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持ちモノ、死に方、お葬式… 人生のかたづけ整理術

遺された家族が困らないために

  • 紙版
  • 電子版

持ちモノ、死に方、お葬式… 人生のかたづけ整理術

遺された家族が困らないために

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 柳田 智恵子:著
  • 定価:1320円(本体1200円+税10%)
  • 発行年月:2014年02月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:248
  • ISBN:978-4-478-02639-7

内容紹介

身の回りの物、葬儀、墓、そして相続まで、きちんとかたづいていますか? 遺された家族が膨大な遺品に困ってしまう、お金が元で親族が喧嘩してしまう、故人の遺志がわからないばかりに多くの人が傷ついてしまう…。わかりやすい事例とともに、今、何をかたづけるべきかが分かります!

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

自分の死に方くらい、自分で決めたい

遺された家族が困らないために──

第1章 「遺品整理」より「生前整理」

 〜持ちモノ整理編

事例 「遺品整理ほど疲れる仕事はありません。
   自分の大切なものほど、自分自身で整理するのががいちばんです」

 ・お葬式よりも、相続手続きよりも疲れる「遺品整理」
 ・一見、整理整頓できている家の中が……
 ・「ごみ出しのルール」は意外な「足かせ」に
 ・「いつかできる」は「いつまでたってもできない」と同じこと
 ・思い出は、あの世に持っていくもの

「先延ばし」では永久にできなくなる。 「生前整理」は思い立ったが始めどき
 ・多すぎるモノに囲まれて暮らすと、「危険」も増える
 ・歳をとればとるほど、「かたづけ」に必要な体力と気力が低下していく
 ・「きれい好きだったはずの、あの人が……」──そんな事態にならないために

ここをおさえておけば「気もラクになる」生前整理のコツ
 ・始めやすいのは「人生の節目」
 ・配偶者が存命中なら、できるだけ「夫婦共同作業」として始める
 ・生前整理は「一気にやる」より「逐次更新」。「断捨離」より「段捨離」で
 ・自分の大事なモノは、自分で処分した方が後悔が少ない
 ・どうしても自分では捨てられない、かたづけられない人のために
  〜「遺品整理」専門のエキスパートのいる業者に依頼

「形見分け」より「生前プレゼント」でモノを減らす
 ・形見分けは誰にでも喜ばれるとは限らない

家のなかの「子供たちのもの」を処分する
 ・子供たちのものは、子供たち自身で処分してもらう

第2章 「争いのタネ」のかたづけ〜遺産相続編

事例 「一見普通の家庭でも、相続争いは起こるものです。
   『遺言書』も書き方次第ではトラブルのもとに」

 ・父が亡くなり、母と子の財産分けで一悶着
 ・「母が亡くなった場合」を想定して意地を張る兄
 ・母の『遺言書』が、また兄妹のわだかまりを生むことに

「争族」はどこの家でも起こり得る
 ・「華麗なる一族」ではなくても、庶民には庶民なりの「争い」がある
 ・遺産分割が終わるまでの間、遺族が生活に困らない配慮も必要

基本的な「相続」のルールを知っておく
 ・「法定相続人」と「法定相続分」〜相続人になれる人と相続できる遺産の割合
 ・法定相続人以外の者に財産を遺したい場合には「遺言書」で
 ・「遺留分」〜遺言書があっても、必ずしもその通りにならない

コラム 配偶者に全財産を相続させたい場合は、
    子供たちに遺留分の放棄をしてもらえるよう話をつけておく

 ・「相続放棄」と「限定承認」
 ・「相続人の廃除」と「相続欠落」
 ・「寄与分」〜被相続人への貢献度によって法定相続分以上の財産が取得できる制度

コラム 子や配偶者が「相続放棄」すると、
    兄弟姉妹に思わぬ「とばっちり」や「棚ボタ」が!?

「遺言書」があると、相続手続きもよりスムーズに
 ・遺言書は、遺族の「割り切り」と「紛争防止」の印籠に
 ・遺言書があれば、葬儀費用や当面の生活費もすぐに銀行口座からおろせる
 ・不動産の相続・遺贈に関わる税の優遇制度の「申告期限切れ」で泣かずに済む
 ・「遺書」は私的メッセージ。「遺言書」は公的な文書として通用
 ・「遺言執行者」を指定しておくと、相続がさらにスムーズになる

「遺言書」の書き方と手続き方法
 ・どんなものでも書いておけば「遺言書」として通用するものではない

「遺産整理」開始。まずやっておくことは
 ・まずは「財産リスト」「相続人・遺贈受遺者リスト」の作成
 ・「誰に」「何を」「どのくらい」相続させるか。まずは「現実」を考慮

相続を決めるには、遺族(相続人)ひとりひとりと向き合うこと
 ・「寄与分」の考え方
 ・些細なことでも相続人にとっては「大きな差」になる
 ・「付言事項」〜あなたのひとことが遺族の気持ちを救う

第3章 知らないから後悔する…… 皆が納得できる葬儀を実現する

事例 「『外野』の声に葬儀屋さんの『お勧め』。
   それらを振り払い故人の願い通りの葬儀にするには、書き残しておいてくれないと……」

 ・父の希望と通帳を託されて
 ・慎重に行った葬儀社選び。ここまではうまくいった!?
 ・「外野の声」と「想定外のできごと」につまづく
 ・葬儀屋さんのセールストークにのせられる
 ・「万事休す」。結局、大きなホールでの葬儀に
 ・誰のためのお葬式なのか

まずは「どんなお葬式にするのか」のスケッチを描いておく
 ・いまどきの主流は「派手葬」よりも「地味葬」で、より「自分らしく」
 ・葬儀の主流は3つある
  (1)火葬のみの「火葬式」(直葬)
  (2)家族やごく親しい人たちのみが参列する「家族葬」
  (3)従来の最も一般的なスタイル「一般葬」
 ・自分の希望と遺族の状況も合わせて考えるのが理想
 ・自分らしいお葬式がしたい場合は生前予約
 ・菩提寺がある場合は、そのお寺の流儀でのご供養が必要なケースも

自分のお葬式は自分で決める。自ら準備しておく「スタンバイ葬」
 ・口で言うだけでよりも「書面で残す」。書面で残すだけより「実際に準備」
 ・葬儀の生前予約での「前払い」は慎重に
 ・葬儀社との「打ち合わせ」の心得〜これさえ知っていれば失敗しない
  (1)相見積をとる。明細項目について確認する
  (2)どこまで希望できるかを確認しておく

戒名(芳名)の値段の目安
 ・戒名もいろいろ

そのほか生前に決めておきたいこと
 ・喪主と施主
 ・お葬式にお声かけする方のリストの作成

第4章 遺された家族も困らない「お墓の問題」をかたづける

事例 「お墓は『終の棲家』。遺族も本人の望みをできるだけかなえてあげたいと思うもの。
   それだけに生前に話し合っておくのがベストです」

 ・イザというときに、お墓がない! はやっぱり困る
 ・お墓には「戒名」で入るので、生前の「姓」は必要なし
 ・お墓がいらなくなっても、お墓や墓石を買ったお金は返ってこない
 ・そこは母の理想の「終の棲家」だった
 ・「分骨」で平和的解決はしたものの

いまどきの「お墓」の心配
 ・お墓のある人、お墓のない人、それぞれに悩みは尽きない
 ・お墓は亡き人にとっても、偲ぶ人にとっても、平安の場所になる
 ・お墓にまつわる基礎知識

コラム お墓の継承・維持にまつわる大いなる誤解
    「永代供養」「永代使用料」=「永遠にお墓が維持される」わけではない

 ・お墓に入るときには「戒名」がネックになる?
 ・代々の墓の納骨室はもう満杯で入れません!?—こんなときの対処法

自分らしい「お墓」の選びかた
 ・継承しないお墓
  (1)永代供養墓
  (2)合葬墓
  (3)樹木葬

葬送の方法やその後の偲ばれかた
  (1)散骨〜骨を埋葬しなくても、法律上は抵触しない
  (2)手元供養
  (3)メモリアル品として遺す

知っておきたいお墓のお値段、維持費
 ・お墓を建てるときの初期費用とランニングコスト
  (1)永代使用料(初期費用)
  (2)墓石代、工事費など(初期費用)
  (3)開眼供養(魂入れ・入魂式)の供養料(初期費用)
  (4)年間の管理料、維持費など(ランニングコスト)

コラム 「維持管理費」を支払わないと無縁仏に?

  (5)お墓の撤去にかかる費用

第5章 自分の「死に方」は自分で決めたい。

    「最期」の選択〜リビングウィル編

事例 「ひとこと書き遺しておいてくれたら、遺族はこんなに悩んだり苦しんだり、
   猜疑心をもったりしなくても済んだのです」

 ・一縷の望みを託しても……高齢になると回復の「奇跡」は期待できない
 ・悲しい後悔
 ・医療現場での延命拒否は、文書がないと難しい
 ・曖昧な形だと、のちのち遺族にわだかまりと後悔が残る
 ・時間がたっても解消できない……。不仲になってしまった兄妹たち

自分の死に方を自分で決めておくと、心の整理もできる
 ・家族と話し合うのが理想。最期は自分で死に方を決める

延命治療は「死なせない」治療である
 ・延命治療は、家族にとっても大きな負担
 ・救急車で搬送されれば、必ず「延命措置」がとられる現状
 ・治療の基本原則は「本人の意思」を尊重することだが
 ・回復の見込みがないかどうかは、医師の裁量による

コラム 胃瘻とは

家族のためにも事前に「意思の共有」をする
 ・「わかってはいるけれど、イザとなると……」という家族の心境
 ・「日本リビングウィル協会」の活動

あとがきにかえて





著者

柳田智恵子(やなぎだ・ちえこ)
NPO法人日本リビングウィル協会代表。
1957年、千葉県市川市生まれ。日本歯科大学卒業後、東京医科歯科大学研修医を経て、歯科医院を経営。その後2011年より入れ歯専門に特化、行列のできる歯科医院として現在に至る。
医院を経営する傍ら、2003年に死を目前にした人の尊厳とプライドを守るために、NPO法人日本リビングウィル協会を設立。きっかけは、自分の祖母が入院した際の待遇に衝撃を受けたこと。「自分の死に方は自分で決めよう!」をモットーに、延命治療をしたくない人向けの意思表示を預かる。また、終末期の医療や形式的な葬儀、お墓の業界にも新風を吹き込むべく、精力的に活動している。

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