駆け込みドクター！運命を変える健康診断』、『名医のTHE太鼓判！！』、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』、『直撃！コロシアム！！ ズバッと！TV』、『教えてもらう前と後』、日本テレビ系列『世界一受けたい授業』、テレビ東京『よじごじDays』、BS12トゥエルビ『熱血起業家』など多数あり。夕刊フジ『ブラックジャックを探せ』（2018.５.11）、朝日新聞朝刊（2020.１.６）、東京新聞（2023.12.13、2023.12.20）、その他にも雑誌など数多くのメディアを通じて情報発信を行なっている。