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人を助けるすんごい仕組み

ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか

  • 紙版
  • 電子版

人を助けるすんごい仕組み

ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 西條 剛央 著
  • 定価:1572円(本体1429円+税10%)
  • 発行年月:2012年02月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:320
  • ISBN:978-4-478-01797-5

内容紹介

支援活動のプロでない著者が画期的な支援の仕組みをどう立ち上げたのか?日本最大級のボランティアプロジェクトをつくった著者が明かす、有事に有効な支援の仕組み。1000人超の組織を無給でどう運営するのか?大反響!糸井重里氏との対談「西條剛央さんの、すんごいアイディア。」も収録。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1章 絶望と希望のあいだ──南三陸町レポート

3.11のはじまり
どうする? どうすればいいんだ?
ひどすぎる現実の前に募る無力感
不確かな原発のゆくえ
「静岡・震度6強」の衝撃
結局は「どう生きるか」という問題
意志が未来を切り拓き、未来が過去を意味づける
4人で南三陸町へ
南三陸町レポート
リミッターを外すしかない
ここまで物資が足りていなかったのか
「さかなのみうら」さんと歴史的な握手
ツイッターによる「南三陸町レポート」の広がり

第2章 「ふんばろう東日本」の拡大とインフラとしてのツイッター、ユーストリーム、フェイスブック

岩上安身さんとの対談
GACKTさん、川崎麻世さんとのユーストリーム中継
ついに行方不明のおじさんが……
「ほしい物リスト」の活用を! とアマゾンから直接連絡が来た
東大阪市長と大阪市長、トップの決断力
前例主義と取引コストとは?
猪瀬直樹氏の「鶴のひと声」で状況一変
組織運営ツールとしてのフェイスブック

第3章 「重機免許取得プロジェクト」──陸前高田市消防団と志津川高校避難所

横のラインが社会を変える
南三陸町、再訪
広域壊滅地域、陸前高田市
何が何でも、子どもたちに環境を整えてあげたい
ちょっと見ただけで、わかった気になってはいけない
「重機免許取得プロジェクト」で121名が免許取得
「吐きながら遺体を梱包し続けました。それが数日間、続いたんです」
地域に愛される「さかなのみうら」

4章 半壊地域の苦境と「家電プロジェクト」の立ち上げ

四十九日法要後、石巻へ
半壊地域、渡波の衝撃
震災から50日経っても、「水も電気もガスも通っていない」現実
津波から逃げ切った太田夫妻
「家電プロジェクト」はどうやって動き始めたか
かつてない5日間の強行遠征
家電配布はどうやって行われたか
どうやって家電から心のケアにつなげるのか
僕らが少しでも進めておけば、次の世代がさらに進めてくれる

第5章 「ほぼ日」と糸井重里──「西條剛央の、すんごいアイディア。」外伝

「ほぼ日」、初訪問
「そんな体験、いままでの日本人は、してないと思う」
現地での体感を「方法化」していく
被災者の多くはパソコンを使えない現実
科学プロジェクトとしての「ガイガーカウンタープロジェクト」
誰に何を配ったかをデータ化して、どんどん配っちゃう仕組み
「その実名主義、痛快だなぁ!」
〝市民意志機能体〟としての「ふんばろう東日本」
「5%理論」って何だ?
「ほぼ日」後日談

第6章 多数のプロジェクトをどのように運営していったのか?

被災地の夏、6000家庭に扇風機を
心の支援につながる新プロジェクト──支援から〝始縁〟へ
夏以降、次々と自立支援プロジェクトが立ち上がる
プロジェクトを成し遂げる「核」は何か
「価値とは何か?」から考える
「関心」と「きっかけ」をいかにつくるか
2011年最後の総力戦「冬物家電プロジェクト」
冬物家電、1万3000世帯への配布達成!
初めて明かす運営上の「大変なこと」
トラブルを減らすための7か条
「絶望の公式」から抜け出るには……
「CEJ」によって見えたひと筋の光

第7章 「一戦必勝」を実現する組織づくりの秘訣

大規模なプロジェクトを給料を払うことなく、
どうやって成立させているのか?
「お金は怖い」をわきまえよう!
「クジラ」より「小魚の群れ」を目指せ
階層をつくらず、シンプルにする
反省会はしない
〝一戦必勝〟を可能にする「無形の型」の組織力
リーダーが代わるのも自然なこと
感謝を忘れたとき、組織は崩壊する
「doing」と「being」の双方を大切にする

第8章 ポスト3.11に向けた人を助ける仕組みと提言

なぜ、逃げなかったのか?
未来の命を救うために震災被害の検証を
防災マップの見直しとナビゲーションシステム
地震学はゼロベースで多様なアプローチを
「要請主義」から「能動的支援体制」へ
日本赤十字社への提言
被災自治体で支援物資を上手に流す仕組みとは?
公平主義からの脱却
個人情報保護法の弾力的運用を
仮設住宅からトレーラーハウスへ
津波を「いなす」津波防災都市構想
原発問題の解き方と答え

おわりに──僕の声が君に届けば

謝辞

本書成立に関する謝辞

引用文献

参考文献




著者

西條 剛央(さいじょう・たけお)
早稲田大学大学院(MBA)専任講師(専門は、心理学と哲学)。「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表。
1974年、宮城県仙台市生まれ。早稲田大学大学院で博士号(人間科学)取得。「構造構成主義」という独自のメタ理論を創唱。この理論を用い、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げ、ボランティア未経験ながら日本最大級のボランティア・プロジェクトへと成長させる。
「物資支援プロジェクト」では、2012年1月時点で3000か所以上の避難所、仮設住宅等に、15万5000品目に及ぶ物資を支援。また、アマゾンの「ほしい物リスト」を援用することで2万4000個以上の支援を実現。さらに岐阜県、愛知県、宮城県、福島県、大分県、大阪市、仙台市、横浜市で行き場をなくした10tトラック40台分以上もの膨大な物資を被災者へマッチング。「家電プロジェクト」では、行政や日本赤十字社の支援が受けられない個人避難宅をはじめ、2万5000世帯以上に家電を送った。その他、自立支援を目的とした「重機免許取得プロジェクト」「ミシンでお仕事プロジェクト」など様々な支援を始動し、継続中。

【ツイッター】
@saijotakeo

本書の印税全額と、ダイヤモンド社の売上の一部を「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を中心とする東日本大震災の復興支援活動に寄付させていただきます。寄付の使途についての詳細は「ふんばろう東日本支援プロジェクト」ホームページをご覧ください。
http://fumbaro.org/

ふんばろう東日本支援プロジェクトでは、支援活動を持続するため、毎月一口1000円からの定額寄付を募る「ふんばろうサポータークラブ」が発足しました。誰でも簡単にできる支援がここにあります。復興支援にご関心のある方は、ぜひ「ふんばろうサポータークラブ」へお問い合わせください(「ふんばろうサポーター」で検索)。企業や自治体、団体からの寄付も受け付けております。

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