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現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結

  • 紙版
  • 電子版

現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 佐々木 眞一 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2015年11月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:264
  • ISBN:978-4-478-06568-6

内容紹介

トヨタが現在、世界中で取り組んでいる仕事の進め方について、なぜ必要なのか、どのような考え方なのかをわかりやすく紹介。「頑張っているのに結果が出ないのは、仕事の進め方に問題があるはずだ」という信念のもと、科学的アプローチで徹底的に解決を図ります。トヨタの現役幹部によるビジネス書

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに ── 日本は仕事のやり方を変えなければいけない時期に来ている

序章 トヨタが今、全社で取り組みを進めている「自工程完結」という考え方

職場でよく見る上司の6つの残念顔
基本的なことが、実は職場ではできていない
スタッフ部門は生産性向上の意識が低い
誰でも決断できるほどのデータがあるなら、上司は必要ない
「カイゼン」との両輪をなすもの。「カイゼン」を定着させるもの

第1章 トヨタのリーダーたちに求められる新しい仕事の考え方は、いかにして生まれたのか

絶対に間違えられない膨大な量の「つらい仕事」はどう変わったか?
ストレスを感じているプロセスを洗い出す
やらなくてよかった仕事は、やはりしなくてよかった
お互いの業務を知ることで、前工程との信頼関係が生まれた
新しい考え方は、どのように生まれたか
一生懸命にやっているのに、結果が出ないことが、いかに不幸か
お客さま第一と言いながら、全然そうなっていない
チームワークとは助け合いではない
頭の中だけで理解しようとしてはいけない
目的やゴールに立ち戻らないと、人はすぐに間違えてしまう
「八百屋の親父はなぜいつも元気なのか」とイギリスで考えた
日本はさぞや活き活きしていると思ったら……
工場内でみんなが最も困っていることは何か
水漏れにかかわる2000以上の作業を洗い出す
思わぬ御利益で他の部門にもメリットが
他の工場が競って工程内不良をなくす活動に取り組む
2007年1月、会社方針でスタッフ部門への導入を決定

第2章 「自工程完結」にすると、どうして成果が出せるのか

スタッフの仕事にも、実は「工程」がしっかりあった
[ポイント1] 「目的・ゴール」をはっきりさせる
[ポイント2] 「最終的なアウトプットイメージ」を明確に描く
[ポイント3] 「プロセス/手順」をしっかりと考え、書き出す
[ポイント4] 次の「プロセス/手順」に進んでよいかを判断する基準を決める
[ポイント5] 正しい結果を導き出すために「必要なもの」を抜け・漏れなく出す
[ポイント6] 仕事を振り返り、得られた知見を伝承する
トヨタの新しい考え方が仕事にもたらすメリット

第3章 新しい考え方のルーツは、かつてのトヨタのリーダーたちにあった

検査をしていると、自分が悪いことをしている気になる
機械が止まれば、不良品は作られなくなる
「検査の理念は、検査しないことにあり」
もともと「自工程完結」はトヨタの中に息づいていた
検査には、2つの種類がある、ということがわかった
できていないのに、できていると思い込んでしまっていた
「設計変更」が少ない設計は、なぜできるのか
書類がすべてネットワーク化された大規模工場

第4章 「自工程完結」をスタッフ部門にも浸透させるために何をしたか

まずは6人のプロジェクトチームから
250の部から「推進者」を出してもらう
仕事のプロセスを深く認識しないまま、働いている
「プロセス」というものの認識が間違っている
正しいマニュアルなら、マニュアル人間で十分に通用する
海外事業所ではウェルカム。やっとロジカルに仕事ができる
「自工程完結」推進を評価に組み込む

第5章 トヨタのスタッフ部門では、実際どのように「自工程完結」は活用されているか

じっくりコンサルティングをしていくと、まったく違った
お題目を唱えているだけではうまくいかない
業務職の仕事領域で、わかりやすい成功事例が生まれた
この仕事は、今やもう必要ないのではないか? それでも「やめられない仕事」
「これがなくなったら、すごく困りますか?」という聞き方
過去から続いているというだけで業務をやっていた
個人個人の取り組みから、小集団での取り組みへ
後工程のニーズの見極めが仕事の質向上につながる
経験者にしかできない複雑な「引き継げない」仕事
病気になっても代わりにできる人がいない
約半年で誰でもわかるようなマニュアルが作り出せた
マニュアルがなければ、人に尋ねるしかなかった
表面的ではない取り組みに変わっていった

第6章 「自工程完結」はトヨタに何をもたらしたのか

「自工程完結」ができているか、気づくことができるシート
失敗事例を活用できているか。標準書に基づいて仕事をしているか
他部門との連携は、工程改善ソフトを活用
前工程、後工程がどの部門か、はっきりと把握する
「やるべきこと」「やれること」「やりたいこと」
管理者としての能力は「自工程完結度合い」でわかる
現場の強みだけでは勝負ができなくなってきた
自動車業界は運がよかったにすぎない
デザインなんて、相談して決めるものではない
これまでの優位性が、どこまで続くか見えない
これまでの仕事は「自工程完結」できていなかった、という気づき
効率のいい会社というだけでは生き残れない

おわりに ── 大事なことは、ぶれることなく続けていくこと





著者

佐々木眞一(ささき・しんいち)
トヨタ自動車株式会社 相談役・技監
1970年3月 北海道大学工学部機械工学科 卒業
1970年4月 トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社
1990年4月 トヨタ モーター マニュファクチャリング UK 株式会社 品質管理部長
1995年1月 トヨタ自動車株式会社堤工場品質管理部部長
1996年6月 取締役就任
2003年6月 常務役員就任
2004年6月 トヨタモーターエンジニアリング・マニュファクチャリングヨーロッパ株式会社 取締役社長
2005年6月 専務取締役就任
2005年10月 トヨタモーターヨーロッパ株式会社 取締役社長
2009年6月 取締役副社長就任
2013年6月 相談役・技監就任

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