15か国・地域を飲んで旅する ワインの世界地図

15か国・地域を飲んで旅する ワインの世界地図
書籍情報
- 水上 彩 著
- 定価:1980円(本体1800円+税10%)
- 発行年月:2026年07月 [予約受付中]
- 判型/造本:A5並
- 頁数:320
- ISBN:9784478124208
内容紹介
品種を暗記しなくても大丈夫! ワインは「産地」さえわかれば、もっと楽しめる! WSET最高位資格を持つ著者が、世界15か国・地域のワイン産地から「美味しい教養」を凝縮。一杯のワインに、歴史や政治、経済、文化を地図に重ねれば、バラバラだった知識が「視点」に変わります。飲める教養を身につけてみませんか?
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目次
┃ 食前酒 ┃ はじめに
本書が旅する ワインの世界地図
序章 ワインの現在地
◆ グラスの中身か、背景か
◆ 1000円と10万円のワインは何が違う?
◆ グラスの外側の「間接要因」
◆「旧世界」「新世界」の分類は時代遅れ?
◆ 科学で読み解く海・山・平野の味
◆ 日本経済とワインブーム
◆ 平日チリ・週末フランスの定着
◆ 所有から共感へ ── Z世代の感性
◆ 悲鳴を上げる産地。描き換わるワインベルト
1 アメリカ USA
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 世界を制したロバート・パーカー
◆ アメリカワイン史と禁酒法
◆ カリフォルニアワインが確立した瞬間
◆ ロバート・パーカーが有名になったわけ
◆ 世紀のヴィンテージ「1982年」が分けた明暗
◆ パーカー+グローバリゼーション=「パーカリゼーション」
◆ 1本の映画がメルロを殺し、ピノを救った
◆ イメージを覆すサンタ・バーバラ
◆ 品種のるつぼと、自由の味ジンファンデル
◆ トランプ・リスクとワイン経済学
TASTING アメリカのおすすめワイン
2 フランス France
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 巨大資本が育て上げた銘醸地ボルドー
◆ 映画の世界さながらの貴族の館で
◆「ブランド」を買い足すボルドー。「土地」に縛られるブルゴーニュ
◆ ボルドーは意外とリーズナブル?
◆ ボルドーの「銘醸地」は、もとは不毛な湿地だった
◆ ブレンドというリスクマネジメント
◆ 1本の樹からグラス1杯。自然という神様とプレイする黄金のビジネス
◆ テロワール信仰と職人神話の王国ブルゴーニュ
◆「ロマネ・コンティ」に見る、究極のブランド戦略
◆ 原理主義者を育む、金色の丘のオーラ
◆ 物語の価値が先行するシャンパーニュ
◆ 徹底したブランディングと監視の目
◆ ワインはフランスの国力そのもの
◆ 美食の系譜がワインの飲み方を変えた
◆ 偽造との戦いから生まれた原産地呼称
◆「ワインの湖」に沈んだ南仏
◆ 権威と自由の狭間で揺れる産地
COLUMN ナチュラルワインは二日酔いしない!?
TASTING フランスのおすすめワイン
3 イタリア Italy
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 境界線上のメランコリー
◆ 完璧さを捨てた男の原点回帰
◆ 日常に居場所を見つけた泡・プロセッコ
◆「品種」を「地名」に変えるウルトラC
◆ うっかりミスが生んだ「大いなる苦味」
◆ 日本で一番有名なイタリアワイン
◆ 失敗しない呪文「クラッシコ」の方程式
◆ 規格外の反乱「スーパートスカン」
◆ 王のワイン、ワインの王
◆ 伝統派vs.モダン派の生き方論争
◆「帝王」の美へのこだわり
◆ ナポリの喧騒と、古代ローマの風
◆ ワインのガソリンスタンド
◆ 火を近づけると燃え上がる!? 古代のロマネ・コンティ
◆ ローカルを推すためのグローバル戦略
◆ 富士山とエトナ山 ── 二つの火山の対話
◆ 破壊が生む、究極の「創造」
TASTING イタリアのおすすめワイン
4 スペイン Spain
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 国境地帯の美食圏、バスクから始めよう
◆ ピンチョスとチャコリの街サンセバスチャン
◆ 海から山へ。30分で景色が変わる土地
◆「ベストレストラン」でのワインの頼み方は?
◆ ワインリストは「解読」しなくていい
◆ 高級ワインの隣で「ユニコーン」を掘り当てる
◆ 鉄道が変えたワイン地図リオハ
◆ 現代建築と、消えた金網ボトル
◆ 樽熟成の美学。時間を飲むワイン
◆「グラン・レゼルバ」が高い理由
◆ 海のワインと山のワイン
◆ 世界最大のワイン産地ラ・マンチャの復活
TASTING スペインのおすすめワイン
5 ポルトガル Portugal
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 海を制する者がワインを制す
◆ ボルドーという「恋人」を失ったイギリスが、ポルトに求めたもの
◆ 熱と揺れが造った奇跡の美酒マデイラ
◆ リスボンの坂道とタイル、甘美なお酒の誘惑
◆ 沈黙の時代を経て手にした、表現の自由
TASTING ポルトガルのおすすめワイン
6 イギリス UK
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 電撃再婚が変えたワインを巡る勢力図
◆ コーヒーと「黒い」ワイン。刺激物に目覚めたイギリス人
◆「熟成」を可能にした、石炭の熱エネルギー
◆ 地酒を名酒に鍛え上げる、恐るべきプロデュース力
◆ 300年の顧客管理が育む信用
◆ ワインは知性の踏み絵? ポッシュの厳しいまなざし
◆ 次世代へつなぐ時間のカプセル
◆ 外交と格式。エリゼ宮 vs. バッキンガム宮殿の「正解」
◆ ワインの女王が語るイギリスワインの魅力
◆ 北緯51度の挑戦
◆ 現代の「パリスの審判」。私はイギリスをシャンパーニュと間違えました
◆ 自分のものさしを磨くということ
COLUMN グラスの形は「時代の欲望」を映し出す
TASTING イギリスのおすすめワイン
7 ドイツ・アルザス・オーストリア Germany Alsace Austria
◆ この地域のワインをざっくり表すと?
◆ 正直に告白します……ドイツは後回しにしました(汗)
◆ 細かすぎる割り勘文化が作ったお名前ルール
◆「甘さ」という絶対評価
◆ なぜ、慣れ親しんだ評価基準を捨てるのか
◆ 素材の良さを出力するエンジニアリング精神
◆ 甘口? 辛口? アルザスワインのミステリー
◆ 白ワインの聖地で進む赤ワイン革命
◆ どん底から這い上がったオーストリア
◆ 二度と誰も裏切らないために
◆ ウィーン世紀末の余韻
◆ まぜこぜのおいしさ
TASTING ドイツ・アルザス・オーストリアのおすすめワイン
8 オーストラリア Australia
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 酸素吸入と上空1100mの思い出
◆ 13億ドルが消えた日
◆ 掟破りの編集力
◆ 新世界に眠る、世界最古のシラーズ
◆ 20年後の答え合わせ「スクリューキャップ革命」
◆ 移民が拓いた気候変動へのヒント
◆ 動物ラベルが起こしたブルーオーシャン革命
◆「暑い国」という偏見の答えは……
◆ 音楽ライブのような熱気あふれる「試飲会」
TASTING オーストラリアのおすすめワイン
9 ニュージーランド New Zealand
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 50年で世界を虜にしたマーケティング大国
◆ ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールという国家的選択
◆ 選択と集中が落とす影
◆「クリーン・グリーンNZ」を支える土地への愛
◆ ほとんどのワインがスクリューキャップ!
TASTING ニュージーランドのおすすめワイン
10 南米 チリ・アルゼンチン South America
◆ この地域のワインをざっくり表すと?
◆ コンビニの棚は、世界への扉だった
◆ チリワインは「横」で眺めると見えてくる
◆ アンデスを挟んだ、二つの生存戦略
◆「標高」という名の、新しいテロワール
◆ 国籍を変えたマルベックの逆転劇
◆「格安」のイメージを覆した最強タッグ
◆ 高級チリワインの下剋上
◆ アンデスの要塞が守った自根のぶどう
◆ 賢い選択は3000円台〜の中間層にあり
◆ 名門の経営危機に見るカントリーリスク
TASTING 南米のおすすめワイン
11 南アフリカ South Africa
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 政治がワインの味を変えた国
◆ アパルトヘイトが止めた「時計の針」
◆ マンデラ氏が開いた自由への扉
◆ 美しい酸を育む、南極からの贈り物
◆ 知っておきたい「南アフリカの顔」たち
◆ ユネスコ世界自然遺産とともにある産地
◆ 35歳はお年寄り? 注目される古木の価値
◆ 飲み干す前に知っておきたい「消えない影」
TASTING 南アフリカのおすすめワイン
12 ギリシャ Greece
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 名画のバッカスと狂気のマネジメント
◆ 古代のエリートが設計したビジネスモデル
◆ サントリーニの「島ワイン」
TASTING ギリシャのおすすめワイン
13 ジョージア Georgia
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 世界最古のワイン産地
◆ 地球に守られた「土鍋」の醸造
◆ 光と影。スターリンの愛した「罪な甘さ」
◆ 絶望を自立に変えた情報戦
◆ スプラ(宴)と、未来を見つめる瞳
TASTING ジョージアのおすすめワイン
14 シルクロード Silk Road
◆ この地域のワインをざっくり表すと?
◆【イラン】守り抜かれた葡萄酒の味
◆【ウズベキスタン】おもてなしとクロスカルチャーの生存戦略
◆【中国】眠れる獅子の逆襲。チャイニーズ・プレミアム
◆ 国家主導のモデル地区、寧夏
◆ 標高2600mでのワイン造り
◆ 土の中に命を隠す冬
◆【香港】酒税ゼロが生んだ「アジアの巨大な胃袋」
◆ 三大銘醸地の壁と、路地裏の自由
COLUMN ワインと欲望のマネーゲーム ── 偽造事件とヤフオクの闇
TASTING シルクロードのおすすめワイン
15 日本 Japan
◆ この国のワインをざっくり表すと?
◆ 生産者との距離の近さが最大の魅力
◆「国内製造ワイン」の中身は? 言葉の裏側を読む
◆「酸化防止剤無添加」という魔法の言葉
◆ 日本のDNAを宿す、二人の主人公
◆ 日本ワインの発展。語り継がれるイズム
◆ 調和の美学
◆ ワインで町おこしを。余市の外交戦略
◆ 第二の人生としてのワイン造り
◆「ガラパゴス」がもたらしたボランティアという共同体
◆ 世界で注目される日本ワイン、課題と未来とは?
TASTING 日本のおすすめワイン
┃ 食後酒 ┃ おわりに
参考文献
著者
水上 彩(みずかみ・あや)
ワインジャーナリスト/コラムニスト
1986年生まれ、神奈川県鎌倉市育ち。お茶の水女子大学理学部卒業後、大手通信企業を経てワイン業界へ。世界最大のワイン教育機関WSETが認定する、国内でも取得者の少ない最難関資格「Level 4 Diploma」を保持。
『Forbes JAPAN』オフィシャルコラムニストとして、ワインをビジネスや文化の視点から紐解く一方、国内外の産地を精力的に訪問し、ストーリーを丁寧に紡ぐ執筆活動を展開。スーパーで手に入るデイリーワインからハレの日の1本まで等しく愛し、初心者目線の解説に定評がある。また、茶道や着物を日常に取り入れたライフスタイルを実践し、ワインと日本の美意識を交差させた独自の楽しみ方を発信している。趣味はアルゼンチンタンゴ。
