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革命と独裁のアラブ

誇りと甘えが交錯する中東の社会と心

  • 紙版

革命と独裁のアラブ

誇りと甘えが交錯する中東の社会と心

書籍情報

  • 紙版
  • 佐々木良昭 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2011年07月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:256
  • ISBN:978-4-478-01641-1

内容紹介

過激にして従順、誇り高くておしゃべり好き、独裁者を生み出しては倒す摩訶不思議なアラブ社会。子供にはピストルを持たせ、自分の名誉は何年かけても報復して守る一方で、おしゃべり好きで西欧社会に強いあこがれ。遠くて、さらに遠い国々、世界情勢のカギを握るアラブ社会の摩訶不思議さの理由を緊急徹底解説

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

まえがき

第1部 アメリカは血を流さない戦争を仕掛けた いま中東で何が起きているのか?

はじめに

ニュー・ミドルイースト・マップ
ジャスミン革命とは何だったのか?
ビン・ラーデンの死が意味するもの

第1章 これを知らなければイスラム国家の本当の姿が見えない

中東諸国に埋め込まれた時限爆弾
すべての責任は外国に押し付けろ!
知的レベルの低い国民は扱いやすい
義勇兵とブーメラン現象
革命という名の軍事クーデター
権力者はアッラーに選ばれた人間である
イスラムの民が感情を抑制できないのはなぜか?

第2章 独裁者は大衆が創り出すものである

理想郷を目指した末に独裁者となる
独裁者の善意はただで受け取るものだ
家庭の中にコーランとバズーカ砲
そして独裁者は大衆によって葬られる
ひそかに独裁者の座を狙う人々
情報に踊らされる国民たち
アラブ式「運をつかんだ男たち」

第3章 栄光と屈辱 アラブ諸国の歴史的背景

英雄の地位を確保するための工夫
敗北は屈辱であり 何年かかろうと血の代償を求める
国家への帰属意識が薄いアラブの民
奪うか奪われるか 他民族・他宗派との戦いが続く理由
アラブには外国による長い支配の歴史がある
厳格さと柔軟さがアコーディオンのようにくり返される
エジプト革命とムスリム同胞団

第4章 外国はこうしてアラブ世界に食い込んでいく

時代遅れになった国境線
国内の対立が外国の介入を呼び込む
アラブ世界ではスパイが英雄視される
格差と差別意識が反発のエネルギーを生む
世代を超えて受け継がれる征服者と被害者の力関係
パレスチナが国内分裂をもたらすわけ
弱い軍隊と顧問団
「ノー」と言えないアラブ人

第2部 アラブの人々の習慣と気質はどのようにして育まれたのか?

第5章 イスラム世界で成功してお金持ちになる方法

アラブ式人心掌握術
アラブ式民主主義・マジュリスの効用
ワーシタで成功を収める人々
カラミーヤは社会の常識である
すべてはアッラーに IBMからTPOへ
女性に甘くマザコンが多いアラブの男
アラブ人が恐れる「邪視」とは何か?
運命を信じること それが信仰のもう一つの条件である

第6章 アラブの人々は現実と幻想の間を行き来している

語り継がれる預言者の物語
アラブの人々は直感にとらわれる
あらゆるものに酔えるアラブの人々
アメリカは自由の国 日本は夢の国
自分の都合でウソをも信じ込む
体面の重視と名誉の殺人
どの町にも賢人がいるイスラム社会

第7章 瞬時と永遠の言霊の世界

コーラン以前のアラブは言霊の世界だった
最高の詩はコーランである
瞬時に過ぎ行くもの
石 それは永遠に残るものだ!
数秘術の神秘
やがてアッラーが裁いてくれるという発想

おわりに

1・15革命後のエジプト
最後にはトルコがイスラムの主導権を握る!






著者

佐々木良昭(ささき・よしあき)
1947年岩手県生まれ。拓殖大学商学部卒業後、国立リビア大学神学部、埼玉大学大学院経済科学科修了。トルクメニスタンインターナショナル大学 名誉博士号授与。大阪万国博アブダビ政府館副館長、アラブ・データ・センター・ベイルート駐在代表、アルカバス紙(クウェート)東京特派員、在日リビア大使館、拓殖大学海外事情研究所教授などを経て、2002年より東京財団シニアリサーチフェロー、2010年より笹川平和財団アドバイザー(いずれも現職)。主な著書に『世界を揺るがすイスラムネットワーク』(ダイナミックセラーズ出版)、『ジハードとテロリズム 日本人が知らないイスラムの掟』(PHP研究所)ほか多数。

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