人を動かし、成果を生み出す リーダーシップの科学

人を動かし、成果を生み出す リーダーシップの科学
書籍情報
- 鈴木竜太 著
- 定価:2200円(本体2000円+税10%)
- 発行年月:2025年12月 [予約受付中]
- 判型/造本:46並
- 頁数:336
- ISBN:9784478123102
内容紹介
よいリーダーを目指すあなたに、足りないものは何かーー?本書は、効果的なリーダーシップを振るうための答えを提供しようとするものではない。リーダーシップ論の知識を軸に、最善のリーダーシップを振るえるようになること目指す。経営学の知識を軸に思考し、実践する方法をまとめた1冊。
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目次
はじめに
リーダーシップ論を学ぶと良きリーダーシップが育まれる 本書の全体像
第1章 リーダーシップとは何か
リーダーシップが示すもの
リーダーシップ論の世界
リーダーシップの3つの特徴 リーダーシップの正体
リーダーシップの構造
構造のどこに着目するか 共有する目標を考える フォロワーにどう行動してもらうか どのような働きかけを行うか
リーダーシップの成功と失敗
リーダーシップではないもの
リーダーシップ行動とリーダー行動 目標の多様性
第1章で学んだこと
Column 科学的な思考と理論と実践
第2章 リーダーシップ論の広がりと構造
リーダーシップ論の広がり
リーダーシップはどこにあるのか フォロワーの行動のバラエティ
「リーダー」に注目した4つのアプローチ
4つのアプローチ
リーダーシップ研究の広がりと3つの波
「リーダー」に着目したリーダーシップ論
特性アプローチ 行動アプローチ 行動アプローチが注目した2つの行動 状況アプローチ 価値ベースアプローチ
フォロワーの行動を引き出すリーダーシップ論
時代の変化が与える影響 フォロワーの自律性を引き出す(1990年代後半以降) エシカル・リーダーシップ オーセンティック・リーダーシップ サーバント・リーダーシップ ○○リーダーシップへの批判
リーダーシップの全体から部分へ
第2章で学んだこと
Column リーダーシップのタクソノミー
Column フルレンジリーダーシップ
第3章 リーダーの行動と成果
フォロワーに影響を与える行動は「一つだけ」ではない
ビジョンだけで人は動かない
状況が行動の影響を左右する
独裁的なリーダーがもたらす影響 独裁的な振る舞いはプラスにも働く
リーダーの行動がもたらす悪影響
目標設定の罠 最終結果への強い意識 フォロワーの健康への影響
リーダーが「行動しない」という行動
任せるリーダーシップ フォロワーの成長を後押しする
「感情」という働きかけ
感情の表現で変わる影響 感情のコントロールと感情によるマネジメント
第3章で学んだこと
Column 創造性を生むリーダー
Column 健康志向のリーダー
第4章 リーダーとフォロワーの関係性から見るリーダーシップ
状況に合わせて最適解を出す
支援する方法を決める モチベーションを高める 関係性を考える
関係性の中に生まれるリーダーシップ
リーダーとメンバーの交換関係 一対一からネットワークへ
リーダーに必要なのは一貫性か柔軟性か
一貫した行動の捉えられ方 矛盾した行動の捉えられ方
第4章で学んだこと
第5章 フォロワーがリーダーシップに与える影響
リーダーに対するフォロワーの期待
リーダーシップの幻想 リーダーはどれほど業績に影響を与えるのか
フォロワーが考えるリーダーの条件
暗黙のリーダーシップ リーダーシップとみなされるものとそうでないもの
女性リーダーはなぜ難しさを感じるのか
女性リーダーが背負うダブルスタンダード
アイデンティティとしてのリーダー
良きリーダーシップ発揮のためのフォロワー リーダーも初めからリーダーではない シェアド・リーダーシップ
フォロワーシップを知る
フォロワーシップの捉え方
第5章で学んだこと
Column リーダーシップにまつわる性差
第6章 リーダーのリーダーシップを決めるもの
強き良きリーダーの落とし穴
倫理的リーダーの疲弊と誤り 強いリーダーの危うさ
有害なリーダーシップ
有害なリーダーシップの特徴やタイプ 生み出す要因 フォロワーが生み出す有害なリーダーシップ
特性の捉え方の変化
性格や特性と成果の関係 幼少期の環境が与える影響 生物学的な特性とリーダーシップ
第6章で学んだこと
Column カリスマリーダーを生むフォロワー
第7章 リーダーシップの思考法
リーダーシップの基本となる思考
ガンディーの塩の行進 知的な想像者としてのリーダー リーダーシップを振るう時
聞くことと問うことの重要性
聞くことの意義 問うことの意義
リーダーシップ論を実践に活かす
理論は思考の補助線 想像力を豊かにするもの
リーダーシップの罠
リーダーシップの死角 リーダーシップスタイルの変容 プロセスであることの誤解 余白を残さないマネジメント 進む方向の未共有
リーダーは知的な想像者であれ
第7章で学んだこと
Column 参加型リーダーシップにおける意思決定のプロセス
補章 リーダーのために、組織ができること
良きリーダーシップ発揮のためのマネジメント
余白の必要性 忙しさがもたらす影響 リーダーの選抜
リーダーの育成
知識・スキル・素養 リーダーシップ開発に必要な6つの要素 プロセスに注目した開発 経験学習だけに依存しないリーダーシップ開発 道具を持ち、理解した上で使う
リーダー人材を組織でつくる
モチベーションと自信を生み出す リーダー研修の逆効果 リーダーシップ・アイデンティティの醸成 組織によるリーダーシップの養成
おわりに
索引
著者
鈴木竜太(すずき・りゅうた)
神戸大学大学院 経営学研究科 教授。1971年生まれ。1994年神戸大学経営学部卒業。ノースカロライナ大学客員研究員、静岡県立大学経営情報学部専任講師を経て、現職。専門分野は経営組織論、組織行動論、経営管理論。主な著書に『組織と個人』(白桃書房:経営行動科学学会優秀研究賞)、『自律する組織人』(生産性出版)、『関わりあう職場のマネジメント』(有斐閣:日経・経済図書文化賞、組織学会高宮賞)、『(はじめての経営学)経営組織論』(東洋経済新報社)。共著に『組織行動』(有斐閣)。共編著に『お仕事マンガの経営学』(有斐閣)などがある。
