帝国ホテル(9708)は、2023年3月期の業績予想を修正し、前回予想比で「増益」とする予想を、2023年1月26日の14時に発表した。この業績予想通りの着地となれば、"2期連続「増収・増益」"を達成することになる。

帝国ホテルは、ホテル事業を主軸とする会社。タワー館、本館の建て替えを計画している。帝国ホテルは、ホテル事業を主軸とする会社。タワー館、本館の建て替えを計画している。
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 帝国ホテルは2023年3月期の業績予想を、
売上高:431億円
営業利益:3億円
経常利益:15億円
親会社株主に帰属する当期純利益:17億円
とすると発表した。

 前回予想比では、
売上高:±0円(±0.0%)
営業利益:+1億円(+50.0%)
経常利益:+4億5000万円(+42.9%)
親会社株主に帰属する当期純利益:+7億円(+70.0%)
となり、前回予想比で「増益」の見通しとなった。

 帝国ホテルによると、「売上高は概ね予想通りとなる一方で、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益については、第3四半期会計期間における業績の上振れもあり、業績予想を上回る見通しとなった」ことから、今回の「業績予想の上方修正」を決定したとのこと。

 なお、前期比では、
売上高:+144億8300万円(+50.6%)
営業利益:+114億2100万円(前期は111億2100万円の赤字)
経常利益:+93億2700万円(前期は78億2700万円の赤字)
親会社株主に帰属する当期純利益:+95億8600万円(前期は78億8600万円の赤字)
となり、前期比では「増収・増益」となる見通しだ。

 ちなみに、「業績予想の上方修正」などは本日14時に発表されたため、帝国ホテルの株価は発表後に急騰し、前日の終値1920円より40円高い1960円(+2.08%)で引けている
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帝国ホテルの過去5期の業績の推移は?

■帝国ホテル(9708)の過去5期の業績の推移
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2019/3 584億円 50億円 53億円 36億円
2020/3 545億円 31億円 34億円 24億円
2021/3 220億円 ー117億円 ー79億円 ー143億円
2022/3 286億円 ー111億円 ー78億円 ー78億円
2023/3
(予想)
431億円 3億円 15億円 17億円

 帝国ホテルは、2022年3月期に「増収・増益」となっているため、2023年3月期が業績予想通りの着地となれば、2期連続の「増収・増益」を達成することになる

 参考として、帝国ホテルの株価も確認しておこう。帝国ホテルの株価は、約1年前にあたる2022年1月の終値1816円から、発表当日(2023年1月26日)の終値1960円まで、7.9%上昇した水準で推移している。

■帝国ホテル(9708)の株価チャート/月足・5年

帝国ホテルの配当利回りは?

 帝国ホテルの2023年1月26日時点の株価(終値)は1960円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※帝国ホテルの配当利回り】
株価:1960円
年間配当額:4円
配当利回り:4円÷1960円×100=0.20%

 帝国ホテルの配当利回りは0.20%。2022年12月の東証プライムの平均利回りは2.36%(配当実施企業のみ)なので、帝国ホテルの配当利回りは「かなり低め」と言える。なお、帝国ホテルは株主優待を実施していない。

帝国ホテルは、ホテル事業を主軸とする会社。タワー館、本館の建て替えを計画している。2023年3月期(通期)の業績予想は、売上高が前期比50.6%増の431億円、営業利益が3億円(前期は111億円の赤字)、経常利益が15億円(前期は78億円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益が17億円(前期は78億円の赤字)となっている。
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■帝国ホテル
業種 コード 市場 年間配当額(予想)
サービス業 9708 東証スタンダード 4円
株価(終値)     最低投資金額     最低投資金額     配当利回り(予想)
1960円 100株 19万6000円   0.20%
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