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なぜ、あなたのチームは疲れているのか?

職場の「心理的リソース」を回復させるリーダーの思考法

  • 紙版

なぜ、あなたのチームは疲れているのか?

職場の「心理的リソース」を回復させるリーダーの思考法

書籍情報

  • 紙版
  • 櫻本 真理 著
  • 定価:1980円(本体1800円+税10%)
  • 発行年月:2025年10月 [予約受付中]
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:368
  • ISBN:9784478123270

内容紹介

「心理的リソース」とは「面倒くさいけど、やるか!」というエネルギーのこと。この有限のリソースを浪費していると、あっという間にチームは疲れ果てていきます。だから、リーダーにはこの「見えないリソース」に着目して、これを増幅させていくアプローチが不可欠。そのノウハウを伝授する初めての教科書、登場!

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目次

はじめに

なぜ、頑張るリーダーほど「自信」を失っていくのか?
誰も教えてくれなかった「見えない資源」とは?
私たちは刻一刻と、「心理的リソース」を費やしている
心理的リソースの浪費がチームの「生産性」を下げている
まず、リーダーが「自分自身」を見つめ直す
「稼ぐ」ことだけが価値なのか?
「健やかさ」を犠牲にせずに、成果を上げるマネジメントとは?

第1章 心理的リソースとは何か

Lesson 1
チームに潜む「消耗のサイン」に気づく
「心理的リソース」というレンズをもつべき理由

  あなたの目の前にある「消耗のサイン」に気づけているか?
  「なんとなく雰囲気が悪い」を放置するとどうなるか?
  心理的リソースの「消耗」が、〝負の連鎖〟を引き起こす

Lesson 2
心理的リソースは、こうして増えたり減ったりする
「主体的に動けない人」のなかでは、何が起こっているのか?

  「うちのメンバーは、主体性がなくて」と嘆くリーダーが気づいていないこと
  「主体性」を傷つけたものの正体とは?
  「心理的リソース」は、増えたり減ったりを繰り返している
  行動の背景にある「心理的リソースの増減」を想像する

Lesson 3
心理的リソースを消費する「3つの領域」
「アタマ・ココロ・カラダ」で心理的リソースは使われる

  ジョブズが毎日同じ服を着ていたのは、心理的リソースを節約するため⁉
  「不安」「不満」「怒り」で心理的リソースは消耗する
  「寝不足」「疲労」による消耗に気づけない危険性
  メンバーの疲弊の「真因」を突き止める

Lesson 4
心のエネルギー源はなにか?
メンバーの「願い」を尊重することが大切なわけ

  心理的リソースが生まれる背景には、「願い」が存在している
  「願いは叶う」と信じられると、心理的リソースが生まれる
  メンバーの「願い」を叶えようとすることが大切

Lesson 5
心理的リソースを大切にすると「生産性」が上がる
「工数=時間×人数」を最大化するために最も重要なこととは?

  「効率化」を徹底したリーダーの末路
  「マネジメントの本質」を誤解してはならない
  心理的リソースを大切にすると、「生産性」が高まる理由

Lesson 6
心理的リソースが枯渇すると「思考力」が落ちる
うつ状態の「認知の歪み」との類似点

  「複雑な思考」には、心理的リソースを必要とする
  「白黒思考」と「過度の一般化」
  「思考の単純化」によって、仕事の「成果」は出にくくなる

Lesson 7
心理的リソースが枯渇すると「衝動的」になる
「やるべきだと、頭ではわかっている」のに実行できない理由

  「頭ではわかっているのにできない」の正体
  「衝動」と「衝動抑制」のメカニズム
  チームがギスギスしたときに、真っ先にやるべきこととは?

Lesson 8
「有限説」の立場でマネジメントする
「性善説」と「性悪説」を超える〝第3の道〟

  「性善説」と「性悪説」で揺れ動くリーダーたち
  なぜ、「優秀な社員」から次々と転職し始めたのか?
  心理的リソースという視点で、「社員に起きていたこと」を読み解く
  心理的リソースが満たされれば「善」になり、枯渇すれば「悪」になる
  人間は本来、「善」でも「悪」でもなく、ただ「有限」であると捉える

第2章 リーダーが、まず自分を見つめなおす

Lesson 9
無自覚に「心理的リソース泥棒」になっていないか?
メンバーの最大の消耗要因は「自分」かもしれない

  リーダーが「心理的リソース泥棒」に陥りやすい理由
  メンバーに及ぼしている「影響力」を、リーダーは自覚しなければならない
  ランクをもつ人は、メンバーと「対等」ではいられない
  リーダーの「小さな言動」が、メンバーにエネルギーをもたらす

Lesson 10
リーダーは「余裕」をもつ
「苦しい局面」を乗り越えるリーダーの鉄則

  メンバーにとって「最悪のリーダー」とは?
  あなたは、「安心」していますか?
  組織を滅ぼす「悪魔の循環」とは?
  リーダーに「余裕」があれば、チームの悪循環を止められる

Lesson 11
自分の「状態」に気づく
自分自身の「心理的リソース」に意識を向ける

  自分の「状態」に気づくことが、すべての始まり
  「何に心理的リソースを費やしたか」を振り返る
  自分をモニタリングすることで、「消耗パターン」をつかむ

Lesson 12
「耳の痛い指摘」を受け入れる
「コーチャビリティ」こそが優れたリーダーの条件である

  リーダーが「自分の姿」を知るのは難しい
  メンバーが「本音」を押し殺す理由
  リーダーに求められる「コーチャビリティ」とは何か?
  「自分がどこで間違えたのか」を内省する
  「リーダーが変わる」からこそ、メンバーとの信頼関係が生まれる

Lesson 13
自分の「原動力」を知る
「恐れ」や「怒り」よりも「ワクワク感」を大切にする

  人間のエネルギー状態には、「4つのモード」がある
  健全なリーダーシップは、「希望モード」で発揮される
  「恐れモード」は自己犠牲的な働き方につながる
  「怒りモード」は、破壊的な悪影響を生み出すことがある
  「自分はもうダメだ」という自己否定感が生まれる瞬間
  日常の小さな喜びに「意識」を向ける

Lesson 14
自分の「フィルター」を書き換える
知らず知らずのうちに自分とチームを消耗させるものの正体

  「当たり前のこと」を言ったつもりなのに、メンバーを傷つけてしまう理由
  無意識にもっているフィルターが、自分とチームを消耗させている
  自分のフィルターに気づく方法
  フィルターを「手放そう」とするより、「上書き」したほうがいい

Lesson 15
見失った「願い」を再発見する5つの問い
疲れ果てたときにリーダーがやるべきこと

  見失った「願い」を再発見する
  5分間だけ、「本当の願い」のために時間を使う

Lesson 16
リーダーの「弱さ」をチームの「資源」に変える
リーダーが無理に「強がろう」とするからチームを消耗させる

  リーダーは「強く」なくていい
  リーダーが「本音」を言葉にすると、チームに「変化」が生まれる
  「弱さ」を共有することに意味がある

第3章 個々のメンバーと向き合う

Lesson 17
「メンバーが見ている世界」を共に見る
「それは違う」と思ったときに、リーダーが真っ先にやるべきこと

  まず、「否定」せずに受け止める
  自分には見えない「相手の世界」を探る
  「相手の視点」で考える4つのステップ

Lesson 18
一人ひとりの「個性」に合わせて育てる
常に「フィルター」と「アセット」で個人差を捉える

  「仕事ができない」理由は、スキル不足だけではない
  「アセット」と「フィルター」が、仕事の成果を大きく左右する
  メンバーのフィルターをうまく活かす

Lesson 19
メンバーとの接し方に「正解」はない
メンバーの状態に合わせて、リーダーはアプローチを変える

  相手の状態によって、関わり方の「最適解」は異なる
  4つのアプローチの「型」を知る
  マネジメントがうまくいかないときは、まず、自分のアプローチを疑ってみる

Lesson 20
「プライベートの消耗」にどう対応するか?
消耗は「職場だけ」で起こっているわけではない

  「プライベートの消耗」にどこまで配慮するのか
  まずは、メンバーの「要望」を把握する
  できることとできないことの「線引き」をする

Lesson 21
「メンバーの願い」が叶えられないときどうするか?
相手の「本当の願い」と「チームの願い」をすり合わせる

  メンバーの「願い」を否定してはならない
  まずは、メンバーの「願い」を受け取る
  「チームの願い」と「制約条件」を伝える
  「業務命令」ではなく、「相手に考えてもらう」ことが大切

第4章 チームのサイパを上げる

Lesson 22
「頑張っているのに成果は出ない」のはなぜか?
隠れたコストを可視化する「サイパ」という考え方

  「隠れたコスト」がチームを圧迫する
  「サイパ=心理的リソース効率」という新しい視点
  「コスパ」はいいけど、「サイパ」が悪いこととは?
  賢いリーダーは、意思決定に「サイパ」を加味する

Lesson 23
心理的リソースをチームの「共通言語」にする
自然と「チームワーク」を生み出す特効薬

  心理的リソースという「概念」をチームで共有すべき理由
  チームでお互いの「消耗」を語り合う
  「私は消耗してます」と打ち明けるだけで、人は癒される

Lesson 24
消耗しない「構造」をつくる
チームの「目的・役割・ルール・仕組み」を明確にする

  「構造」がないと、そもそもゲームが成立しない
  チームに「構造」がないと、心理的リソースの消耗が止まらない
  「ルール」を明確にすることで、いい意味で「思考停止」する

Lesson 25
チームが消耗している「理由」を深掘りする
「個人要因・関係性要因・構造要因」の3つの視点で捉える

  「対症療法」だけでは、同じ問題が繰り返し起きる
  消耗を生み出す「構造要因」を掘り当てる

Lesson 26
チームの「レバレッジ・ポイント」を見つける
「サイパ」を最大限に高める〝とっておき〟の方法

  「あれもこれも」でチームは疲弊する
  「レバレッジ・ポイント」を見つけ出す
  リーダーの「着眼点」が重要
  「やるべき仕事」と「やらない仕事」を明確にする

第5章 チームの心理的リソースを増やす

Lesson 27
「チームの心理的リソース」とは何か?
とんでもない成果を生み出すチームの「秘密」

  チームの心理的リソースは、個人のリソースの総和ではない
  わずか4人の若者が「奇跡」を起こした理由
  エネルギーを殺し合うチーム
  真面目な社員が、会社に「不信感」を覚える瞬間
  「関係性」の悪化が、チームの心理的リソースを奪う
  「チームの目標」と「関係性」は相互に影響し合っている

Lesson 28
チームワークを育てるには「投資」が不可欠
「非効率に見える営み」からしか生まれない価値がある

  効率思考が「つまらなさ」を生んだチーム
  反発もあった「雑談タイム」が、チームに変化をもたらした
  「価値」がいつ生まれるかは、誰にもわからない
  チームを育てるための「投資」は、リーダーが腰を据えて実行する

Lesson 29
「恐れ」を生み出す役割を「構造」に委ねる
「恐れによるマネジメント」のリスクを避ける

  「恐れによるマネジメント」は失敗する
  「危機感」を煽った〝深刻な代償〟とは?
  「不安」と「恐れ」が、短期的な成果を生むことはある
  「リーダーへの嫌悪感」が、メンバーを消耗させる
  「恐れ」は構造に委ね、リーダーは「支援」に徹する

Lesson 30
チームの「裏の願い」に気づく
「チームの目標」と「裏の願い」を接続させる

  なぜ、「チームの目標」は達成されないのか?
  「チームの目標」にメンバーが意味を見出しているか?
  言語化されていない「裏の願い」に気づく
  「裏の願い」を大切にしながら、「チームの目標」を達成する

Lesson 31
「この人たちと働きたい」というチームを育てる
お互いに支え合い、高め合う関係性をつくる方法

  「この人たちと働きたい」という気持ちが大切
  チーム内の「価値軸」を増やす
  「充電タスク」を任せることで、メンバーの「自己効力感」を生み出す
  お互いにリスペクトし合う関係性をいかにつくるか

Lesson 32
ともに笑う
困難な局面でも、「笑い」の力で心理的リソースを生み出す

  そうは言っても、苦しいときどうすればいいのか?
  緊張を緩和させる「笑い」の力
  リーダーの「おもしろがる姿勢」をチームに伝染させる

おわりに





著者

櫻本真理(さくらもと・まり)
株式会社コーチェット 代表取締役
2005年に京都大学教育学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券、ゴールドマン・サックス証券(株式アナリスト)を経て、2014年にオンラインカウンセリングサービスを提供する株式会社cotree、2020年にリーダー向けメンタルヘルスとチームマネジメント力トレーニングを提供する株式会社コーチェットを設立。
2022年日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2022」受賞。文部科学省アントレプレナーシップ推進大使。経営する会社を通じて10万人以上にカウンセリング・コーチング・トレーニングを提供し、270社以上のチームづくりに携わってきた。エグゼクティブコーチ、システムコーチ(ORSCC)。自身の経営経験から生まれる視点と、カウンセリング/コーチング両面でのアプローチが強み。

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