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未来思考2045

危機と分断、そしてAIは世界をどのように変えるのか?

  • 紙版

未来思考2045

危機と分断、そしてAIは世界をどのように変えるのか?

書籍情報

  • 紙版
  • 安川 新一郎 著
  • 定価:2200円(本体2000円+税10%)
  • 発行年月:2026年04月 [予約受付中]
  • 判型/造本:A5変並
  • 頁数:336
  • ISBN:9784478124543

内容紹介

本書の特徴は2点あります。1つは現在世界中で起きている「危機と分断」の分析から未来を語る、地政学本の面があること。もう1つは、その分析をベースに、未来を「思考する技法」を具体的に伝えている点です。読者はさまざまな知識を身に着けながら、世界の現在を理解し、解像度高く未来に臨めるようになります。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

本著における用語の定義

第1部 未来思考とは

第1章 未来思考と未来予測 ── 未来思考の先達たち

孫正義の未来思考 ── 未来のトレンドとデルタしか見ない
テックビジョナリーの未来思考 ── スティーブ・ジョブズ、アラン・ケイ、アーサー・C・クラーク
日本の最初の未来学者たち ── 小松左京、 林雄二郎
著者自身による1997年の未来思考
未来予測と未来思考 ── x1 → y1 ではなく、y=f(x) のfに注目する
AIで置き換え可能な未来予測、人類の生存戦略としての未来思考

第2章 未来思考の5つの技法

技法① 歴史 ── 歴史の出来事から学び、未来を予見する姿勢を磨く
技法② 予兆 ── 出来事、エピソードに潜む未来の変化の予兆に気づく
技法③ 構造 ── 予兆を構造化して過去・現在・未来と普遍的な法則性をつかむ
技法④ 蓋然 ── 構造を前提とし、さまざまな視点で蓋然性の高い未来を読み解く
技法⑤ 想定 ── 普遍性と蓋然性から予見できる複数のシナリオを描き新たな歴史を創る

第2部 今、何が起きているのか?

第3章 これまで何が起きてきたのか? ── 1985年と2005年の世界を振り返る

「近代」のゴールデントライアングル ── 主権国家、資本主義、民主社会/消費社会
世界の変化の予兆 ── 1985年と2005年に何が起きたか?
 ■統合化
 ■分散化
人々の意識の変化の予兆 ── 1985年と2005年に何が起きたか?
 ■記号化
 ■多元化

第4章 今、世界で何が起きているのか? ── 構造体の統合化と主体の分散化

世界の統合化 ── 1つの巨大な構造体となりつつある世界
 ■驚くほど似通った生活を送る現代世界の私たち
 ■政治の統合化 ── 力の正義の「現実」に対応する「民主的な」国家
 ■経済の統合化 ── グローバル資本主義と人・モノ・金の大移動
 ■社会の統合化 ── 個人主義と物質的消費社会と民主化の要求
1つの構造体へ統合化していく世界とそのリスク
 ■統合化による新たな危機 ── 頻発する経済危機、格差、疫病、反グローバリズム
 ■どこでも生きていける人々と、取り残される人々
 ■世界は1つの完結した構造体となり「脱魔術化」の完成へ?
世界の分散化 ── 構造体を動かす主体とその権力の分散化
 ■政治主体の分散 ── 非国家組織、カウンターデモクラシー
 ■経済主体の分散 ── テックジャイアント、巨大ファンド、ステークホルダー資本主義
 ■社会主体の分散 ── ネットメディア、エコロジスト、ミニマリスト、プロセスエコノミー、コミュニティ
構造化/分散化した世界はカオスを生み、トライアングルをトリレンマにする
 ■統合化/分散化が生み出す複雑な関係性とカオス
近代の発展を築いたゴールデントライアングルはトリレンマ状態へ
そして新しい世界の構造が影響を与える私たちの意識

第5章 今、人々の意識に何が起きているのか? ── 身体性のない記号化、自由と孤独の多元化

全人類寿命100歳時代が生む、人々の意識の高まりと人生の意味 ── nobody から anybody 、そして somebody へ
人々の意識はどのように記号化するのか?
 ■身体性と場所性からの解放
 ■IQスコアの上昇による抽象的概念への接近
 ■人々の意識の記号化が政治に与える影響
 ■人々の意識の記号化が経済に与える影響
 ■人々の意識の記号化が社会に与える影響
 ■人々を比較可能な記号的存在にする能力主義(メリトクラシー)
 ■過当競争と過剰エリート
人々の意識はどのように多元化するのか?
 ■多元性と多様性
 ■「小さな集団」と、それを強化する「物語」
 ■統合化されつつも多元化する世界経済
 ■個人に示されるようになった無限の選択肢
 ■大衆は分人として多元化する
 ■ネット上での「プロファイリング」からも生まれる多元的な自己
 ■全人格的な「好き」、多元的な「推し」
記号化/多元化した意識は直接世界とつながる
 ■セカイ系の物語の予言
 ■キャンセルカルチャーの正体

第6章 世界と人々の意識の変化が生む2つの世界とその分断

「世界の統合化」と「意識の記号化」の相互影響、その強化ループ
 ■「世界の統合化」が「意識の記号化」に与える影響
 ■「意識の記号化」が「世界の統合化」に与える影響
「世界の分散化」と「意識の多元化」の相互影響、その強化ループ
 ■「世界の分散化」が「意識の多元化」に与える影響
 ■「意識の多元化」が「世界の分散化」に与える影響
2つの世界とその分断 ── 進歩する世界と回帰する世界
 ■可視化されるようになった世界の課題
 ■エリートたちの「世界が1つの理想に向けて進歩し続ける」という幻想
 ■エリートに該当する人々
 ■大衆の誕生
 ■取り残されてきた大衆
 ■過去のノスタルジーへの回帰を求めるようになった大衆
 ■「脱魔術化と近代化を目指す世界」と「再魔術化と封建化に陥る世界」
 ■再魔術化する世界

第3部 2045年までに何が起きるのか?

第7章 異なる時間軸で動く歴史が同時に危機を迎える2045年の未来

孫社長のプレゼンのフォーマットの秘密
歴史はいくつかの異なる時間軸で動く ── なぜ、2045年が特別な年になるのか?
テクノロジー的な視点(10年単位)── AIが人間の知能/知性を超えるシンギュラリティが起きる
人口動態的な視点(100年単位)── ベビーブーマージュニア世代が後期高齢者になる
地政学的な視点(100年単位) ── 戦後秩序100周年
文明的な視点(1000年単位) ── 人類が初めて経験する構造的な定常経済
人類学的な視点(1万年単位) ── 身体の不老不死は実現するのか?
地球環境的な視点(10万〜100万年単位)── 2045年が「気候変動についての大きな分岐点」に
2045年、人類はさまざまな危機に同時に直面する

第8章 2045年に向けてどのような変化が「起きうる」のか?

テクノロジーの視点から見た「起こりそう」な変化
 ■GPTs are GPTs ── GPTなどのAIは「汎用技術」である
 ■フィジカルAI(ヒューマノイド)が人類の存在を置き換えていく
 ■AIによって加速する世界と人々の意識の変化
 ■AIによってもたらされる能力の拡張
 ■AIによってもたらされる能力の退行
 ■人類最後の汎用技術
 ■テックジャイアントという新たなる封建領主の誕生
その他の視点を含めて複合的に見たときに「起こりそう」な変化
 ■生産人口の減少とフィジカルAIの普及 ── テクノロジーと人口動態の視点
 ■トランスヒューマン技術の進化 ── テクノロジーと人類学の視点
 ■人口減少と地球の環境収容力の限界による世界経済の低成長/脱成長 ── テクノロジーと人口動態、文明、地球環境の視点
G7の退潮とE7の台頭による、ミドルパワーの多極化と内乱の時代の到来 ── テクノロジー、人口動態、政治・経済/地政学の視点
 ■地政学からみた必然の米中対立
 ■国家間の経済力の均衡 ── ミドルパワーの合従連衡の時代へ
 ■人口動態からみた高学歴化と過剰エリートの発生、そして内乱と外征

第9章 オールドエリートとカウンターエリート

エリートと大衆の対立のなかで登場するカウンターエリート
 ■安定が逆説的に生み出す、経済格差と過剰エリート、AIによるさらなる悪化
 ■「カウンターエリート」 とは
破壊型カウンターエリート ── 大衆の不安と不満を利用する
加速型カウンターエリート ── テクノロジーを最大活用して資本主義と民主主義の加速を目指す
協働型カウンターエリート ── テクノロジーを分断の宥和と協働に活用し、秩序/制度の更新を目指す

第10章 未来の4つのシナリオ

シナリオ・プランニングの「2つの軸」
 ■マウンテンズか? オーシャンズか?
 ■政治(主権国家)主導か? 経済(資本主義)主導か?
4つのシナリオ(MOPEモデル)
 ■シナリオ1[M‐P] マウンテンズ × 政治主導 = 国家テクノクラシー
 ■シナリオ2[M‐E] マウンテンズ × 経済主導 = 企業テクノクラシー
 ■シナリオ3[O‐E] オーシャンズ × 経済主導 = 自律分散経済
 ■シナリオ4[O‐P] オーシャンズ × 政治主導 = テクノ民主主義
これからの「2つの軸」の動き
 ■マウンテンズとオーシャンズの対立がより明確になる
 ■「統合化」「分散化」「記号化」「多元化」のなかで政治主導が強まる
4つのシナリオとオールドエリート・カウンターエリート
 ■シナリオ1[M‐P]でのオールドエリート・カウンターエリート
 ■シナリオ2[M‐E]でのオールドエリート・カウンターエリート
 ■シナリオ3[O‐E]でのオールドエリート・カウンターエリート
 ■シナリオ4[O‐P]でのオールドエリート・カウンターエリート
国と個人はどうなるのか?
 ■中国、米国、その他の国々
 ■個人に何ができるのか?
日本と日本人が進むべき未来
 ■「法の支配」や「多国間主義」を担うミドルパワー国家のリーダーになれ
 ■日本企業に残された「フィジカルな現実世界」で戦え
 ■自律分散経済で自分だけの somebody の人生を切り拓け
 ■多元的な価値観を尊重し協働するテクノ民主主義を目指せ

おわりに

謝辞





著者

安川新一郎(やすかわ・しんいちろう)
グレートジャーニー合同会社代表
東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員
藤田医科大学客員教授
公益財団法人Well-being for Planet Earth共同創業者兼特別参与

マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社、シカゴ支社を経て、ソフトバンク(現ソフトバンクグループ)に社長室長として入社。ナスダック・ジャパン常勤監査役、アイ・ピー・レボルーション代表取締役社長、グローバルセンター・ジャパン取締役、現ソフトバンク執行役員本部長を歴任。2016年スタートアップへの投資/支援や未来の人材開発を推進するグレートジャーニー合同会社創業。東京都顧問兼都政改革本部特別参与、大阪府市特別参与、内閣官房政府CIO補佐官等として政府・自治体の課題解決にも取り組む。著書に『BRAIN WORKOUT人工知能(AI)と共存するための人間知性(HI)の鍛え方』があり、その探求実践プログラム「Brain Workout Journey」を主宰。情報社会学会員。一橋大学経済学部 野中郁次郎ゼミ卒。

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