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失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

書籍情報

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  • 野中郁次郎 編著 杉之尾宜生/戸部良一/土居征夫/河野仁/山内昌之/菊澤研宗 著
  • 定価:本体1,800円+税
  • 発行年月:2012年07月
  • 判型/造本:4/6上製
  • 頁数:320
  • ISBN:978-4-478-02155-2

内容紹介

率先垂範の精神を欠くリーダー、硬直化した官僚的組織、プロフェッショナリズムの誤解——かつての日本軍と同じように、日本の企業や政府は、いま「失敗の拡大再生産」のスパイラルに陥ってしまっている。
最大の問題は、傑出したリーダーが出現しないことだ。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

編著者まえがき──失敗の本質ふたたび

Ⅰ リーダーシップの本質

第1章 求められる「現場感覚」「大局観」「判断力」

戦場のリーダーシップ  野中郁次郎 著

フランス敗れたり
リーダーに求められる六つの能力
硫黄島の栗林と沖縄の牛島
インパールの牟田口とモンゴルの根本
レイテ〝謎の反転〟の栗田とキスカ撤退の木村
フロネティック・リーダーの育成
サイロの破壊とタスクフォースの創設
  章末 硫黄島の戦い
  章末 沖縄戦
  章末 インパール作戦
  章末 モンゴル撤退
  章末 レイテ沖海戦
  章末 キスカ島撤退作戦

第2章 名将と愚将に学ぶトップの本質

リーダーは実践し、賢慮し、垂範せよ  野中郁次郎 著

真珠湾攻撃が成功した知られざる理由
蒋介石軟禁、そして釈放の意味は何だったか
都合の悪い事実には頬かむり
社会から遊離した知的貧困組織
戦いの目的共有が不十分で完敗
悪しき演繹主義と回らなかった知のループ
試す人になろう
リーダーは現場のただなかで考え抜け

Ⅱ 組織とリーダーシップ

第3章 「攻撃は最大の防御」という錯誤

失敗の連鎖 なぜ帝国海軍は過ちを繰り返したのか  杉之尾宜生 著

真実解明の意義
[海軍の錯誤1]戦争イコール武力戦という誤解
[海軍の錯誤2]シーレーン防衛の誤解
[海軍の錯誤3]科学技術に対する先見性の欠如
  章末 ハワイで航空奇襲作戦を敢行した山本五十六の不明
  章末 爾後ノ戦争指導ノ大綱
  章末 過去に経験していたシーレーン破壊

第4章 昭和期陸軍の病理

プロフェッショナリズムの暴走  戸部良一 著

軍人たちはなぜ政治介入を強行したのか
軍人が負ったトラウマと国民の政治不信
総力戦に対する軍部と政治家の齟齬
暴走する出先軍と追認しかできない陸軍中央
軍事的合理性を背景とした政治介入
軍事テクノクラートの独善性
強力なリーダーの排除とセクショナリズム

第5章 総合国策の研究と次世代リーダーの養成

「総力戦研究所」とは何だったのか  土居征夫 著

「日本必敗」の結論
国家百年の計に向かう人材養成機関
総力戦研究所の教育と机上演習
総力戦研究所の成功と限界
陸大、海大、帝大の欠陥教育
リーダー育成教育の根本的見直し

第6章 日米比較:名もなき兵士たちの分析研究

「最前線」指揮官の条件  河野仁 著

「バンザイ突撃」の実相
戦場の恐怖と対処法
戦闘ストレスとPTSD
戦場における指揮官の役割
第一次集団の絆形成と「タテの絆」
戦場におけるリーダーシップの原則
統率の失敗
「人情課長」に見る日本的リーダーの条件
権威の葛藤
現代の戦場指揮官に求められる資質
  章末 ガダルカナル島の死闘──「玉砕」の日本軍、「生還」のアメリカ軍

Ⅲ リーダー像の研究

第7章 組織人になれなかった天才参謀の蹉跌

石原莞爾 官僚型リーダーに葬り去られた不遇  山内昌之 著

真っ二つに分かれる石原に対する評価
理論だけでなく戦場でも一線級の冴えを見せる
「五族協和」「王道楽土」の理想と現実
巨大官僚機構だった日本陸軍
平時のリーダー・東條に封殺された石原
官僚型リーダーと天才型リーダーの調和
  章末 満洲事変
  章末 石原莞爾

第8章 独断専行はなぜ止められなかったのか

辻 政信 優秀なれど制御能わざる人材の弊害  戸部良一 著

現場判断による「独断専行」はどこまで許されるのか
積極果敢・臨機応変が高評価される時──マレー作戦の場合
中央の指示を無視して進められた作戦──ノモンハン事件の場合
一介の少佐の率先垂範の行動力が組織の理念を体現していた背景
責任を問われず、要職に返り咲くことができた理由
限度を越えた独断専行が戦史に残る惨敗を呼ぶ──ガダルカナル島の戦いの場合
組織の理念と普遍的価値のバランスをいかに取るべきか

第9章 危機に積極策を取る指揮官

山口多聞 理性と情熱のリーダーシップ  山内昌之 著

リーダーの冷静と激情
判断力と大局観
闘魂と勇猛心
責任感と出処進退
  章末 ミッドウェー海戦のif

Ⅳ 戦史の教訓

第10章 ノモンハン事件「失敗の教訓」

情報敗戦 本当に「欧州ノ天地ハ複雑怪奇」だったのか  杉之尾宜生 著

メドベージェフ大統領のウランバートル演説
ノモンハン事件の概要
ノモンハン事件の再検証
情報分析──リュシコフ大将亡命の影響
情報活動──陸軍大佐土居明夫の対ソ情報報告
外交情勢──独ソ関係見通しの誤算

第11章 戦艦大和特攻作戦で再現する

合理的に失敗する組織  菊澤研宗 著

山本七平の空気論
戦艦大和特攻作戦における意思決定プロセス
伊藤長官の論理的思考は空気で説明できない
「空気」の本質を科学的に分析する
いかにして、空気に水を差すか
  章末 他律的行動と自律的行動

第12章 昭和期陸軍 皇道派と統制派の確執に見る

派閥の組織行動論  菊澤研宗 著

派閥は永続するのか、消滅するのか
日本陸軍の二大派閥──皇道派と統制派の闘争
山本七平の派閥永続論
派閥の経済学アプローチ
派閥の力学に見るガバナンスの教訓
  章末 ウェーバーの「価値自由原理」で考える──効率性問題と正当性問題の違い

あとがきにかえて 論理に依存するリーダーの限界

[対論]リーダーの「現場力」を検証する  野中郁次郎×杉之尾宜生

ノモンハン事件に見るソ連の戦略と日本の戦略不在
大日本帝国憲法の分権構造とリーダーシップのスタイル
「健在主義」を恐れる雰囲気──キスカ島撤退作戦と木村昌福





著者プロフィール

野中郁次郎 Ikujiro Nonaka
一橋大学 名誉教授
カリフォルニア大学バークレー校卒業。専門は組織論。防衛大学校教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授などを経て2006年より現職。2002年紫綬褒章受章、2010年瑞宝中綬章受章。著書に『知識創造企業』(東洋経済新報社、1996年)、『アメリカ海兵隊』(中央公論社、1995年)、共著に『失敗の本質』(1984年の初版はダイヤモンド社、1991年に中央公論社から文庫版)、『戦略の本質』(日本経済新聞社、2005年)、『知識創造経営のプリンシプル』(東洋経済新報社、2012年)など多数。

杉之尾宜生 Yoshio Suginoo
元 防衛大学校 教授
1936年生まれ。防衛大学校卒業。陸上自衛隊入隊。第七師団戦車大隊、防衛大学校教授等を歴任。2001年3月定年退官(元一等陸佐)。専門は戦史・戦略。著書に、『戦略論大系(1)孫子』(芙蓉書房出版、2001年)、共著に、『失敗の本質』(1984年の初版はダイヤモンド社、1991年に中央公論社から文庫版)、『戦略の本質』『撤退の研究』(ともに日本経済新聞社、2005年、2007年)など多数。

戸部良一 Ryoichi Tobe
国際日本文化研究センター 教授
京都大学大学院法学研究科博士課程満期退学。法学博士(京都大学)。専門は日本近現代史。防衛大学校教授などを経て2009年より現職。著書に『日本の近代9 逆説の軍隊』(中央公論社、1998年)、『日本陸軍と中国』(講談社、1999年)、『外務省革新派』(中央公論新社、2010年)、共著に『失敗の本質』(1984年の初版はダイヤモンド社、1991年に中央公論社から文庫版)など。

土居征夫 Yukio Doi
学校法人城西大学 特任教授
1965年東京大学法学部卒業、通商産業省(現経済産業省)入省。生活産業局長を経て94年に退官。商工中金理事、NEC取締役・執行役員常務等を経て、2004年企業活力研究所理事長、2011年より現職。著書に『人づくり・国づくり』(財界研究所、2010年)、『下剋上』(日本工業新聞社、1982年)がある。

河野 仁 Hitoshi Kawano
防衛大学校 教授
1961年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程前期課程修了。ノースウェスタン大学大学院博士課程修了。Ph.D(社会学)。2004年より現職。2011年8月より防衛省人事教育局人材育成企画官を兼務。専門は軍事社会学。著書に、『〈玉砕〉の軍隊、〈生還〉の軍隊』(講談社、2001年)、共著に、The Battle for China, Stanford Univ. Press, 2010、『日中戦争の軍事的展開』(慶應義塾大学出版会、2006年)、『岩波講座 アジア・太平洋戦争5 戦場の諸相』(岩波書店、2006年)、『戦後日本の中の「戦争」』(世界思想社、2004年)など。

山内昌之 Masayuki Yamauchi
明治大学 特任教授
1947年札幌市生まれ。北海道大学文学部卒業。東京大学学術博士。カイロ大学客員助教授、トルコ歴史協会研究員、ハーバード大学客員研究員、東京大学大学院総合文化研究科教授などを経て2012年より現職。専攻はイスラム史・国際関係史、中東イスラム地域研究。紫綬褒章受章。『スルタンガリエフの夢』(東京大学出版会、1986年、サントリー学芸賞受賞)、『瀕死のリヴァイアサン』(TBSブリタニカ、1990年、毎日出版文化賞受賞)、『ラディカル・ヒストリー』(中央公論社、1991年、吉野作造賞)など著書多数。専攻分野以外にも、『嫉妬の世界史』『リーダーシップ──胆力と大局観』(ともに新潮社、2004年、2011年)などがある。

菊澤研宗 Kenshu Kikuzawa
慶應義塾大学 商学部 教授
慶應義塾大学商学部卒業。同大学院商学研究科博士課程修了。慶應義塾大学博士(商学)、ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネス客員研究員、防衛大学校総合安全保障研究科教授、中央大学専門職大学院国際会計研究科教授を経て、2006年より現職。著書に、『組織の不条理』『戦略学』(ともにダイヤモンド社、2000年、2008年)、『比較コーポレート・ガバナンス論』(有斐閣 、2004年)、『なぜ改革は合理的に失敗するのか』(朝日新聞出版、2011年)など多数。

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