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教養としての量子コンピュータ

  • 紙版

教養としての量子コンピュータ

書籍情報

  • 紙版
  • 藤井啓祐 著
  • 定価:1980円(本体1800円+税10%)
  • 発行年月:2025年11月 [予約受付中]
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:322
  • ISBN:9784478122266

内容紹介

量子コンピュータが実用化する日が迫っている。Googleや富士通など世界中の企業で開発競争が激化しており、ビジネスや日常に大きな変化が起きようとしている。本書はそんな量子コンピュータについて、研究の最前線に立つ著者が、歴史から未来まで、イラストをふんだんに使って余すことなく分かりやすく伝える。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

1章 量子力学一〇〇年史

❖ 世界をつくるもの
❖ 社会を変えた物理学
❖ 量子力学の父マックス・プランク
❖ アインシュタインが見つけた「光」の秘密
❖ 炎色反応の謎
❖ 波と粒子の二重性
❖ 二人の天才物理学者
❖「ランダム」とは何か?
❖ 神々のオセロ
❖ すべては電子が握っている
❖ 半導体の不思議
❖ 量子トンネル効果と日本人ノーベル賞
❖ 光の波を揃える
❖ レーザーの仕組み
❖「一〇〇京分の一秒」の光を作る
❖ ミクロの世界を精密制御
❖「神はサイコロを振らない」
❖ 量子もつれは欠陥か?
❖ 不完全な学問
❖ 量子革命家の休日
❖ パラドックスから新技術を生む

2章 量子コンピュータ革命

❖ 革命前夜と量子マネー
❖ 計算の物理学
❖ 物理は情報から生まれる
❖ 量子コンピュータとAIの源流
❖ 古典ビットと量子ビット
❖ 停滞期を打ち破る
❖ 正確さと速さの天秤
❖ 複雑さを省く
❖ 生成AIに不可欠な存在
❖ エヌビディアの伸長、インテルの挫折
❖ 擬似量子コンピュータ?
❖ グーグルとIBMの論争
❖ 量子の冒険のはじまり
❖ 超高速計算ができる理由

3章 試行錯誤の連続

❖ NISQコンピュータのミッション
❖ 速さを証明することは難しい
❖ グーグルによる量子超越実験
❖ IBMの反論とビットコインの暴落
❖ 人間の脳は量子超越だろうか?
❖ 中国の躍進とスーパーコンピュータの逆襲
❖ コンピュータ界のアカデミー賞
❖ 進化は想像を超える
❖ 計算資源の獲得競争
❖ 国産量子コンピュータ始動
❖ 日本にある勝機の鍵
❖ オールジャパンで世界と戦え!
❖ 量子コンピュータ五大方式とは
❖ スタートアップが活躍するイオントラップ方式
❖ 冷却中性原子方式は急発展
❖ 活気づく半導体量子ビット方式
❖ 超速い光方式

4章 実用化をめぐる激戦

❖ ひしめくスタートアップ
❖ AIの発展と淘汰の波
❖ 革新は重ね合わせ状態
❖「冬の時代」の予言は大外れ?
❖ 乱高下する株価
❖ エヌビディアCEOの「とある発言」
❖ 量子大崩壊を防げ!
❖ 自分で間違いを訂正する
❖ シュレーディンガーの猫
❖『スイミー』に似た量子ビット
❖ 寿命を延ばす
❖ 最前線を日本が担う
❖ アナログとデジタル
❖ 解決の鍵は「魔法」
❖ SFが現実に

5章 世界が変わる、世界を変える

❖ 私たちとコンピュータ
❖ 新発見の期待がふくらむ
❖ ブラックホールの謎
❖ 新しいエネルギーを生み出す
❖ IT企業が分子を作る?
❖ 量子時代のものづくり
❖ 機械翻訳の進化
❖ AIを使える人、使えない人
❖ 世界中が注目する
❖ AIの歴史から学ぶ量子AIの現在地
❖ 理解すれば応用できる
❖ ディープラーニングの「大成功」
❖ 日本人研究者が種を蒔く
❖ 医学界で起きた革命
❖ 限界の突破口
❖ 可能性が広がる

6章 量子コンピュータと私たち

❖ ゲームが面白いのはなぜ?
❖ チューリングマシンの誕生
❖ 遊んで学ぶ
❖ 世界初の挑戦
❖ グーグル検索の仕組み
❖ ほぼ一〇〇パーセント正解する
❖ カエサル暗号とエニグマ暗号
❖ クレジットカード決済を守れ!
❖ 矛でもあり盾でもある
❖ 誰にも破れない暗号の作り方
❖ ブロックチェーン
❖ 量子インターネットの可能性
❖ 航空機の翼設計には物理が不可欠
❖ 建物を点に分解する
❖ シャープやトヨタが取り組む「最適化」
❖ 真夜中のシミュレーション
❖ 金融業界を救えるか
❖ 正しい現在地を知ろう
❖ 社会は効率化で発展する
❖ 人類の進化の鍵を握るのは
❖ 量子コンピュータが描く未来

おわりに

巻末作品案内 量子がもっと身近になる「量子図書室」

量子余話 さらに深く量子コンピュータを知りたいあなたへ

参考文献





著者

藤井啓祐(ふじい・けいすけ)
大阪大学大学院基礎工学研究科教授。大阪大学量子情報・量子生命研究センター副センター長。理化学研究所量子コンピュータ研究センターチームリーダー。株式会社QunaSys最高技術顧問。2011年、京都大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。専門は量子コンピューティング。工学と理学、情報と物理の間に興味をもち研究している。著書に『驚異の量子コンピュータ ── 宇宙最強マシンへの挑戦』(2019年、岩波書店)などがある。

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