DX・SX・GXを実現する 攻めのモダナイゼーション

DX・SX・GXを実現する 攻めのモダナイゼーション
書籍情報
- 富士通株式会社 編著
- 定価:2860円(本体2600円+税10%)
- 発行年月:2024年10月
- 判型/造本:A5並
- 頁数:248
- ISBN:9784478120712
内容紹介
情報システムは経営に直結している。IT技術がわからないからと言って、情報システム部門や担当者任せにするのは危険だ。マネジメントの観点から、情報システムを真に役立つIT(情報技術)やDX(デジタルによる変革)に変貌させる、 “攻めのモダナイゼーション(IT資産の刷新)”のポイントを解説する。
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目次
はじめに
第1章 攻めのモダナイゼーションを通して経営×ITを抜本的に強化
 1 「Change to Chance」── ITでピンチをチャンスに
   1 企業に求められる予測困難な環境変化への対応
   2 人や組織をつなぐ経営資源「情報」の重要性
   3 5フォース×ITで立てるディスラプター対策
   4 ITを駆使してイノベーションを創出し、ビジネスモデルを変革
 2 攻めのモダナイゼーションは経営課題
   1 経済産業省が提唱する「2025年の崖」とは?
   2 レガシーシステムから脱却すべき理由
   3 データドリブン経営でDX、SXを実現する
   4 富士通が推進するモダナイゼーションは「Road to 3X」
 3 マネジメント観点で押さえるモダナイゼーションの勘所
   1 モダナイゼーションの主導権は経営にあり
   2 エンタープライズアーキテクチャーで業務・システムを俯瞰
   3 モダナイゼーションの手法
   4 パッケージ製品は原則そのまま利用
   5 レガシーシステムの刷新における「7つの落とし穴」
 4 確実にモダナイゼーションを進める実施ステップ
   1 モダナイゼーションを着実に進める4つのステップ
   2 初めの方針策定が重要、検討はフロントローディングで
 【Column】レガシーシステムの代名詞、メインフレームとは
 
 
第2章 モダナイゼーションに取り組む先駆的企業に学ぶ
 1 脱レガシーシステムを成功させた企業事例
   1 モダナイゼーションに取り組む企業の傾向
   2 段階的モダナイゼーションによる基幹業務の刷新
   3 過去のシステム移行による課題を払拭したリライト事例
   4 メインフレームの安心安全をオープンシステムに踏襲
 2 Fujitsu Uvanceによる先駆的DX事例
   1 Consumer Experience ── 顧客体験価値の向上への取り組み
   2 Sustainable Manufacturing ── 脱炭素や規制下での持続的生産
   3 Healthy Living ── 医療のデジタル化でウェルビーイングを実現
   4 Trusted Society ── 豊かで持続可能なデジタル社会への発展
 3 産業界のDXを進める経済産業省や関係機関の調査事例
   1 経営トップが自ら変革を主導して全社横断でDXに取り組む
   2 デジタルの力をトランスフォーメーションに活かす経営判断
   3 ビジネスニーズへの対応で情報システムに求められる機能
   4 経営者が企業価値向上を目指すデジタルガバナンス・コード
 4 富士通が取り組むモダナイゼーションへの挑戦事例
   1 DXに立ちはだかる4000を超える膨大な情報システム
   2 データドリブン経営を目指すOneFujitsuプログラム
   3 経営が主体的に参画するDX体制
   4 社内DX活動となるFUJITRA
 【Column】経済産業省が推奨するデジタルガバナンス・コード
 
 
第3章 業務・IT資産の現状分析がモダナイゼーションの一丁目一番地
 1 業務・アプリケーション・データを可視化する重要性
   1 業務・資産の可視化に最初に取り組むべき理由
   2 レガシーシステムが肥大化・複雑化してきた背景
   3 経営判断に可視化の結果をどう活用すべきか
   4 情報システムの3割程度はスリム化できる
 2 大切なアプリケーション資産の規模や複雑性を解明
   1 アプリケーションの所在確認と移行対象量やヌケモレを確認
   2 アプリケーションの構造や課題を明確にして再利用性を評価
   3 アプリケーションのメインフレーム依存度から移行リスクを評価
 3 自社ならではのビジネスプロセスを可視化して顧客価値を創出
   1 ビジネスプロセスを可視化することの意義
   2 プロセスマイニング技術によるオペレーションの可視化
   3 ビジネスプロセスの可視化をモダナイゼーションに役立てる
 4 データ利活用に堪え得るデータ構造に向け課題を整理する
   1 データの複雑化やサイロ化を解消することの重要性
   2 データモデリングによりデータ構造や業務仕様を可視化
   3 データプロファイリングによりデータ内容の汚れを可視化
 【Column】MDM(Master Data Management)
 
 
第4章 あるべき姿を目指しグランドデザインを描く
 1 未来戦略を考え抜きバックキャストで思考する
   1 現状システムからの積み上げ改善型モダナイズ計画
   2 あるべき姿を描き逆算で考えるバックキャスト思考
   3 重点的に検討しておくべき情報システムの将来像
   4 モダナイゼーションの方針についてアウトラインを決めておく
 2 モダナイゼーションへの思いのベースを構築する
   1 達成すべきプリンシプルを定め迷ったら立ち戻る
   2 ステークホルダーの関心事や目的をビジョンで共感する
   3 ターゲットとするビジネスシナリオ、バリュー、KPIを定める
   4 グランドデザイン実現のためのケイパビリティー
 3 エンタープライズアーキテクチャーで全体最適を図る
   1 ビジネス構成要素を意識して価値を生み出す仕組みを考え抜く
   2 全社視点のハイレベルなデータの価値と運用方法を検討する
   3 アーキテクチャービジョンを実現するアプリケーションを定義
   4 ビジネスを支えるために標準的で革新的なテクノロジーを採用
 4 グランドデザインによるモダナイゼーション計画事例
   1 ビジネスを変えない前提でのエンタープライズアーキテクチャー
   2 トランジションアーキテクチャーで大革新へのリスクヘッジ
 【Column】TOGAFはエンタープライズアーキテクチャーの世界標準
 
 
第5章 メインフレームで稼働している情報システム移行の勘所
 1 メインフレームにおけるシステム開発の基本
   1 個別最適化が生じるメインフレームにおけるシステム開発
   2 創意工夫による個別最適で実現してきたビジネス要件
   3 データの正当性と完全性を保証するトランザクション処理
   4 メインフレームで実現されてきた非機能要件を明らかにする
 2 メインフレームで実現できていた技術を置き換える発想
   1 オンライン機能はデータベース管理システムを中核に検討
   2 オンライン機能に作り込まれた非機能要件の置き換えを検討
   3 バッチ機能はJCLとユーティリティーの移行方針を検討
   4 バッチ機能に作り込まれた非機能要件の置き換えを検討
 3 メインフレームで実現されている動作要件を移行する
   1 メインフレームの帳票出力運用をモダナイズ
   2 メインフレームのバックアップ運用をモダナイズ
   3 メインフレームの外部接続運用をモダナイズ
   4 メインフレーム固有のデータ表現をモダナイズ
 【Column】オープンシステムのレガシー化とは
 
 
第6章 レガシーシステムの業務資産を活かすモダナイゼーションサービス
 1 モダナイゼーションサービスを活用していく前提条件
   1 サービス提供事業者が主体的に実施するモダナイゼーションサービス
   2 モダナイゼーションサービスの対象資産領域と成果物
   3 モダナイゼーションサービス利用における留意点
   4 モダナイゼーションサービスのスコープ範囲外を理解する
 2 COBOLを最大限に活かすリホストサービス事例
   1 リホストサービスにおける考え方
   2 業務資産をオープンシステムに適用させるリホストサービス
   3 メインフレーム機能をオープンシステムに再現するリホストサービス
 3 リライトにより新しい技術を取り込むサービス事例
   1 リライトサービスにおける考え方
   2 .NET(C#)移行が選択可能なリライトサービス
   3 AWSクラウドに最適化されたリライトサービス
 4 モダナイゼーションにおける生成AIの活用
   1 急速に技術発展していく生成AI
   2 モダナイゼーションにおける生成AIの活用
 【Column】先端AI技術を素早く試せるFujitsu Kozuchi
 
 
第7章 変化に強い分散、疎結合型アーキテクチャーで全面刷新
 1 情報システムの俊敏性と強靭性を強化するアプローチ
   1 密に結合したレガシーアプリケーション構造の課題
   2 目指すべきモダンなアプリケーション構造は分散疎結合型
   3 分散疎結合アーキテクチャーの代表は「マイクロサービス」
   4 次世代システム再構築に向けて目的を定めて取り組む
 2 レガシーシステムから新たなアーキテクチャーへの移行
   1 ロールアウトモデルによる段階的なシステム機能整備
   2 次世代システムへアーキテクチャーを移行するシナリオ
   3 クラウドネイティブな技術特性をアーキテクチャーに活かす
   4 DevSecOpsにより継続的に攻めのモダナイゼーションを推進
 3 ドメイン駆動設計で変化に強いサービスを検討する
   1 ドメインを起点とした変化に強いサービス構造を考える
   2 アプリケーションをレイヤー分割してドメインの独立性を保つ
   3 ドメイン駆動設計によるサービスとアプリケーションの構造化
   4 次世代システム再構築での目的達成への対応方針と技術的施策
 【Column】クラウドコンピューティングのサービスモデル
 
 
第8章 アジャイル開発で変化への対応能力を上げる
 1 ビジネスアジリティーを高めデジタル社会での競争力を確保
   1 新たなビジネスモデルを革新的なソフトウェアで実現
   2 イノベーティブな取り組みは初めからすべてを予測できない
   3 アジャイル開発の本質をビジネスアジャイルに活かす
   4 ビジネスサイドの深い関与とチームとしての組織的学習
 2 ビジネスアジャイルの実践方法
   1 スクラムの概要
   2 経験主義とリーン思考に基づくプロセス
   3 チーム体制と価値基準
   4 スクラムでのプロダクト開発プロジェクトの進め方
 3 伴走型BizDevOpsによるビジネスアジリティー支援事例
   1 DXエンゲージメントの考え方に基づいた伴走型支援
   2 ビジネスプランニングによる企画構想支援
   3 プロダクトプランニングによるUX/MVPの価値検証
   4 DXエンジニアリングによるアジャイル開発の実践
 【Column】企業のアジリティー向上を推進させるSAFe
 
 
第9章 SXで社会と企業の持続可能性を同時に追求していく
 1 サステナビリティートランスフォーメーションによる変革
   1 デジタルを活用して持続可能な社会と企業を目指していく
   2 データ利活用の高度化を図りSXを加速させる
   3 AIを中心とする高度なテクノロジーにより再生型価値を創出
   4 Fit to Standard型のUvanceオファリングで早期実践
 2 Planet「地球環境問題の解決」への取り組み
   1 人と自然が共存する豊かな未来を実現するSX
   2「地球環境問題の解決」へのアクションプラン
   3「地球環境問題の解決」を実践するオファリング事例
 3 Prosperity「デジタル社会の発展」への取り組み
   1 人のためのデジタル社会を構築する
   2「デジタル社会の発展」へのアクションプラン
   3「デジタル社会の発展」を実践するオファリング事例
 4 People「人々のウェルビーイングの向上」への取り組み
   1 デジタルイノベーションで幸せな社会づくりに貢献する
   2「ウェルビーイングの向上」へのアクションプラン
   3「ウェルビーイングの向上」の代表的なUvanceオファリング
 【Column】Fujitsu Uvanceの7つのKFA
 
 
第10章 原点に立ち返りパーパス・戦略・ビジネスモデルを思考
 1 パーパスと戦略でトランスフォーメーションを推進
   1 攻めのモダナイゼーションを推進するための必要条件
   2 パーパスはトランスフォーメーションの推進エンジン
   3 経営戦略でトランスフォーメーションを具現化する
   4 サステナビリティーの時代に重要性を増す情報戦略
 2 戦略をより具体的で実践的な行動計画に展開する
   1 バランススコアカードによる戦略行動への落とし込み
   2 管理指標化による戦略行動のトラッキング
   3 4つの視点による戦略行動の策定指針
   4 戦略行動の進捗と達成状況をトラッキングする方法
 3 ビジネスモデルの観点からイノベーションを創出する
   1 ビジネスモデルキャンバスでもうける仕組みを可視化
   2 ビジネスモデル変革は顧客起点で思考する
   3 UX/UIで顧客体験を向上させる
 【Column】 羅針盤となるUvance Wayfindersによるコンサルティング
 
 
おわりに
参考文献一覧
編著者
 富士通株式会社
 富士通はモダナイゼーションに関わる社内外の技術情報やノウハウ、知見を集約するCoE(Center of Excellence)として2022年にモダナイゼーションナレッジセンターを設立。業種ごとに社内の各部門で保有している移行実績やベストプラクティス、あるいは有用なツールやサービス、専門パートナーに関する情報などを集約した。(1)社内外の知見の収集・整理、(2)情報共有の推進、(3)各種ツールやサービスを提供する専門パートナーとの連携、(4)商談・技術支援、(5)デリバリー実践に基づく知見へのフィードバック、(6)お客様システムのモダナイゼーション実施状況把握の機能を有している。モダナイゼーションに精通したスペシャリストがビジネスプロデューサーやSEをサポートし、密接に連携しながらお客様のモダナイゼーションを支援している。
 
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