目次

はじめに

イントロダクション—人間の目指すところとは

序章　進化すべき時

第Ⅰ部　常識を超えた力

１章　自分が信じるように見えてしまう

人間とは不可解な能力を持つ存在
普通の人間が持っていた“人間を超えた力”
体は心にコントロールされている
生命をコントロールしているのは遺伝子ではない
生命の真実
スイッチを押しているのは誰なのか
細胞は環境からのシグナルに反応している
病気の原因は「外傷」「毒」「思考」

２章　あなたをコントロールする「心」とは

遺伝子を超える力
細胞という宇宙から心の宇宙へ
「刷り込まれたもの」が人を真実から遠ざける
子どものトランス状態の時期に起こること
生物の意思を決定するのは「ものの考え方」

３章　精神と物質の関わり

真実を選ぶ力
精神と物質の文明との関わり
アニミズム：「私」はすべてと１つである
多神教：精神的領域の出現
一神教：神はもはやここにいない
自然神論：一筋の光
科学的な物質主義：物質こそ重要
物質から精神へ移行する文明

第Ⅱ部　信じてきたものを見直す時

４章　【神話１】物質がすべて

物質を動かしている目に見えないフィールド
「物質こそすべて」という思考が引き起こすこと
フィールドには何があるのか

５章　【神話２】適者生存の法則

ダーウィンの進化論
広く受け入れられてしまった誤った進化論
世界は食うか食われるかという競争の原理で動いていない
最も適応するものが生き残る
答えは体の中にある
私たちは１つ、人間は地球の１つの細胞

６章　【神話３】すべては遺伝子が決める

遺伝子は環境からの影響を受けるという発見
利己的な遺伝子
想定外だったヒトゲノム
ヒヒなのかボノボなのか
心が持つ潜在的な治癒能力

７章　【神話４】進化はランダムに起こる

進化は意図的に起こる
宇宙が機械のようだったら
ランダムな中にもプランがある
わずかな誤差が生む大きな影響
神はサイコロを振るが、偏ってはいない
インターネットによってすぐに広まる社会的突然変異

第Ⅲ部　新しい世界をつくる

　　　❶私たちはどうやってここにたどり着いたのか？
　　　❷なぜここにいるのか？
　　　❸ここにいて、なすべきことは何なのか？

８章　フラクタルな進化

環境の変化で遺伝子も変化する
繰り返しで生まれる複雑さ
進化にはフラクタルなパターンがある
進化はゆるやかにではなく、突然飛躍して起こる
細胞から人類へ
生体と社会の進化の相似性
地球の抱える問題が次の進化をもたらす

９章　細胞から人間を学ぶ

細胞から学べる共同体のあり方
細胞の持つテクノロジー
体内のエネルギー交換はお金のしくみのようなもの
すべての細胞に知性がある
科学は時に行き止まりの道を進み始める
恐怖や脅威が健康のためのエネルギーを消費する
男性はたんぱく質、女性は脂肪でできている

10章　心の持つパワー

心の情報が現実をつくり出す
測定されたフィールドの存在
崩された時間の概念
フィールドは距離を超える
祈りの科学
心臓には意志がある
一斉瞑想による効果
愛は物質に影響を与える
勝つのは餌をやったほうだ

11章　真実を知り、新たな世界へ

科学を見直して行動につなげる
自分にプログラムされている信念を見直す
限界から自由になる
世界は二元性ではなく融合して生まれたもの
進化という新しい始まりへ

参考文献

著者

ブルース・リプトン（Bruce H. Lipton, Ph.D.）
アメリカの細胞生物学者。新たな生物学の提唱者であり、世界的な権威でもある。ウィスコンシン大学医学部、スタンフォード大学医学部で教鞭をとる。細胞膜に関する研究でエビジェネティクスという新しい分野の端緒を開き、科学とスピリットの架け橋となる。
邦訳された著者『思考のすごい力』（PHP研究所）は2009年に五井平和賞を受賞。多数のテレビやラジオ番組にゲストとして出演する他、国内外の各種会議で基調講演者を務めている。

スティーブ・ベヘアーマン（Steve Bhaerman）
作家であり、政治・文化コメンティター。スワミ・ビヨンダナンダの別名で20年以上にわたって執筆やコメディー制作の活動をしている。

監修

千葉雅（ちば・みやび）
私立大学大学院薬学研究科で薬学修士課程を経て、医学博士を取得。現在、大学の医学研究科で講師を務めている。専門は細菌学、免疫学。

訳者

島津公美（しまづ・くみ）
大学卒業後、公立高校英語教師として17年勤務。イギリス留学を経て退職後、テンプル大学教育学指導法修士修了。