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脳をだませばやせられる

「つい食べてしまう」をなくす科学的な方法

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脳をだませばやせられる

「つい食べてしまう」をなくす科学的な方法

書籍情報

  • 紙版
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  • ステファン J.ギエネ 著/野中香方子 訳
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2018年08月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:336
  • ISBN:978-4-478-10208-4

内容紹介

この30年で肥満率が2倍になったアメリカで、「やせたいのについつい食べてしまう」原因と対策を科学的に解明し、全米で話題となった1冊。食べすぎを止めるには、ガマンするより脳を上手にだませばいい!

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目次

序章

忠告したのに加工食品の摂取量もカロリーも急増/正しい知識を与えても、食に関して人々は変わられない!/「太りたい」と望まないのに肥満になる理由がわかった/生存のための進化が現代人を肥満に導く/簡単に実行できる食欲コントロール術を提案します/序章の注釈

Chapter1 なぜ離島に1人だけ太った男がいたのか 発展が肥満を引き起こしている

肥満と慢性疾患は発展の代償か/XXXXXXXXLサイズの服が登場!/摂取カロリー 米国人の摂取カロリーの変化/トースト1枚減らす程度では意味なし!/放出カロリー 人間の身体活動はどのように変化したか/ある時期を境に食べ過ぎに転じた謎/ラットを効率よく太らせる方法とは?/人間を過食させる邪悪な仕掛け/頼まれもしないのに食べ続ける被験者たち/カギは脳の中にある!/Chapter1の注釈

Chapter2 多くのやりたいことの中から「レストランへ行く」を脳が選んでいる 5億年以上も前変わらない食欲の基本メカニズム

選択課題:複雑な世界で意思はどのように決定されるのか/選択課題に対するヤツメウナギの解決法/哺乳類の選択課題解決法/大脳基底核、レストランへ行かせる/脳内の競争で勝った行動が実行される/意思決定に重要な大脳基底核/ドーパミンが過剰になると起きる弊害/「食べる」と決定する脳の仕組みは?/Chapter2の注釈

Chapter3 抑えきれない食欲はどこから湧いてくるのか 糖質や塩分、脂肪ほど「食べたい」と脳が叫ぶ理由

食べること、飲むことさえ学習で身につける/「またあの味しい店に行きたい」と脳が強く思う仕組み/学習物質/テレビでポテトを見てもよだれが出る理屈/ドーパミン=快楽物質?/芽キャベツはなぜアイスクリームほど魅力がないのか/脳は先天的にカロリーを重視している
非常に強い習慣/依存を起こす食品、起こさない食品の違い/薬物級の依存症となる高カロリー食/欲求のコントロール/味の楽しみはどこから来るのか?/味がない食事にしたら空腹もなく90キロ減量!/1日にジャガイモ20個だけ食べる男の末路は?/ビュッフェ効果/「別腹」は本当にあった!/食べ放題の誘惑に勝つ方法/マリファナを吸うと高カロリー食を欲する/特に若者の意欲を刺激する甘い食品/個人差が大きかった食物に対する意欲/食欲が抑えられない米国の環境/Chapter3の注釈

Chapter4 なぜ米国は肥満だらけになったのか? 「約30年で食品目数が3倍」が生み出す悲劇

クン・サン族/ヤノマモ族/工業化されていない文化の食生活に共通することとは?/米国の食品目数はこの33年で3倍の44000に/糖質/脂肪/敵は過剰な糖質か過剰な脂肪か?/グルタミン酸/過剰な誘惑「超正常刺激」とは/カロリー源の食品ランキング/食品産業が莫大な広告費を投入する理由/子どもは年4300本超の食品CMを見せられる!/Chapter4の注釈

Chapter5 ファストフードが魅力的な理由 安価・食べやすいが引き起こした災い

「最適採餌」と「食物価値」とは/暴飲暴食でも太らないハッザ族/野生のチキンナゲットを求めて歩き回る/おやつから離れる/ポップタルトから離れない脳/菓子1個3ドルの価値を認める脳の仕組み/満腹なのに食べ続ける理由/世界一怠け者のマウス/「将来の自分」より「目の前の菓子」に負ける脳/マシュマロを我慢できた子は30年後もスリムだった!/将来より今の満足を脳が選ぶ合理的な理由/将来を大事にするシンプルな方法/Chapter5の注釈

Chapter6 ダイエット最大の敵は脳なのか 痩せた自分や健康より目の前の満足を優先する仕組み

満腹中枢はどこにあるのか/満腹要因の探求/結合させたラットの末路/誤解されていた肥満の原因/元の体重に戻ろうとする調整機能/肥満遺伝子特定の舞台裏/異常なまでの食欲/たった1つの遺伝子の欠陥が肥満を引き起こした/奇跡の痩せ薬にならなかったレプチン/脂肪のサーモスタット/視床下部は将来の外見や健康は気にしない組織/リポスタシスに譲歩する/やはり美味は肥満に影響する/粗食に徹するのが一番/運動は本当にやせるのか?/運動すると、かえってお腹がすいて食べてしまう?/糖質制限ダイエットの効果は?/糖質制限は高タンパク食になるから効果が出る/Chapter6の注釈

Chapter7 過食、肥満は脳の病気なのか? 脳の炎症が肥満を引き起こす

視床下部の炎症が起こすおそろしい影響/「脳の損傷」による肥満はマウスでは元に戻せた/ここまで述べてきたことをおさらいしよう/過食の効果的なコントロール/はらぺこな脳/脳幹が食事に関する情報を出し入れ/脳がなくても食べるラット/リバウンドが起きる理由/脳をだまして満腹感を得る方法/白パンは低く、全粒粉パンは高い ── 満腹度の違いは?/なぜデザートでは「別腹」が出てくるのか?/ダイエットと両立可能な脂質はこの食品だ!/食物繊維とタンパク質の優秀さ/食べていい食材とは/大食い体質や太りやすいのは遺伝か?/貧乏ゆすりで1日に700キロカロリー消費!/「脳の働き」の遺伝的な違いが影響大/遺伝子が銃弾を込め、環境が肥満への引き金を引く/Chapter7の注釈

Chapter8 睡眠不足と過食の深い関係 睡眠時間6時間以下は太りやすい!

睡眠不足がピザやドーナツを欲する!/睡眠時間が6時間以下は、7〜9時間の人より太りやすい/ジャンクフードを食べ始めた睡眠不足のグループ/Chapter8の注釈

Chapter9 ストレス太りはなぜ起きるのか? 「食べて解消!」をやめるには

サルに渋滞、いじめ、借金に似たストレスを与える/ストレスを与えるとジャンクフードを好む/ホルモンによる空腹/ストレス太り=メタボ腹/ジャンクフードで満足感が得られる/ストレスを感じると甘味が欲しくなる理由/まずい食事では報酬が低くストレス解消にならない/癒しは食べること以外で可能/Chapter9の注釈

Chapter 10 意思に反し「食べろ」指示する人間コンピュータ 「痩せたい」「健康になりたい」と念じても食べてしまう理由

理性を打ち負かす脳の第一のプロセス/ここまでのまとめ/人類の進化で得た高カロリー食品ほど満足を得る脳の仕組み/最善の取引を選ぶ仕組み/体脂肪を減らさないシステム/ストレス太りの原因/次の研究分野/減量手術をしたら低カロリー食が好きになった!/Chapter10の注釈

Chapter 11 最強の食欲コントロール術 脳科学でわかった食べ過ぎない6つのルール

肥満の蔓延に取り組む/健康志向にしたマクドナルドは客離れ/スリムになるライフスタイルのための6つのガイドライン/1 食環境を整えよう/2 食欲を管理しよう/3 食物の報酬に注意しよう/4 睡眠を優先しよう/5 身体を動かそう/6 ストレスを管理しよう/食欲はコントロールできる!/Chapter11の注釈

謝辞

訳者あとがき





著者

ステファン J. ギエネ(Stephan J. Guyenet)
肥満と神経生物学の研究の第一人者・医療ジャーナリスト。バージニア大学で生化学の学士号を、ワシントン大学で神経生物学の博士号を取得。全米で健康関連の人気サイト「Whole Health Source」を運営し、肥満、代謝、食生活に関する情報を発信。同テーマでの講演も全米で行っている。ブログでは現代人のグルテン(パンや麺類などの小麦精製品)の過剰摂取の弊害を訴え、一方でグルテンを含まないパンケーキのレシピなどを掲載し、食の最新科学情報に敏感な読者から支持を得ている。また喫煙同様に、米国でもカロリーが高いだけで栄養のない食品や清涼飲料水について課税強化するよう提言し、論争を巻き起こしている。著書『Why do We Gain Fat, and How do We Lose it?(人間はなぜ太るのか? やせるにはどうすればいいか?)』がある(未邦訳)。


訳者

野中香方子(のなか・きょうこ)
翻訳家。お茶の水女子大学卒業。主な翻訳書に『脳を鍛えるには運動しかない!』『脳が「生きがい」を感じるとき』(ともにNHK出版)、『ネアンデルタール人は私たちと交配した』『人類20万年 遙かなる旅路』(ともに文藝春秋)、『双子の遺伝子 ── 「エピジェネティクス」が2人の運命を分ける』(ダイヤモンド社)、『シリコンバレー式よい休息』(日経BP社)など、自然科学や脳科学に関する翻訳が多数ある。

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