米国株に投資ができる証券会社の「取扱銘柄数」や「売買手数料」「為替手数料」を調査して、米国株投資におすすめの証券会社を紹介!

米国株は、証券会社によって取扱銘柄数が大きく異なるうえ
売買コストも高めなので、日本株以上に証券会社選びが重要に!

 ここ数年で「米国株」投資の人気は非常に高くなり、米国株を売買できる証券会社も増加してきた。しかし、そこで提供されているサービス内容は、証券会社によって大きく異なっている。

 例えば、日本株の場合、どの証券会社であってもほとんどすべての銘柄を売買することができるが、米国株の場合は証券会社によって50銘柄程度~6000銘柄以上と、取扱銘柄数が大きく異なっている。アマゾンやアップル、コカ・コーラといった有名企業の株なら取扱銘柄数の少ない証券会社でも買うことができるが、少しマイナーな米国株は取扱銘柄数が多い証券会社でなければ買うことができないだろう。

 また、売買手数料や為替手数料といった売買コストも、証券会社によって大きな開きがある。米国株は一般的に日本株よりも売買コストが高めなので、頻繁に取引をしたい人はより売買コストの安い証券会社を選ぶことが重要となってくる。

 そこで今回は米国株を売買できる証券会社8社を調査し、取扱銘柄数や売買コスト、特徴などを比較。さらに、8社のなかで特におすすめの証券会社をピックアップし、そのメリットやポイントをまとめてみた。これから米国株投資にチャレンジしたい人は、証券会社選びの参考にして欲しい。

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[2024年3月1日時点]
取扱銘柄数・売買手数料で比較
米国株(アメリカ株)が買えるおすすめ証券会社

◆マネックス証券
取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
4585銘柄 412銘柄 約定代金×0.495%
最低0米ドル
上限22米ドル
買付時:0銭
売却時:25銭
マネックス証券のおすすめポイント
マネックス証券は早くから米国株に力を入れてきたネット証券で、今でこそ取扱銘柄数ではSBI証券や楽天証券に追いつかれているが、依然として他社より優位な点が多い。まずは、買付時の為替手数料が無料。また、通常の立会時間に加えて「プレマーケット」と「アフターマーケット」という時間外取引に対応しているのも大きなメリットだ。さらに、米国株専用アプリ「トレードステーション米国株 スマートフォン」は機能が非常に充実しており、「トレーリングストップ」や「OCO注文(ツイン指値)」など条件付きの注文方法も利用可能。コツコツと長期投資をしたい人には、米国株の積立購入ができる「定期買付サービス」も便利だ。米国株以外に中国株も取引できる。
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◆SBI証券
取扱銘柄数 売買手数料(現物取引・税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
4794銘柄 403銘柄 約定代金×0.495%
最低0米ドル
上限22米ドル
0円
SBI証券のおすすめポイント
SBI証券は、ここ数年、米国株に力を入れており、取扱銘柄数はETFを含めて5000銘柄を突破! 2022年7月からは米国株の信用取引もスタートした。さらに12月1日から米ドルの為替手数料を「0円」に引き下げたので、売買コストの面でも非常に魅力的だと言える。企業情報を1ページにまとめた「米国株式One Pager」、その週の注目銘柄を紹介する「アメリカ NOW!」、決算の翌日には公開される「米国株決算速報」など、情報サービスも充実している。米国株専用の「SBI証券 米国株 アプリ」も便利。米国株以外には中国株やベトナム株、インドネシア株などのアセアン株も扱っている。
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◆楽天証券
取扱銘柄数 売買手数料(現物取引・税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
4669銘柄 413銘柄 約定代金×0.495%
最低0米ドル
上限22米ドル
0円
楽天証券のおすすめポイント
楽天証券もここ数年で米国株が充実してきた証券会社で、取扱銘柄数は業界トップクラス。2022年7月から米国株の信用取引もスタートした。さらに2023年12月からは米ドル⇔円の為替手数料が「0円」と激安に! 売買手数料の1%分の楽天ポイントが貯まるのも楽天証券ならではのメリットだ。貯まった楽天ポイントは、米国株の買付代金などに利用できる。米国の著名な投資情報誌「バロンズ」の中から役立つ記事を厳選した「バロンズ・ダイジェスト」など、米国株の情報も充実。なお、米国株取引が可能なスマホ向けアプリ「iSPEED」は、ツール内で日経新聞の記事を無料で読むことができるのも高ポイントだ。米国株以外では、中国株やシンガポール株、タイ株、インドネシア株などが売買できる。
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◆松井証券
取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
3419銘柄 390銘柄 約定代金×0.495%
最低0米ドル
上限22米ドル
0円
松井証券のおすすめポイント
2022年2月から米国株取引をスタートし、後発ながら取扱銘柄数を着実に増加させている。2023年12月からは米ドルの為替手数料を無料化した。また、新NISAでは、米国株の売買手数料も無料に。月240万円の「成長投資枠」の範囲であれば、売買コストが圧倒的に割安になる。米国株全般について専門スタッフに質問できる専用ダイヤル「米国株サポート」や「株の取引相談窓口(米国株)」は米国株初心者にはありがたいサービスだろう。また、米国株取引に特化したアプリ「松井証券 米国株アプリ」を提供。情報収集から売買、資産管理まで、米国株投資に関する機能をひとつにまとめた使いやすいアプリとなっている。なお、
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◆DMM.com証券「DMM株」
取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
2121銘柄 287銘柄 0円(無料) 片道:25銭
※円貨での配当金受取時は1円 
DMM.com証券のおすすめポイント
DMM.com株「DMM株」の米国株取引の魅力は、なんといっても売買手数料が完全無料(0円)ということ。取引コストをできるだけ抑えたい人には大きなメリットだ。ちなみに、DMM.com株は日本株の売買手数料(1約定ごと)も業界最安値水準となっている。米国株の取扱銘柄数は、マネックス証券やSBI証券などと比べると少ないものの約2500銘柄あるので、よほどマイナーな銘柄でなければ問題ないだろう。また、米国株と日本株を同じPC用ツール・スマホ用アプリで一元管理できるのも便利。ダウ・ジョーンズ社が発行するレポート「バロンズ・ダイジェスト」も無料で読むことができる。なお、2023年7月から「米ドル買付為替手数料無料プログラム」を実施しており、通常1米ドルあたり25銭のところ0銭で取引ができる。
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◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
1594銘柄 294銘柄 約定代金×0.495%
最低0米ドル
上限22米ドル
片道:20銭
auカブコム証券のおすすめポイント
auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)は、2022年1月から米国株の取り扱いをスタート。日本株で自動売買をいち早く取り入れたauカブコム証券だけに、米国株でも「逆指値」「トレーディングストップ」「Uリターン注文」と注文方法が充実しているのが特徴で、日本時間の夜間でも海外相場の急変にも対応することができる。また、為替手数料が他社よりも多少お得なのもメリット。取り扱いを開始したばかりで取り扱い銘柄数はまだ多くないものの、早期に2000銘柄を目指すとしている。
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◆SMBC日興証券
取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
2356銘柄 95銘柄 約定代金×0.495%
最低0米ドル
上限22米ドル
片道:50銭※売買金額10万米ドル未満の場合
SMBC日興証券のおすすめポイント
2023年2月末から米国株のオンライントレードによるリアルタイム取引サービスをスタート。売買手数料は大手ネット証券と同水準。大手証券だけあって投資情報が充実しているのが強みで、ニュースやロイターの特集記事、ランキング、決算カレンダー、スクリーニング(USナビ)など、最新の米国情報を入手できる。また、8000銘柄以上の米国株の株価をリアルタイムでチェックできる「米国株式リアルタイム株価サービス」を提供。利用料は月330円(税込)だが、「前月に1回以上、米国株の売買を行う」などの条件クリアで無料になる。
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◆岩井コスモ証券
取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
833銘柄 100銘柄 約定代金×0.44%
最低0米ドル
上限22米ドル
片道:25銭
※円貨での配当金受取時は1円 
SMBC日興証券のおすすめポイント
2022年10月から米国株リアルタイム取引サービスを開始。売買手数料が大手ネット証券より低めに抑えられているのがメリットだ。現在は円貨決済のみだが、2023年春には外貨決済取引も導入予定となっている。20~25歳の人は米国株と国内株式(現物・信用)の売買手数料が実質無料(キャッシュバック)となる点もお得。
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◆大和コネクト証券(旧:CONNECT)
取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
61銘柄 23銘柄 基準価格×0.7〜1.5%※1 片道:30〜50銭
大和コネクト証券のおすすめポイント
大和コネクト証券は大和証券グループのスマホ証券で、米国株取引サービス「ひな株USA」を提供している。取引時間は日本時間の9時〜17時で、米国市場の取引終了後の株価や為替で取引価格が決まるユニークなシステムを採用。米国市場が開いている日本時間の深夜まで起きている必要がないことに加え、朝に決まった取引価格が1日中続くので、株初心者にも売買しやすいシステムと言える。なお「ひな株USA」では、月2回程度「株のタイムセール」が開催されており、最大7%オフで米国株を購入ができる
※1 売買手数料は0円だが、スプレッドが加減算された取引価格で売買。
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注)手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新時期の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。

 こうして比較してみると、証券会社ごとに提供しているサービス内容に大きな差があることがわかる。また、上の表には記載しきれなかったが、米国株で「トレーリングストップ」や「OCO注文」などの自動売買注文が利用できる証券会社がある一方、「成行注文」しかできない証券会社もあった。

 そこで、表で紹介しきれなかった細かいサービス内容や機能を含めて総合的に比較し、これから米国株投資を始めたい人におすすめできる証券会社をいくつか紹介しよう。

【マネックス証券】
以前から米国株に力を入れていたネット証券だけあって、
時間外取引にも利用可能なうえ、高度な自動売買注文も充実

 マネックス証券は、早くから米国株取引に力を入れてきたネット証券で、取扱銘柄数はSBI証券や楽天証券と並んで業界トップクラス。かなりマイナーな銘柄であっても、マネックス証券なら売買できる可能性は高い。2023年1月からは米国株の信用取引サービスもスタートした。

 また「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」や「バンガード・S&P500ETF(VOO)」など人気の高い21本のETFを対象に、買付手数料が実質無料(全額キャッシュバック)になるお得な「米国ETF買い放題プログラム」を実施している。さらに、NISA口座なら、すべての米国株の売買手数料が実質無料(全額キャッシュバック)になる点もお得だ。

 通常の米国市場が開いている時間に加え、時間外取引の「プレ・マーケット」と「アフター・マーケット」でも取引ができるのもマネックス証券ならではのメリット。例えば、米国市場の取引時間の終了後に決算発表や大きなニュースが発表されたとき、時間外取引で株価が大きく変動することがあるが、マネックス証券ならその時間を狙って売買することも可能だ。

■マネックス証券は時間外取引(プレ・マーケット/アフター・マーケット)にも対応
種類 現地時間 日本時間
(夏時間)
プレ・マーケット 8:00〜9:30 22:00〜23:30
(21:00〜22:30)
市場の取引時間 9:30〜16:00 23:30〜6:00
(21:00〜22:30)
アフター・マーケット 16:00〜20:00 6:00〜10:00
​(5:00〜9:30)

 マネックス証券の米国株取引は注文方法も豊富で、一般的な「成行注文」「指値注文」のほか、「逆指値注文」「ツイン指値」「連続注文」「OCO注文」「トレールストップ注文」などの高度な自動売買注文を利用することができる。日本時間の夜間に開いている米国市場はリアルタイムで取引するのが難しいため、自動売買注文で損切りや利益確定、買い増しなどができるのは非常に便利だ。

 米国株用の取引ツールも充実している。「トレードステーション米国株 スマートフォン」は、米国のTradeStation社の開発した米国株専用の高機能取引アプリで、高機能チャートや銘柄ボード、ランキング機能が利用可能。また、個別銘柄情報やニュース、スクリーニング機能を備えた情報分析ツール「銘柄スカウター米国株」も便利だ。

 米国株取引をする人にとって、マネックス証券が非常に使い勝手のよい魅力的な証券会社であることは間違いないだろう。

◆マネックス証券
米国株の取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
4617銘柄 401銘柄 約定代金×0.495%
最低0米ドル
上限22米ドル
買付時:0銭
売却時:25銭
マネックス証券のおすすめポイント
マネックス証券は早くから米国株に力を入れてきたネット証券で、今でこそ取扱銘柄数ではSBI証券や楽天証券に追いつかれているが、依然として他社より優位な点が多い。まず、通常の立会時間に加えて「プレマーケット」と「アフターマーケット」という時間外取引に対応しているのが大きなメリット。また、米国株専用アプリ「トレードステーション米国株 スマートフォン」は機能が非常に充実しており、「トレーリングストップ」や「OCO注文(ツイン指値)」など条件付きの注文方法も利用可能。コツコツと長期投資をしたい人には、米国株の積立購入ができる「定期買付サービス」も便利だ。米国株以外に中国株も取引できる。2023年1月から米国株の信用取引もスタート!
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【SBI証券】
米国株に関するサービスを急速に拡充中。
住信SBIネット銀行を利用すれば為替手数料がお得に!

 SBI証券は、ここ数年、米国株に力を入れて入れており、今や取扱銘柄数は業界トップレベル。2024年12月には米ドルの為替手数料の無料に引き下げた。従来の為替手数料が片道25銭だったので、例えば5000米ドル分の米国株を売買する場合、片道1250円、往復2500円も為替手数料を節約できるようになった

 2022年7月からは米国株の信用取引もスタート。信用取引の売買手数料は約定代金の0.33%、最低0米ドル、上限16.5米ドルとなっている(すべて税込)。

 なお、SBI証券も「SBI ETFセレクション」として、「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」「バンガード・S&P500ETF(VOO)」「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」など、米国ETF10銘柄の買付手数料を無料にしている。また、NISA口座なら、すべての米国株の買付手数料が無料だ(売却時の手数料は必要)。

 取引ツールとしては、米国株専用のスマホ用アプリ「SBI証券 米国株アプリ」を提供。最大20年分の株価を見ることができ、豊富なテクニカル指標や描画機能を備えた「チャート画面」や、米国市場のランキングを確認できる「米国市場ランキング」、決算情報を見やすい「ビジュアル決算」、無料の「米国株リアルタイム株価・板情報サービス」など、スマホひとつで本格的に米国株取引を行うことができる

 注文方法としては、「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3種類を用意。「逆指値注文」をセットしておけば、夜中に上昇トレンドに入った銘柄の買付や下落した銘柄の損切りなどを自動的に行うことができる。

 さらに、SBI証券は米国株に関する投資情報が充実しており、米国株に関するレポートだけで以下のようなラインナップを提供している。

■SBI証券で購読できる米国株レポート
 名称 内容
アメリカ NOW!今週の5銘柄 週1回、注目すべき米国株を5銘柄紹介
One Pager 人気銘柄の企業情報をそれぞれ1ページにまとめる解説
米国ウィークリー・マンスリー 米国市場の展望や主要イベントなどを週1回解説
バロンズ・ダイジェスト ダウ・ジョーンズ社が発行する著名な金融専門誌「BARRON'S(バロンズ)」から日本人投資家向けに抜粋した記事を紹介
米国株決算速報 SBI証券の売買代金ランキング上位銘柄について、決算のポイントを速報で紹介。原則として決算発表の翌日に掲載

 SBI証券は米国株だけではなく、「日本株の売買手数料が、現物取引と信用取引を合わせて1日に最大300万円まで無料」など「投資信託の取扱銘柄数が業界トップクラス」「IPOの取扱銘柄数が全証券会社のなかで最多」「夜間取引ができる」など、魅力的な商品・サービスを幅広く提供している。米国株以外にも、日本株や投資信託などへの投資も考えている人であれば、SBI証券は非常に使い勝手の良い証券会社となるだろう

◆SBI証券
米国株の取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
4848銘柄 396銘柄 約定代金×0.495%
最低0米ドル
上限22米ドル
0円(無料)
SBI証券のおすすめポイント
SBI証券は、ここ数年、米国株に力を入れており、取扱銘柄数はETFを含めて5000銘柄を突破! 2022年7月からは米国株の信用取引もスタートした。さらに12月1日から米ドルの為替手数料を「0円」に引き下げたので、売買コストの面でも非常に魅力的だと言える。企業情報を1ページにまとめた「米国株式One Pager」、その週の注目銘柄を紹介する「アメリカ NOW!」、決算の翌日には公開される「米国株決算速報」など、情報サービスも充実している。米国株専用の「SBI証券 米国株 アプリ」も便利。米国株以外には中国株やベトナム株、インドネシア株などのアセアン株も扱っている。
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【証券会社おすすめ比較】SBI証券の公式サイトはこちら

【楽天証券】
米国株の取扱銘柄数はトップクラスで、
取引するたびに楽天ポイントが貯まる!

 楽天証券もここ数年で米国株に関するサービスを急速に拡充させており、マネックス証券やSBI証券と並んで業界トップクラスの取扱銘柄数を誇っている。2022年7月からは米国株の信用取引も始まっており、売買手数料は約定代金の0.33%、最低0米ドル、上限16.5米ドルとなっている(すべて税込)。

 米ドルの為替手数料が無料(0円)と超低コストなのも魅力。為替手数料が片道25銭の証券会社と比較すると、100米ドル分の株式で往復50円、1万米ドル分の株式で往復5000円もの為替手数料を節約できる。

 また、楽天証券のメリットのひとつは、米国株の売買で楽天ポイントが貯まること。取引するたびに、売買手数料の1%分(大口優遇の対象者は2%分)の楽天ポイントが還元される。貯まった楽天ポイントは、日本株(現物取引)や投資信託の代金のほか、米国株の買付にも利用できる。

 さらに、楽天証券でも「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」を始めとした米国ETF15銘柄の買付手数料が0円になる「手数料無料プログラム」を提供。ただし、売却時の手数料は必要なので注意しよう。

 注文方法としては、SBI証券と同じく「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3種類が利用できる。

 米国株の取引ツールとしては、PC用の「マーケットスピード」「マーケットスピードⅡ」とスマホ用アプリ「iSPEED」が利用できる。どちらも、米国株専用ではなく日本株と共通の取引ツールなので、ひとつのツールで日本株と米国株の両方の取引を管理することが可能だ。

 ちなみにアプリ「iSPEED」は、無料で日経新聞の記事を読むことができる大きなメリット。日経新聞を購読したい人にとっては、それだけで毎月数千円分の価値があるだろう

 楽天証券もSBI証券同様、米国株が充実しているだけではなく、日本株の売買手数料が安いうえに利用できる商品・サービスが豊富と、欠点がほとんど見当たらない「優等生」的なネット証券だ。特に楽天カードや楽天銀行、楽天市場などをよく利用する「楽天ユーザー」にはイチオシの証券会社と言える。

◆楽天証券
米国株の取扱銘柄数 売買手数料(現物取引・税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
4688銘柄 402銘柄 約定代金×0.495%
最低0米ドル
上限22米ドル
0円(無料)
楽天証券のおすすめポイント
楽天証券もここ数年で米国株が充実してきた証券会社で、取扱銘柄数は業界トップクラス。2022年7月から米国株の信用取引もスタートした。さらに2023年12月からは米ドル⇔円の為替手数料が0円と激安に! 売買手数料の1%分の楽天ポイントが貯まるのも楽天証券ならではのメリットだ。貯まった楽天ポイントは、米国株の買付代金などに利用できる。米国の著名な投資情報誌「バロンズ」の中から役立つ記事を厳選した「バロンズ・ダイジェスト」など、米国株の情報も充実。なお、米国株取引が可能なスマホ向けアプリ「iSPEED」は、ツール内で日経新聞の記事を無料で読むことができるのも高ポイントだ。米国株以外では、中国株やシンガポール株、タイ株、インドネシア株などが売買できる。
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【DMM.com証券】
日本株と米国株の取引に特化したネット証券で、
米国株の売買手数料が完全無料(0円)!

 DMM.com証券「DMM株」は、日本株と米国株の取引に特化したネット証券。取扱銘柄数は前出の3つの証券会社よりも少ないものの、ユーザーからの要望を元に着実に数を増やしている。

 DMM.com証券は、日本株の売買手数料(1約定ごとプラン)が業界最安値水準であることが大きなメリットだが、米国株の売買手数料もお得。なんと、約定代金にかかわらず、売買手数料が完全無料(0円)なのだ。短期間のうちに頻繁に売買を繰り返すなど、少しでも取引コストを抑えたい人には、非常に魅力的な証券会社となっている。

 ただし、売買時の為替手数料については片道25銭と一般的な水準ではあるものの、配当金の受取時には為替手数料が片道1円と高めになるので、配当金狙いで米国株を保有しようと考えている人は要注意だ。

 注文方法は、「成行注文」と「指値注文」、さらに2つの指値注文がセットになっていて、最初の注文(親注文)が約定したら自動的に次の注文(子注文)が発注される「IFDONE注文」の3つが利用できる。

 また、DMM.com証券の特徴のひとつとして、米ドル建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に米ドルから円に交換されることが挙げられる。そのまま米ドルで持っておきたい人にはデメリットと言えるかもしれないが、すべて円換算で取引されるため初心者にとってはシンプルでわかりやすいシステムと言える

 PC用ツールとスマホ用アプリは、どちらもひとつのツールで米国株式と国内株式の両方を売買できるもポイント。同じツールなので、日本株口座と米国株口座の間で資金の振替も不要だ。

 なお、DMM.com証券は取引ツールに非常にこだわっており、PC用ツールは、初心者にも使いやすいシンプルな「DMM株 STANDARD」と、多彩な機能を搭載した中上級者向けの「DMM株 PRO+」の2種類を用意。一方、スマホ用アプリは1種類だが、初心者向けの「かんたんモード」と、PC用ツールに匹敵する高機能な「ノーマルモード」を切り替えて利用可能。自分の投資経験や投資スタイルに合わせて取引ツールやモードを選択できるのは、非常に便利だ

◆DMM.com証券「DMM株」
米国株の取扱銘柄数 売買手数料(税込) 為替手数料
個別株・ADR ETF
2124銘柄 287銘柄 0円(無料) 片道:25銭
DMM.com証券のおすすめポイント
DMM.com株「DMM株」の米国株取引の魅力は、なんといっても売買手数料が完全無料(0円)ということ。取引コストをできるだけ抑えたい人には大きなメリットだ。ちなみに、DMM.com株は日本株の売買手数料(1約定ごと)も業界最安値水準となっている。米国株の取扱銘柄数は、マネックス証券やSBI証券などと比べると少ないものの約2500銘柄あるので、よほどマイナーな銘柄でなければ問題ないだろう。また、米国株と日本株を同じPC用ツール・スマホ用アプリで一元管理できるのも便利。ダウ・ジョーンズ社が発行するレポート「バロンズ・ダイジェスト」も無料で読むことができる。
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 以上、米国株が買える証券会社を8社比較し、そのなかから特におすすめの証券会社を4社ピックアップして紹介した。

 証券会社は取引ツールの相性などもあるので、最終的には自分で使ってみないとわからない部分もあるが、ここで紹介した証券会社の中から選んでおけば、大きく失敗する可能性は低いだろう。米国株にチャレンジしたい人で証券会社選びに悩んでいるのであれば、この記事を参考に自分に合った証券会社を見つけよう!