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諦めない経営

峠の釜めし荻野屋の135年

  • 紙版
  • 電子版

諦めない経営

峠の釜めし荻野屋の135年

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 髙見澤志和 著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2021年01月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:232
  • ISBN:9784478110454

内容紹介

多くの企業がコロナ禍により経営に苦しんでいる。創業135年を迎えた「峠の釜めし」で有名な荻野屋も例外ではない。観光業に密接しており、約9割の売上げを一気に失った。だが、危機に面したのは今回が初めてではない。6代に渡って諦めずにチャレンジし続けてきた奮闘記が、生き残りをかけた経営へのヒントとなる。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1章 「峠の釜めし」誕生 ── お客様の声を聞く

「道」の変化が荻野屋の進化を促した
明治の元勲・桂太郎の助言
塩おにぎり2つの弁当がスタート
駅弁業界は暗黒の時代へ
戦後復興の波に乗れなかった荻野屋
3代目・一重の急逝、みねじの苦難
みねじとトモミの二人三脚
ホームでお客様の声を聞き続けた3年
「温かい弁当を食べたい」を実現へ
徹底した衛生管理
益子焼との出合い
幕の内弁当80円の時代に120円の釜めし
『文藝春秋』が「峠の釜めし」を紹介、突如ヒット商品に
昭和天皇に「峠の釜めし」を献上

第2章 押し寄せるモータリゼーション ── 鉄道から道路へ

小型自動車の登場、大型バスが観光地へ
トイレを増やしたドライブイン
鉄道の高速化
バトンは恭子と忠顕へ
忠顕が実質、荻野屋トップに
軽井沢に魅力感じた忠顕
ドライブイン事業に邁進
「しっかりやりなさい」とみねじ
ドライブインに大理石のトイレ
『私をスキーに連れてって』が追い風に

第3章 バブルと長野オリンピック ── ドライブイン事業の急拡大

国鉄民営化と横川 ─ 軽井沢間の廃線
「ピンチはチャンス」
高級日本料理店の失敗とバブル崩壊
「平成不況」の中で拡大路線
長野オリンピック開催、営業範囲拡大
大型ドライブイン「佐久店」オープン
長野オリンピックが変化への触媒
最終列車を見送り、横川駅で最後の一礼

第4章 孤独な継承者 ── 「峠の釜めし」の成功体験を見直す

嫌だった「荻野屋の息子」
父の死で決心
髙見澤家の嫡男を「錦の御旗」に
財務諸表を見て驚愕、巨額の借入金
急拡大の弊害
「荻野屋が潰れてしまう」
「峠の釜めし」に切り込む
停滞は衰退 ── 海外製造への挑戦
聖域なき改革 ── 調理方法も見直す
取引先との悪弊を断つ
安定供給に必要な緊張感

第5章 「進化の芽」を育てる ── 新生荻野屋へ歩みはじめる

ドライブインをリニューアル
ドライブインに鉄道遺構を展示
「峠の釜めし」に頼る経営から脱却を
海外進出への挑戦
失敗に終わった台湾出店
東日本大震災の衝撃
危機下で「群馬の台所」出店
強まる逆風
どうする? 重くて捨てられない釜容器
WASARAと共同開発した容器がグッドデザイン賞受賞

第6章 負の遺産を清算 ── 持続的成長へのハードル

「財務体質を改善せよ」金融機関が突然、通告
改善計画策定を受け入れ
売れるものはすべて売り、返済
コンサルタント会社が監視
社外役員招聘 ── ガバナンス強化へ
現場の経営改善こそ必要
負の遺産を処理
同族会社の持続性とは?
同族会社のガバナンス強化

第7章 創業200年への基盤づくり ── 東京進出

失敗に学び、自分自身を高める
SDM入学 ─ 「システム×デザイン思考」を学ぶ
東京進出への長い道
GINZA SIXへの出店
低下する「峠の釜めし」の神通力
「破壊と再生」を繰り返した銀座
新しい釜めしへのチャレンジが、新しい荻野屋をつくる
成功するまで諦めない

おわりに





著者

髙見澤志和(たかみざわ・ゆきかず)
1976年、群馬県出身。2000年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。2018年同大学院システムデザイン・マネジメント研究科修了。2003年に荻野屋へ入社し、専務取締役を経て、2012年に6代目となる代表取締役社長に就任。財務・人事など社内改革を推進するとともに、新商品の開発や、首都圏をターゲットにした新規事業を展開するなど、これまでの伝統を踏襲しながらも常に新しい価値の提供を目指し、積極的に挑戦を行っている。

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