会社を変えるということ
社員と企業が成長し続けるシンプルな本質
会社を変えるということ
社員と企業が成長し続けるシンプルな本質
書籍情報
- 福士 博司 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2024年04月
- 判型/造本:46並
- 頁数:224
- ISBN:9784478119549
内容紹介
日本最大級の食品メーカーで新卒から約40年間、会社を変えるために挑戦し続けた名経営者による企業の変革
の決定版!停滞する大企業で実際に起きていたことをケースに企業変革の具体的手法をすべて掲載。日本企
業の空気を知り尽くした著者が悩める日本企業のために書き下ろした珠玉の1冊。
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目次
はじめに 優秀な人財は多いのに、なぜ業績は下がるのか
会社はリボンの裏表でできている
変革とは、夢見てリボンをねじること
夢を公言することから始めよう
第一部 真夜中の大企業
序章 副社長になった日
祝賀ムードなき副社長就任
登山ルートが決められた山登り ── 新卒入社時代
組織に根づく空気への違和感 ── 研究室長時代
経営は経営ができる人がやるべし ── 事業部長時代
企業が夢を失った30年 ── 副社長時代
社員が道に迷わないように旗を掲げるのがリーダーの仕事
全社の再生屋へ、そして日本企業の再生屋へ
[サイドストーリー]名社長誕生の舞台裏
第一章 チームのための個人か、個人のためのチームか
成功する組織が必ず持っている3つのカギ
戦略の地図が細かくなった現代ではルート選びが重要
同じような人財を配置すると「忖度文化」は加速する
どうして組織と人は大きな変化を恐れるようになるのか
会社を内側から蝕む「ゆるい体質」
仲良しグループから脱却するためには「異質」が必要
組織を変えたいならまずは1人の仲間をつくれ
[サイドストーリー]背番号制の撤廃で起きた「味の素の変化」
第二章 目に見えない組織の力学を理解する
「やった感」に組織は踊らされてしまうもの
組織には「忖度と批判の力学」が存在している
リーダーが結果を出せば、組織は勇気づけられる
変革の風は外から起こす
DXの「X」に着目せよ
ビジネスは1人の天才に頼らなくていい
[サイドストーリー]組織の成長期と衰退期を見極める
第三章 会社が目指すべき「北極星」を見つけ出せ
パーパスは日本企業の処方箋
パーパスは「自分ごと化」の原点でもある
理解できないと言われたCSV経営からパーパス経営へ
ステークホルダーとのあいだにあった見えない壁
[サイドストーリー]パーパス経営の成功には共通点がある
第二部 変革の夜明け
第四章 文化を変えると組織には新しい風が吹く
複雑骨折をしている組織を立て直せるかどうかはやり方次第
プロジェクト進行をスムーズにする「7分割法」
「プロジェクトマネジメント」と「変革のマネジメント」
組織文化の向上は業績に直結する
迷ったらシンプルに収益力に磨きをかける
パーパス経営への移行 CSV経営VS分派経営
組織風土を変える3つの矢
[サイドストーリー]すべてのステークホルダーを視野に入れる
第五章 変革がもたらす「企業価値」の最大化
「製造業・キロ単価の法則」と真のバリュープライシング
製品単価がKPIになった味の素で起きた変化
デジタル時代のスマイルカーブと破壊者
顧客との関係性を見つめ直した「SAVEマーケティング」
[サイドストーリー]日本企業が川下でも活躍できる芽はすでに出てきている
第六章 その戦略は「膨張」か「成長」か
膨張から成長への転換こそ分岐点
最後のカギは「自社流のイノベーション」を起こせるか
「メビウス運動モデル」で会社の勝ちパターンをつくる
競合の追随を許さない「スペシャルティ4・0」
リスクを恐れずにデジタル時代の大波に乗る
閉じた「縦割り組織構造」では分断が起こる
組織の壁を取り払えば、未来への道も拓ける
[サイドストーリー]XRで新たな成長の道筋を示す
第七章 すべてのボーダーを超えていけ
派閥や分派を乗り越える
変革の同志を集めて、伝統を乗り越える
戦略と実行部隊を編成し、文化を乗り越える
社内の壁を乗り越える
変革のプロセスをマネージする「DXn・0モデル」
DXでビジネスサイクルを可視化する
リーダーがボトムに下りる「逆ピラミッド構造」
[サイドストーリー]SCALE AND IDEASモデル
第三部 未来への来光
第八章 将来、私たちはどういう会社になりたいか
次世代にバトンタッチする
2050年の未来から
すべてを引き受ける
誰しも運命を拓く力を持っている
私たち「変革のペア」の旅路
おわりに
著者
福士博司(ふくし・ひろし)
1958年北海道札幌市生まれ。北海道大学大学院工学研究科修士課程を修了後、味の素株式会社に新卒で入社。2004年には、働きながらUSQ(University of Southern Queensland)にてMBAを取得。アミノサイエンス事業を中心に社内で経験を積んだのち代表取締役副社長兼CDOに就任。味の素初のCDOとして全社のDXを成功させ、一般社団法人CDO Club JapanのJapan CDO of The Year2020を受賞する。現在は、味の素の特別顧問を務めながら、東洋紡株式会社、雪印メグミルク株式会社の社外取締役、株式会社メンバーズ経営顧問、株式会社ネイビーズクリエイション取締役(非常勤)に就任し企業変革の実践と、そのガバナンスを中心にサポートしている。そのほか、日本食品添加物協会会長や日本食品衛生協会副会長として食品業界関連のマネジメントを行っている。
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