なぜか干渉される人 思わず干渉してる人
あの人と「いい距離感」を保つコミュニケーション術

なぜか干渉される人 思わず干渉してる人
あの人と「いい距離感」を保つコミュニケーション術
書籍情報
- 林 健太郎 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2025年07月 [予約受付中]
- 判型/造本:46並
- 頁数:288
- ISBN:9784478121306
内容紹介
相手に干渉しすぎず、また干渉させない、うまくいく人間関係を築く技術。過度な干渉はお互いのストレスとなり、仕事でもプライベートでも関係が悪化する。「なぜ人は干渉したくなるのか?」を理解し、お互いが幸せになる「ちょうどよい距離感」を保つ秘訣を、ベストセラー『否定しない習慣』の著者が実践的に紹介する。
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目次
はじめに
誰もが「干渉」に悩んでいる/「良かれと思って」が通じない/「干渉」されたくはないが、相手には「干渉」したくなる
第1章 ── なぜ干渉が起こってしまうのか?
なぜか干渉されてしまう人の三つの特徴
「干渉されやすい人」ではなく「干渉される瞬間」がある
干渉されると「やる気」が下がる理由
①自己決定理論(自分で決めさせて!)/②認知的不協和論(邪魔しないで!)/③社会的比較理論(比べないで!)/④脅威の感知(プレッシャーをかけないで!)
「何もしていない人」ほど、干渉されてしまう?
「私は何もしていない」が強い否定になっている/相手との間に立てた「壁」が干渉の呼び水になる
人はなぜ、思わず干渉したくなってしまうのか?
誰もが気づかぬうちに「干渉する人」になっている/思わず干渉したくなる「四つの欲求」
思わず干渉してしまう四つの瞬間
干渉は「不安」から生まれる
「わからない」不安が干渉を引き起こす
「過干渉」と「無関心」の往復から抜け出す
「優位に立ちたい」欲求をリセットする2ステップ
「不快な干渉」と「うれしい干渉」の違い
干渉して感謝されることもある/「否定」と「上下関係」が干渉を不快にする
誰も悪くない「干渉」を止める方法
肩肘を張らず、助けを求めていい
「干渉」によって関係性を見なおす
「はけ口」にされている関係を見なおす
なぜ「善意」が「干渉」になってしまうのか
善意度で変わる干渉の3パターン
第2章 ── 人間関係は「距離感」が9割
干渉によってお互いの「距離」が離れる
「干渉する人」と「干渉される人」の距離感の違い
対等な関係を「スープの冷めない距離」で保つ
干渉しないことは「距離を遠くする」こと/距離が近過ぎると「支配」と「服従」の関係になる
適切な距離感は「相手と一緒につくる」もの
距離感について相手に質問する
自分がつくりたい「関係性」を確認する
理想的な関係のイメージを自分に問い掛ける
理想的な距離感をイメージする
距離感は「外から与えられる」ものではない
望む距離感を相手に伝える
上下関係があっても「対等」に話していい
立場の上下があっても、人と人は対等である/対等な立場から自由に意見してもいい
第1・2章まとめ ──「干渉しない・させない」メリット
干渉させないことで得られる五つのメリット/干渉をやめたときの五つのメリット
第3章 ── 干渉させない技術
干渉させない会話のはじめ方
干渉されたら「タイムアウト」を取る/「聞いて欲しい」とはっきり伝える
干渉されない会話をデザインする
「勢いに任せた発言」も干渉の呼び水になる/「知ってた?」と問い掛ける言葉で締める
干渉させない技術① 受け流す
「言えなかった」ストレスは自分で処理する
干渉させない技術② 「いらない」とやんわり示す
感謝と「お断り」をセットで伝える
干渉させない技術③ 話題を変える
干渉させない技術④ きっぱり「いらない」と言う
何度もNOを伝える/相手が去ってもあなたが気にする必要はない
干渉させない技術⑤ 「嫌だ」という感情を伝える
「嫌」と言えた自分を労う
干渉させない技術⑥ 距離を置く
干渉されない人になる方法① 「好き」と「嫌い」を表明する
干渉されない人になる方法② 自分の意思を表明する
目上の相手にも自分の意思を伝える
干渉されない人になる方法③ 求める関係性を伝える
干渉されない人になる方法④ 対等な言葉を使う
第3章まとめ ──「干渉させない技術」
干渉されない会話のはじめ方/干渉させない技術/干渉されない人になる方法
第4章 ── 干渉しない技術
干渉しない基本は「黙る」こと
「なぜ、今話しているのか?」を自らに問う
「話したい」と思ったら「3秒」数える
どんな話も終わらせる魔法のフレーズ/待つことで相手が自ら気づいてくれる
思わず干渉してしまったときの「リカバリー術」
「あっ」と思ったら、すぐにひと言つけ加える
反論したくなったら「なぜ?」に置き換える
「受け取りたくない言葉」に対して好奇心を抱く
干渉しない「会話のデザイン」3ステップ
ステップ① 聞くに徹する/ステップ② 合いの手を増やす/ステップ③ 許可を取って、ストレートに言う
意見を言う前に、必ず「許可取り」をする
いつまでも干渉せず、手を放すコツ
「というと?」と聞いて相手に考えさせる
「察しの悪い人」になる勇気を持つ
「というと?」以外の質問に注意する
「同じ話の繰り返し」から抜け出す方法
相手が変わる「1%の可能性」を信じる/ゆっくり聞いて、相手の話を引き出す
自分の「表情やしぐさ」に敏感になる
「どう見えるか」が最も強い干渉になっている
第4章まとめ ──「干渉しない技術」
第5章 ── 干渉しない、干渉させない「最高の人間関係」の築き方
「距離の椅子ワーク」で距離感をデザインする
①椅子に座り、向かいにもう一つ別の椅子を置く/②相手の椅子に座る/③自分が望む距離を設定する
相手の「願い」を想像し、距離感について対話する
相手の願いをストレートに聞く
「戦略的な干渉」が良い距離感をつくる
相手が不快にならない関係こそ危険
文頭で「保険」を掛ける
相手の「願い」を聞きつつ、自分の意思を通す
自分の意思を通した経験が干渉を防ぐ
戦略的な干渉を成功させる「止まる・見る」技術
言葉ではなく「表情や仕草」を見る
第5章まとめ ── 干渉しない、干渉させない「最高の人間関係」の築き方
おわりに ── コミュニケーションをあきらめない
著者
林 健太郎(はやし・けんたろう)
否定しない専門家/コーチ
合同会社ナンバーツーエグゼクティブ・コーチ。リーダー育成家。一般社団法人国際コーチング連盟日本支部創設者。1973年、東京都生まれ。バンダイ、NTTコミュニケーションズなどに勤務後、プロコーチを目指して海外修業に出る。帰国後、2010年にコーチとして独立。大手企業などで延べ2万人以上のリーダーにリーダーシップを指導。企業向けの研修講師としての実績も豊富で、フェラーリ社の日本の認定講師を8年間務めるなど、リーダー育成に尽力。独自開発した「コーチング忍者」研修は、(株)サザビーリーグ、(株)ワコールなどの企業に採用されている。チームビルディングの専門家としても活動し、多くのチームの再生に貢献。より良いリーダーになりたい人への個別指導プログラムも提供している。プライベートでは2児の父として育児に奮闘中。
著書に、シリーズ20万部を超えるベストセラーとなった『否定しない習慣』『子どもを否定しない習慣』(以上、フォレスト出版)、『期待しない習慣』(朝日新聞出版)、『「ごめんなさい」の練習』(PHP研究所)、『チームが「まとまるリーダー」と「バラバラのリーダー」の習慣』(明日香出版社)ほか多数。