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信頼とデジタル

顧客価値をいかに再創造するか

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信頼とデジタル

顧客価値をいかに再創造するか

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 三品和広 著/山口重樹 著
  • 定価:2420円(本体2200円+税10%)
  • 発行年月:2020年08月
  • 判型/造本:46上
  • 頁数:268
  • ISBN:9784478110782

内容紹介

伝統的な日本の大企業が生き残るためのデジタル戦略をいかに構築するか。顧客との関係づくりを7つのプロセスに分解し、それぞれにデジタル技術を効果的に活用することによって継続的な信頼を得る。顧客のなかに眠るアクティビティを顕在化し、自社のアクティビティとして最大限取り入れる方法を紹介する。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1章 大企業受難の時代

(1)大企業は永遠なり、という思い込み
国内でも負け始めた日本の大企業
大企業を動かす1980年代に就職した人々
デジタル化の誤った取り入れ方

(2)なぜ大企業は繁栄したのか
大企業を生み出したものとは何か
大企業とともに拡大する規模の経済
ビジネスにおける時空間の制約を取り払ったもの
国籍不明の製品が溢れる世界
大企業を守ってきたビジネスの制約

(3)なぜ大企業は衰退したのか
大企業衰退の4つの要因
要因① 大企業のスピードの低下
要因② 競争優位を無効化するアンバンドリング
要因③ テクノロジーの民主化
要因④ 悪化し続ける大企業病
大企業を苦しめる余分なレガシー
ソニーはなぜプラットフォーマーになれなかったのか

(4)宿命を変えるためのヒント
貸借対照表に表れない企業の資産
デジタル時代に武器になる大企業の強みとは
最高の品質ではなくとも支持されるマクドナルド
真のデジタル戦略をつくる原点となる「信頼の棚卸し」

第2章 デジタルが変える競争優位と経営戦略

(1)デジタルが競争優位を変える
「ウィズダム(叡智)」が競争優位を生み出す時代へ
デジタルエコノミーの3つのドライバーと失われる大企業の競争優位
大企業の強みを生かしたデジタル化に必要なこと

(2)顧客価値リ・インベンション戦略
顧客価値のリ・インベンション
顧客価値リ・インベンション戦略① 顧客の真の課題を解決する
顧客価値リ・インベンション戦略② 顧客価値を継続的に向上させる
継続的価値向上のための学習
デジタルエコノミーのさらなる加速
コラム1 デジタルが解消するボトルネック

第3章 顧客価値リ・インベンション戦略のフレームワーク

(1)顧客とのバウンダリーを引き直し、新たな立地へ
アクティビティをデジタル化する

(2)トラステッド・パートナーとなるための七つの観点
観点① 顧客課題(ジョブ)の抽出 ── 提供価値を問い直す
観点② 顧客課題解決に必要なアクティビティの抽出 ── 隠れたニーズを可視化する
観点③ 新たなアクティビティのデジタル化 ── 提供価値をデザインする
観点④ データと学習メカニズムの特定 ── 進化の仕組みを埋め込む
観点⑤ 顧客課題を解決するアクティビティの分担 ── 顧客と企業のバウンダリーを変える
観点⑥ 収益モデルの構築 ── サブスクがすべてではない
観点⑦ 仕組みと提供体制 ── 新たな構え
コラム2 プライバシー規制はどうなるか?
コラム3 データ分析で相関ではなく因果を把握することは可能か?
コラム4 予測精度を上げるにはどれだけのデータ量が必要か?

第4章 事例で読み解く顧客価値リ・インベンション戦略

(1)フレームワークによる事例の読み解き
■ 事例1 価値を食卓に届ける〔ウォルマート〕
■ 事例2 カスタムとマスの両立〔カーボン〕

(2)顧客の「トラステッド・パートナー」になるために
コラム5 デジタル化で店舗はどう変わるのか?
コラム6 デジタル化でモノづくりはどのように変わるのか?

第5章 〔インタビュー〕 顧客価値リ・インベンション戦略を有効にする先端テクノロジー

インタビュー1 Star 創設者・会長 ユハ・クリステンセン
デザインアプローチを、顧客価値のリ・インベンションにどう生かすか
すべての基礎に「エンパシー(共感)」がある
デザインが、ブランド価値になる
デザインが、未来の姿を変えていく
大企業のカルチャーを変える「コ・クリエーション(共創)」

インタビュー2 DataRobot 創設者・CEO ジェレミー・アシン
AIを顧客価値リ・インベンション戦略にどう生かすか
AIを生かせる2つの領域
AIプロジェクトを成功に導くセオリーとは
AIの信頼性を高めるためのチーム
スマホのようなAIをいかに生み出すか

第6章 〔対談〕 デジタル時代にこそ、大企業の信頼を生かした変革を

三品和広 ◆ 神戸大学大学院経営学研究科 教授
山口重樹 ◆NTTデータ代表取締役 副社長執行役員
デジタル革命は、第二フェーズへ
社内のベストプラクティスを標準化
価値の本質を問い直す
攻めの信頼、守りの信頼
中期経営計画(中計)+αの新たなマネジメントの模索
専門性を生かして、信頼から信任へ
経営の枠組みのアップグレードを

おわりに





著者

三品和広(みしな・かずひろ)
神戸大学大学院経営学研究科教授。1959年愛知県生まれ。82年一橋大学商学部卒業。84年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。89年ハーバード大学文理大学院企業経済学博士課程修了。89年ハーバード大学ビジネススクール助教授。北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科助教授等を経て、2004年より現職。主な著書に『戦略不全の論理』(東洋経済新報社、2004年、第45回エコノミスト賞、第21回組織学会高宮賞、第5回日経BP・BizTech図書賞受賞)『経営戦略の実戦1:高収益事業の創り方』(同、2015年)『経営戦略の実戦3:市場首位の目指し方』(同、2018年)、共著書に『モノ造りでもインターネットでも勝てない日本が、再び世界を驚かせる方法——センサーネット構想』(同、2016年)『デジタルエコノミーと経営の未来』(同、2019年)がある。

山口重樹(やまぐち・しげき)
NTTデータ代表取締役副社長執行役員。公共・社会基盤分野、法人・ソリューション分野、中国・APAC分野担当。1961年兵庫県生まれ。84年一橋大学経済学部卒業、同年日本電信電話公社入社。製造業、小売・流通・サービス業でのシステム開発、新規事業創出に従事し、特にコンサルティング、ERP、Eコマース、オムニチャネル、ペイメントの拡大に注力。近年は中国・APAC地域での事業拡大、デジタルソサイエティーの実現に向けた取り組みも推進。2013年執行役員法人コンサルティング&マーケティング本部長、2016年常務執行役員ITサービス・ペイメント事業本部長、2017年取締役常務執行役員を経て、2018年6月より現職。共著書に『デジタルエコノミーと経営の未来』(東洋経済新報社、2019年)がある。

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