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僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。

東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦

  • 紙版
  • 電子版

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。

東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 出雲充 著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2012年12月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:240
  • ISBN:978-4-478-02182-8

内容紹介

いま日本に、世界から注目を集めるバイオベンチャーがある。名は、株式会社ユーグレナ。「ミドリムシ」の大量培養技術を核に、世界の食料問題、エネルギー問題、環境問題を一気に解決しようと目論む、東大発ベンチャーだ。そのユーグレナを創業した出雲充氏が、起業に至る7年と、起業してからの7年を初めて語る。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに くだらないものなんて、ない。

第1章 問題と、自らの無知を知るということ

人生を変えたバングラデシュでの1か月
典型的なニュータウン・ファミリー
『こち亀』とザリガニ
進学校の2つのカラー
「思いついたことを形にする」が許される環境で
リーダーには向いていない?
最高の友人と、めばえたコンプレックス
何不自由ない自分と、世界とのギャップ
コメが取れる国に乾パンはいるのか?──本当の問題を知る
グラミン銀行でのインターンシップで見たもの
「お互いさま、おかげさま」──リーダーは信頼をためてこそ
スタンフォードからやってきた道場破り
「西海岸」のライフスタイルに衝撃
ヤフーで見た、未来の会社の姿
本物の天才、鈴木との出会い──ノーベル経済学賞の理論を使いこなす
「国連」から「栄養素普及ビジネス」のため、農学部へ
「新鮮なリンゴを新鮮なまま届ける」ことの難しさ
テクノロジーだけでは、世界は変わらない

第2章 出会いと、最初の一歩を踏み出すということ

仙豆を求めて
ミドリムシとの運命的な出会い
近藤論文の衝撃──ミドリムシはなぜ地球を救えるのか?
すべては「培養できたら」──頓挫した「ニューサンシャイン計画」
月産耳かき1杯──そもそもミドリムシの培養はなぜ難しいのか?
5億年前から地球を支えてきたミドリムシ
「35歳で、ミドリムシとともに立つ」

第3章 起業と、チャンスを逃さずに迷いを振り切るということ

東京三菱銀行に就職──克服できない弱さ
銀行員時代に学んだ大切なこと
もう一人の「父親」──後悔しない道とは何か
新横浜で途中下車──本気で挑戦するためにリスクを取る
克服できない「弱さ」と丁稚奉公の日々
突如ひらめいたアイデア「カバン持ち」
ドリームゲートプロジェクトで知った、起業家の本音
社長のタイプ──世代ごとに信念を支えるものは違う
誰とも違う起業家、堀江さんとの出会い
相次ぐ異常気象と、地球温暖化問題への関心の高まり
「巨神兵」
のイメージを振り払って──後戻りのできない決断
ニューサンシャイン計画がもたらしたもの
中野先生の心意気
立ちふさがる新たなる壁「培養プール問題」

第4章 テクノロジーと、それを継承するということ

仮想ライバル「クロレラの御曹司」福本との出会い
千載一遇のチャンス到来
プールを求めて──八重山殖産の偉大なる決断
3人めの仲間──自分とはまったく違うからこそ、絶対に巻き込みたい
株式会社ユーグレナ、誕生──最初の一歩は六本木ヒルズから
ミドリムシ培養の難しさに直面──防ぎきれない汚染
カギは「蚊取り線香」──ついに大量培養に成功
すべての先人に感謝を──技術を継承するということ
NASAの権威、アイザック先生にもらった「宝物」

第5章 試練と、伝える努力でそれを乗り越えるということ

2005年12月16日──最高の年末
2006年1月16日──強制捜査
吹き荒れる逆風──理不尽な拒絶に立ち尽くす
銀行での決意──ミドリムシが誤解されたままでは
一からの出直し、そしてさらなる拒絶
科学的に正しいことと、感情的な拒絶のはざまで
売れないサプリメント
あとは、伝えるだけ──がむしゃらな日々で学んだこと
成毛眞さんから受けた心強い支援
いつもカバンに入っている、1枚のファックス
変化の予感──心理的なハードルを打ち壊した『不都合な真実』
迫り来る資金ショート──ユーグレナの危機
我慢ばかりさせてしまった仲間への想い
伊藤忠との出会い──危機から救ってくれたアツい商社マン
2年、僕にくれませんか?──福本のがんばり
初めて「?」を外してくれたパートナー、伊藤忠商事
あらゆる人に、あらゆる手段で営業すること

第6章 未来と、ハイブリッドであるということ

アルジバイオマスサミットで味わった屈辱と、新たな出会い
ハイブリッドなミドリムシ燃料が持つポテンシャル
「隠れプロジェクト」、始まる
JX日鉱日石からベンチャーへ──男気あふれる決断
次々と広がっていった燃料ビジネスのネットワーク
伝え続けた想いが、報われた瞬間
最初にリスクをとってくれた人々への感謝
上場と、仲間たちへの想い
本物の「トロフィー」を手にして
極端すぎる日本
未来型農業「ユーグレナファーム」とは?
ミドリムシでジェット機を飛ばす
2013年。いよいよ、バングラデシュへ
「科学的に正しいこと」と「心情的な共感」──ハイブリッドの大切さ
ベンチャーマインドとは、自ら定めた領域で「1番」になること

おわりに──ミドリムシに教えてもらった、大切なこと




著者

出雲充(いずも・みつる)
株式会社ユーグレナ 代表取締役社長
1980年、広島県呉市に生まれ、多摩ニュータウンで育つ。
東京大学に入学した1998年、学外活動の一環で発展途上国のひとつであるバングラデシュを訪れ、日本では出会うことのない、しかし世界に確実に存在する本当の貧困と出会い、衝撃を受ける。帰国して2年後の2000年、同じ東大農学部に在籍していた鈴木健吾(現在は研究開発担当取締役)と出会い、鈴木の研究テーマだった「ユーグレナ(和名:ミドリムシ)」のことを知り、世界の「食料問題」と「環境問題」を同時に解決できるそのポテンシャルに魅せられるも、培養技術が確立していないという壁の前に、一旦は事業化を断念。
2002年、東京三菱銀行に入行。この頃、機能性食品を販売する会社を経営している福本拓元(現在はマーケティング担当取締役)と出会い、志をともにする。
2005年8月、出雲と鈴木、福本の3人で株式会社ユーグレナを設立。東大発のバイオベンチャーとして注目を集める。同年12月には、東京大学や大阪府立大学等の様々な大学、提携先の企業の協力により、世界で初めてミドリムシの屋外大量培養に成功。ミドリムシを食品や化粧品として事業化、今後も飼料や燃料など、数多くの分野で事業化を目指している。
2011年、AERA「日本を立て直す100人」に選出され、安藤百福賞 「発明発見奨励賞」を受賞。2012年、Japan Venture Awards「経済産業大臣賞」を受賞し、世界経済フォーラム(通称ダボス会議)が選出する「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出される。

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「くだらないものなんて、この世に1つもない——」
「カンブリア宮殿」にも出演!
全世界が注目する若き起業家が、その想いを初めて語る!

CONTENTS——僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。(2014/11/14更新)

内容紹介 「僕がミドリムシで起業したワケ」

ミドリムシに秘められた可能性
——世界初の快挙「ミドリムシの屋外大量培養」は、なぜ夢の技術なのか?

 「ミドリムシ(学名ユーグレナ)」。

 この動物と植物の両方の特徴を併せ持つ「ハイブリッド」ともいうべきこの微生物は、
   なんと59種類もの栄養素を生み出し、
   光合成により二酸化炭素を吸収し、
   しかも「バイオ燃料」を取り出すこともできます。

 つまり、「食料・栄養問題」「地球温暖化問題」そして「エネルギー問題」という世界を悩ませる大問題を一気に解決する生物なんです。

 そんなミドリムシの大量培養を世界で初めて確立したのが、東大発のバイオベンチャー、ユーグレナです。

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ミドリムシから取り出したジェット燃料で、飛行機が飛ぶ日もそう遠くありません。

初めて語られる起業ストーリー
——全世界注目の若き起業家が乗り越えてきた「試練」とは?

 2012年、出雲氏は、世界経済フォーラム(ダボス会議)の「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出され、また、ジャパンベンチャーアワード「経済産業大臣賞」を受賞するなど、全世界から注目を集める起業家のひとりとなっています。

 本書ではそんな出雲さんが、バングラデシュで栄養問題に出会ってしまうところから始まり、ミドリムシ、そして頼れる仲間との出会い、迷いのなか起業に踏み切ったこと、テクノロジーを継承しブレイクスルーしたこと、次から次へと現れる巨大な試練にどうやって立ち向かったか……など、今まで語られることのなかった起業ストーリーが明らかにされます。

だから、くだらないものなんて、ない。
——いま目の前にある小さな可能性に目を向けよう!

 ミドリムシという小さな生物の可能性を何とか引き出して、世界中に伝えよう——。

 10年にわたって向き合ってきた出雲氏であればこその、

「いま自分が取り組んでいる小さな仕事に、世界を変える大きな意味がある」

というメッセージに、心震える1冊です。

「この世に、くだらないものなんて、ないんだ」
 ミドリムシという、こんなにも小さな生物に、人類を救う可能性があること。
 その小さな可能性を追い求めた結果、世界で初のテクノロジーを手にできたこと。
 僕たちの奮闘の記録によって、何か「小さなチャレンジ」に取り組もうとしている方が少しでも勇気づけられれば、これほど嬉しいことはない。(本書「はじめに」より)

メディア掲載情報、感想はこちら!(2013/2/4更新)

★ブクログにもレビューいただいてます! ありがとうございます!!
http://booklog.jp/item/1/4478021821

元旦の日経新聞「殻を破れ」に出雲さんが登場! 緑色のネクタイが素敵です。
ミドリムシで世界の課題を解決したい——出雲充さん

本書への感想をまとめました!貴重な言葉の数々、感謝です。

ユーグレナ社について

ユーグレナのホームページはこちらよりご覧ください。
http://www.euglena.jp/

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