人生を救う 名もなき料理

人生を救う 名もなき料理
書籍情報
- 佐々木 俊尚 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2026年03月 [予約受付中]
- 判型/造本:46並
- 頁数:264
- ISBN:9784478123799
内容紹介
100の料理に、100のレシピは不要。では、どう作ればいいか? 自炊40年のジャーナリストがたどり着いた、脱レシピ&脱手順の発想法。頭の中で作りたいものが一瞬で決まる「積み木メソッド」で、家めしが効率化! 冷蔵庫にあるもので無限に作れるようになる。日々の料理、そして人生がもっと身軽になる!
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目次
はじめに
名前のない家事、名前のない料理
レシピの支配から解放されよう
第1章 なぜ今、「名もなき料理」が必要なのか
バブル以前の日本の外食
誰も彼もがフレンチ、イタリアンに
昭和の地味さこそが、現代の食卓には必要
「おふくろの味」への回帰願望
あらゆる食材が進化していく時代
仕事も家事も完璧なんて、もう誰にもできない
なぜ、わたしたちは「ていねい」に救いを求めたのか?
震災と不況がもたらした変化
「ていねい」にも「時短」にも疲れてしまった
在宅ワークで気づいた料理の心地よさ
仕事をしながら煮込む「放置料理」
「日本人の生産性が低い」は本当?
ホワイト化した時間をどう使うか
自分のための料理は、「全員労働」時代の常識
孤独ではなく、自由を実感できるのが料理だ
第2章 「名もなき料理」のメリットとは
│メリット1│ 脳のメモリを「些事」で浪費しないで済む
習慣化で脳を休ませる
「思考停止」は最強の効率化である
│メリット2│「美味しすぎない」から飽きない
「うま味」の構造を理解する
うま味が強すぎるとどうなるか
うま味依存とアルコール
自分の味覚を疑ってみる
素材の味を取り戻した「リハビリ」体験
ペペロンチーノの美味しさの正体とは?
「うま味」なしでも美味しく作る方法
│メリット3│ 料理こそ最強の予防医療
ほどほど「粗食」のすすめ
飽きる家庭料理は破綻する
まったく飽きない自家製レモンサワーの話
世界に見る「頑張らない食卓」
│メリット4│ 義務だった時間が娯楽に変わる
身体で覚えるとはどういうことか
│メリット5│ 名前のない料理は、「労働」から脱却できる
第3章 「名もなき料理」を始める準備
ヨーロッパ流「コールドミール」に学ぶ
重すぎた家庭料理と決別しよう
「複雑さ」は料理の敵である
融通無碍に考えていい
料理を「要素分解」する理由
メソッドがわかればレシピを見なくていい
レシピ本を「分解」してみたら……
味つけを構成する「三つの要素」とは
炒めものは四種類しかない
料理の成り立ちは、とてもシンプル
「積み木メソッド」という魔法
和えものの解像度を上げる
「和えもの」と「サラダ」の境界線とは
料理を分解すると、献立にも悩まない
「方程式」さえ覚えれば無限に作れる!
第4章 「名もなき料理」実践メソッド
メソッド1 「炒める」は三つの積み木でピタリと決まる
うま味を上手に加えるコツ
│料理1│ レンコンをきんぴらにする
│料理2│ ブロッコリーをごま油で焼く
│料理3│ 牛肉とピーマンを炒める
思いっきりシンプルな中華炒めとは?
│料理4│ ゴボウとニンジンを中華風のきんぴらにする
│料理5│ エビを中華風に炒める
│料理6│ 豚肉とナスを味噌炒めにする
│料理7│ 豚肉とキャベツを回鍋肉風に炒める
なんでもペペロンチーノにしてみる
│料理8│ ホタテ貝柱をペペロンチーノ風に炒める
│料理9│ ホウレンソウをペペロンチーノ風に炒める
│料理10│ 牛肉とモロッコインゲンをチーズ風味で炒める
メソッド2 根菜を煮る「イーブイ」は無限大に進化する
登山家の携行食「ペミカン」とは
応用無限、「イーブイ」の底力
│料理1│ いつもの山のカレーライス
│料理2│ 残りものをクリームシチューに
│料理3│ 鶏と根菜を白湯風に煮る
ポタージュにも展開可能
│料理4│ カブを煮てつぶすスープ
│料理5│ カリフラワーと根菜を一緒に煮てつぶすスープ
│料理6│ ニンジンをカルボナーラ風のつまみにする
メソッド3 肉も魚介も野菜も、ただひとつの「和える」で
│料理1│ ホウレンソウを完璧なお浸しに
│料理2│ サヤインゲンをごま和えにする
│料理3│ 塩もみキュウリを白和えに
│料理4│ もやしをナムル風に
│料理5│ 豚しゃぶ肉を冷製に
│料理6│ レタスをいちばんシンプルなサラダで
│料理7│ サーモンを野菜とカルパッチョに
│料理8│ タコとイカをセビーチェ風にする
│料理9│ ニンニクとマスタードで強烈な野菜サラダを
│料理10│ ツナ缶のエスケイシャーダ風
浅漬けも「和える」の仲間
│料理11│ カブを浅漬けに
│料理12│ ダイコンを味噌漬けに
│料理13│ サーモンを味噌漬けに
│料理14│ 豚肉の味噌漬けを焼く
│料理15│ サーモンを昆布締めにする
メソッド4 あらゆるものをのみ込んでいく大海原「焼きめしと焼きそば」
│料理1│ いちばんシンプルな焼きめし
│料理2│ 残りものを焼きめしに
│料理3│ なんちゃってガーリックライス風
│料理4│ サラダの野菜を焼きめしに
焼きそばは時間をかけてパリッと焼く
│料理5│ もっともシンプルな焼きそば
│料理6│ あっさり上海風の焼きそばに
│料理7│ あんかけかた焼きそばもかんたんに
日々の「カイゼン」を楽しむ
終わりがないことは絶望ではない
勤勉な日本人の生き方
Column1 「揚げる」の難しさを乗り越える
素揚げは「漬ける」で楽しむ
天ぷらに無理は禁物
フライは「もどき」でじゅうぶん
Column2 あらゆる料理に寄り添う偉大なる存在。それはトマトとふわふわ卵
万能トマトソースの活用
ふわふわ卵という発明
第5章 人生百年時代だからこそ「名もなき料理」
人生の試行錯誤は終わらない
生活を軸にして生きるということ
身体を動かすことの感動は、人間の特権
AIが奪えない身体性を取り戻そう
「老いなき世界」の人生戦略
統計の数字に惑わされるな
人生百年時代に必要なこと
「頑丈」よりも「しなやかさ」を
「名もなき料理」は最高のレジリエンス
身軽に「でっち上げる」最強のスキル
料理こそが人生を整え、立て直す
本文に出てくる料理
著者
佐々木俊尚(ささき・としなお)
1961年生まれ、文筆家。テクノロジーから政治、経済、社会、ライフスタイルにいたるまで縦横無尽に発信している。
現在は東京・長野・福井の三拠点生活を送り、コロナ以後に注目されてきている移動生活の先駆者でもある。妻は、イラストレーターの松尾たいこさん。一緒に暮らし始めたときから、料理は全面的に担当。その毎日の食卓を織り交ぜつつ、手際のよい調理の仕方、献立の立て方などを紹介した著書『家めしこそ、最高のごちそうである。』(マガジンハウス)は、大きな話題を呼んだ。本書は、12年ぶりの料理関連の書き下ろしとなる。
