目次

はじめに

「会社を売った株主」なのに感謝の言葉をいただいた！
日本の中堅・中小企業には、まだまだ伸びしろがある
“ハゲタカ”ではなく、日本を元気にするファンドを目指す

第１章　「しがらみ」──日本企業の成長を阻むもの

「しがらみ」が日本企業の成長を阻害している
中堅・中小企業経営者の半数が「しがらみ」を実感している
ステークホルダーごとの「しがらみ」とは
「しがらみ」から脱却して企業価値向上を図る「ビジネスモデル・イノベーション（ＢＭＩ）」
「Ｒｅｄｅｆｉｎｅ」（価値命題の再定義）、「Ｅｘｐｌｏｒｅ」（実践知プロセスの高速回転）とは
ポラリス・ファンドが投資する案件とは

第２章　ポラリスによる企業価値向上の実例

事例１　【オーナー事業承継型】　キューサイ
　　　　オーナー経営からの脱却によって自由な発想を手に入れる

事例２　【スピンオフ型】　スマイル
　　　　「脱親会社」を推進、新商材のヒットで営業利益が三倍増

事例３　【カーブアウト型】　駅探
　　　　大企業のノンコア事業から成長力を備えたネット企業へ

事例４　【非公開化型】　オークネット
　　　　中古車オークション専業からサービスの多様化を図る

事例５　【セカンダリーバイアウト型】　ドラッグイレブン
　　　　厳格な「工程表管理」によって一年で過去最高益を達成

第３章　ポラリス流ＢＭＩの実践──案件発掘から「100日プラン」策定まで

すべてはマネジメントインタビューから始まる
「100日プラン」で「ＢＭＩ」の方向性を決定付ける
「100日プラン」の流れとは
「Ｒｅｄｅｆｉｎｅ」で経営ビジョンや事業モデルを再設定する
「Ｒｅｃｏｎｎｅｃｔ」ができるのはＰＥファンドの大きな強み
「Ｅｘｐｌｏｒｅ」で収益力を着実に向上させる
ＫＰＩの設定と工程表づくり
経営陣から現場に至るまでの全員参加が不可欠

第４章　ポラリスが誕生以来つくり上げてきた「日本型ＰＥファンド」とは

企業の成長の道しるべを示す“北極星”になりたい
「産業金融」への強い想い
産業金融の新しいカタチ、ＰＥファンドとの出会い
ポラリス・キャピタル・グループの誕生
リスクを取りながら企業価値向上に挑むＰＥファンド
ポラリス・ファンドの特徴
ポラリスが実践する「日本型ＰＥファンド」とは
わたしは、生涯プレイングマネジャー
同じチームが案件の入り口から出口まで一貫して担当する責任ある体制
「投資家重視」の視点こそが、すべての基本

第５章　「ポラリス・キャピタリズム」とは

ポラリスの経営理念と７つの行動規範
多彩なバックグラウンドを持つ人材の集まりが豊かな発想を生み出す
「ビジネスモデル・イノベーション」と「ワイズキャピタリズム」
ポラリスが追求するワイズキャピタリズムこそ「ポラリス・キャピタリズム」
ＰＥファンド業界の「ポラリス（道しるべ）」へ

あとがき

「ワイズキャピタリズム」によって日本再生を

一橋大学名誉教授　　野中　郁次郎

著者

木村雄治（きむら・ゆうじ）
ポラリス・キャピタル・グループ株式会社　代表取締役社長
1961年生まれ。東京大学教養学部卒業。85年、日本興業銀行（現・みずほコーポレート銀行）に入行し、国内外融資業務、証券業務を担当。91年、米国ペンシルバニア大学経営大学院（ウォートン校）にてMBAを取得。2002年、みずほ証券にてプライベート・エクイティ部長に就任、未公開株式投資業務を立ち上げる。04年、ポラリス・プリンシパル・ファイナンス株式会社（10年に現社名に変更）設立時に同社代表取締役副社長に就任。06年より同社代表取締役社長兼投資委員会委員長に就任、現在に至る。